サービス・プロフェッショナル

サービス・プロフェッショナル
営業、販売、接客「上位2割」の熟達者になる14の経験

SOLDOUT

経営に、現場に効く。ワークス《人と組織》選書、誕生。

リーダーシップ、人材育成、モチベーションの維持……企業の現場で起きている「人と組織の課題や悩み」に応える、読みやすく役立つ選書シリーズ。サービス業界で働く人のうち「自分がプロとして認められている」と自覚している人の比率は約20%。
では、どうすれば上位20%のプロになれるのか。航空会社の客室乗務員、生命保険会社の営業職、顧客満足度10年連続日本一の自動車ディーラー……彼ら彼女らサービスのプロに密度の高いインタビューを繰りかえし、見えてきたもの。
それは、気がつく人になる、任される人になる、教えられる人になる、そして学び続ける人になる――という「14の共通経験」だった。営業、販売、接客に携わる人必読の1冊。

四六 判( 196 頁)
ISBN: 9784833419079

2009年04月16日発売 / 1,650円(税込)

[著]笠井恵美(Emi Kasai)
リクルート ワークス研究所 客員研究員
神戸大学大学院経営学研究科博士前期課程修了後、1998年日本たばこ産業(JT)入社。日本経営者団体連盟(現 日本経済団体連合会)経済調査部、JT人事部にて次世代リーダー育成研修の企画運営などを経て、現在、JT経営企画部。05年神戸大学大学院経営学研究科博士後期課程修了(経営学博士)。青山学院大学大学院非常勤講師。キャリアとリーダーシップ開発(「一皮むけた経験」)等を調査研究。キャリアを通じて発達や学習がどう進むのかをテーマに取り組んでいる。主な著作は『マネジャーのキャリアと学習―コンテクスト・アプローチによる仕事経験分析―』(白桃書房2006年)など。

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目次

この本の要点

1章 サービスのプロには「共通経験」がある

2章 初心者はいかにして指導者に至るか

「気がつく人」になる

経験1○その場の指導・アドバイス
経験2○ゼロからの出発

「任される人」になる

経験3○実践の観察
経験4○強制的な実践

「教えられる人」になる

経験5○さらに強制的な実践
経験6○方向性をもちながら“つなぐ”
経験7○現場を離れる
経験8○サービスのあり方全体を考える
経験9○仲間との深い議論
経験10○異なる世代に合わせる
経験11○重大なライフイベント

日々、サービスを深める

経験12○新しい知識を得る
経験13○信頼する熟達者と出会う
経験14○顧客への働きかけと反応を得る

3章 熟達者への道 5つのポイント

ポイント1: プロになるまでには最低でも10年はかかる

熟達段階がわかりにくい仕事
「適応的熟達」と「手際のよい熟達」
経験を通じてモデルの完成度が増す
「ギャップ」「ズレ」のある経験の連続
モデルは自分のなかでしか生み出せない

ポイント2: 人と人を“つなぐ”技術を磨く

2つの熟達分野
見落としがちな「つなぐ技術」
関係について学ぶこと
関係性を学ぶことの意味
よい人間関係の罠
異質だから、つなぐ意味がある

ポイント3: 正解のない世界だからこそ学びあう

最良の解を求めて行動する
倫理綱領やマニュアルの役割

ポイント4: 現場を離れ、内省する時間をもつ

熟達経験はどこで起こっているのか
現場以外の時間をどう守るか

ポイント5: その仕事ならではの経験も注目する

小学校教諭は初心者から“つなぐ”
難易度が高いともいえる
サービス・プロフェッショナルを支える文化

4章 サービス・プロフェッショナルはこう育てる!
~ケーススタディ

全日本空輸(ANA)
年間5千万人の旅を演出する客室乗務員

プルデンシャル生命保険
人生設計のよきパートナーを育むマイスター制度

ネッツトヨタ南国
顧客満足度10年連続日本一を支えるユニークな「場」

編集者から