戦略的「愛社精神」のススメ

戦略的「愛社精神」のススメ
5000人調査で判明した「恋社と奉仕と愛社」の違い

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経営に、現場に効く。ワークス《人と組織》選書、誕生。

リーダーシップ、人材育成、モチベーションの維持……
企業の現場で起きている「人と組織の課題や悩み」に応える、読みやすく役立つ選書シリーズ。原監督は「ジャイアンツ愛」と語った。その思いはチームを強くしただろうか、選手を幸せにしただろうか?長嶋の、松井の、清原のジャイアンツへの「愛」は、同じ姿をしていただろうか──。

いま、幸せに働くために「愛社精神」を再検討すべき時が来ている。まず、この古びたように見える言葉を、3つに分けて考えよう。「恋社」と「奉社」と「愛社」の3つだ。会社に恋しているだけでは、会社に自分を奉じてしまっては、真に必要な「愛社」精神を育むことはできない。5000人調査から見えてきた、いまの時代に即した「人間と会社のいい関係」とは何か。

四六 判( 136 頁)
ISBN: 9784833419086

2009年04月16日発売 / 1,650円(税込)

[著]豊田義博(Yoshihiro Toyoda)
リクルート ワークス研究所 主任研究員。1983年東京大学理学部卒業後、リクルート入社。日本を代表するビッグビジネスから中小・ベンチャーまで、数百社に及ぶ企業の新卒採用戦略、広報計画業務に制作ディレクターとして長く従事する。その後、『リクルートブック』『ガテン』等の就職情報誌の編集業務に携わり、『就職ジャーナル』『リクルートブック』『Works』編集長を歴任。現在は研究員として、組織・人材マネジメントの未来形、雇用構造の変化、若年層の就業意識や価値観などを探索している。著書に『「上司」不要論。』(東洋経済新報社)、『新卒無業。―なぜ、彼らは就職しないのか』(共著/東洋経済新報社)がある。

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目次

序章 「愛社精神」は誤解されている

原監督、それを「愛」と呼びますか?
長嶋、原、清原、松井、それぞれの「ジャイアンツ愛」
チームとの蜜月時代の終焉
真の愛社精神、偽の愛社精神

1章 愛社精神の歴史

源流は江戸時代の大店にあり
公職追放と組合運動が「わが社」を生んだ
高度成長で「愛」が芽生えた
オイルショックで「愛」が変質し始める
会社がブランドになったバブル期
バブル崩壊で無用となった愛
愛社精神は復活するか、死語となるか

2章 愛社精神の正体

古代ギリシャに「愛」という言葉はなかった
会社のルックスに惹かれる気持ち
上司・会社という神への跪き
自己の成長と共に生まれる信愛の情
あの選手は、どの精神をもっていたのか
会社というコミュニティの行方
「コスモポリタン」と「ローカル」
3つの「想い」の集積が「会社との一体感」を生み出す
5000人調査が表す3つの一体感
5つのモデルコース
愛が足りない日本の会社

3章 データでみる愛社精神

会社には8タイプの人間がいる
仕事OK、ぶら下がり、不良社員……
タイプ出現比率に会社の個性が表れる
ミドル期に訪れる“愛社精神の揺らぎ”
「人の活かし方」がタイプ比率を規定する
「場の作り方」の影響とは
愛社型を育む「人の活かし方」とは
奉仕型、恋社型、ぶら下がり型は日本的経営の産物か
仕事OK型は放置されているだけ

4章 会社を活性化させる「愛」の処方箋

“情師”になるための6つのポイント
仕事の主人公は誰か
顧客を想えば愛は育つ
一人ひとりにロールモデルを
ジョハリの窓は対話によって開かれる
仕事OK型には自己開示をさせよ
恋患いの名医とは
奉仕精神も愛社精神の邪魔をする
上司というコトバを消し去ろう

編集者から