マッキンゼー 成熟期の差別化戦略

マッキンゼー 成熟期の差別化戦略

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「これが日本のコンサルティングの原点だ!」(大前研一)

大前研一氏編著による幻の名著《マッキンゼー 戦略教本シリーズ》
熱烈な「復刊希望」の声に応え、全4点一挙刊行!

ポートフォリオ、フレームワーク、SBU、レバレッジ……すべてはここに書かれていた。
四半世紀の時を越え、「戦略に携わるすべての人」が、いま、読むべき経営書の古典。1985年(昭和60年)、円高不況も乗り越え、バブル好況に向かって「日本的経営」が高く評価されていたそのとき、本書は「企業の体質が問題とされる時代となった」という一文から始められた。グローバリゼーションという言葉も、インターネットというインフラも登場していない時代に、外部環境の激変を見抜き、日本企業の本質的な変革、その必要性を促していた。最終章のテーマが、組織づくり・ひとづくりに言及している意味は重い。企業組織をほんとうに変えるのは、気づき、行動できる賢者なのだ。21世紀の今こそ読まれるべき、戦略家必読の「早すぎた警告の書」である。※この本は、1982年初版を復刊したものです。

B6 判( 208 頁)
ISBN: 9784833411929

1982年10月01日発売 / 1,980円(税込)

[編著]大前研一
1943年、福岡県生まれ。早稲田大学理工学部卒業後、東京工業大学で修士号、マサチューセッツ工科大学(MIT)で博士号を取得。72年マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク入社。ディレクター、日本支社長、アジア太平洋地区会長を務め、94年退社。現在、(株)大前・アンド・アソシエーツ、(株)ビジネス・ブレークスルー等の代表取締役、アタッカーズ・ビジネススクール塾長、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)大学院教授、ボンド大学評議員兼客員教授等。 主著に、『新装版 企業参謀』『大前研一のアタッカーズ・ビジネススクール Part I~V』(いずれもプレジデント社)、『ザ・プロフェッショナル』(ダイヤモンド社)、『ロウアーミドルの衝撃』(講談社)ほか多数。

[編著]若松茂美
一橋大学商学部卒業。カリフォルニア大学バークレー校経営大学院修了、MBA(経営学修士)。三菱重工業を経て、マッキンゼー・アンド・カンパニーのサンフランシスコ事務所に入る。大前研一とともに東京事務所開設にあたり、マッキンゼー・アンド・カンパニー・ディレクターや、日本支社副社長を務めた。定年退職後は、55歳から職業訓練施設に通って、椅子作家となり、個展の開催なども行った。

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目次

第1章 成熟期の経営条件
 ──同時進行する5つの革命

  1. 技術革命
  2. 生産革命
  3. 業務革命
  4. 流通革命
  5. 国際化革命

第2章 差別化戦略の背景と基本概念

  1. 差別化戦略の背景
  2. 差別化戦略の視点
  3. 差別化戦略の達成要件

欧州企業の成長戦略──クインシー・ハンシッカー

第3章 製品・市場での差別化戦略

  1. 製品・市場での差別化戦略とは
  2. 戦略立案のプロセス

    (1)ユーザーニーズの把握とセグメンテーション
    (2)訴求力評価・差別化要素の抽出
    (3)差別化要素の増幅・代替案の設定
    (4)代替案の評価選択

第4章 技術開発での差別化戦略

  1. 技術革新とトップの問題意識
  2. 技術的差別化戦略のガイドライン

    (1)事業に先行する技術
    (2)基幹技術からの発想
    (3)資源の配分
    (4)市場範囲のとらえ方

  3. マネジメントへの意味合い

第5章 販売方法での差別化戦略

  1. 販売における差別化の意義
  2. 差別化の困難さ
  3. 差別化への道

第6章 コスト競争での差別化戦略

  1. 環境変化と差別化の機会
  2. 差別化のための施策