[現代訳]職業としての学問

[現代訳]職業としての学問
危機に立つ現代に「働く意味」はあるのか

SOLDOUT

姜 尚中さん絶賛!

「あの『下流社会』の三浦さんが『職業としての学問』を訳されると聞いたとき、
僕は驚き、同時に爽快な気持ちになりました。
今、ウェーバーを三浦さんがやることに意味がある。
この本は、万単位の読者を獲得するロングセラーになると思います」

三浦 展 「訳者あとがき」より──
 『学問』を、当時のドイツの文脈ではなく、現在の日本の文脈の中で訳すことができるとしたら、専門的な学問研究とは無縁の一般のビジネスマン、特に若いビジネスマンや、大学生、高校生などにも“今の自分の人生の問題”として読むことができる翻訳ができるとしたら、そこに私が訳す意味が生まれるのではないかと思った。もしウェーバーが今の日本に生きていて、現在の社会、大学、若者等の状況について講演をしたら、一体どんな話をしただろうかという想像を働かせながら訳すことができれば面白いのではないかと考えたのである。

四六 判( 152 頁)
ISBN: 9784833419154

2009年09月19日発売 / 1,257円(税込)

[著] マックス・ウェーバー (Max Waber)
イツの社会学者、経済学者。1864年、プロイセン王国(現在のドイツ)エルフルト生まれ。1894年、フライブルク大学教授。1897年、ハイデルベルク大学教授。1903年、ハイデルベルク大学名誉教授。主著『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』において近代資本主義の成立とプロテスタンティズムの関連を解明するなど、膨大な論文を発表し、社会科学の巨人と呼ばれる。日本でも経済史家の大塚久雄、政治思想研究家の丸山眞男らの高名な社会科学者を始めとする多くの人々に多大な影響を与えた。1920年没、享年56。
 著書に『世界宗教の経済倫理』『経済と社会』『社会科学と社会政策にかかわる認識の「客観性」』『社会学の根本概念』『職業としての政治』ほか。

[訳] 三浦 展(みうら・あつし)
1958年生まれ。82年、一橋大学社会学部卒業。卒論はマックス・ウェーバーの宗教社会学をベースにした「現代文化の無意味化と無価値化」。同年、株式会社パルコ入社、時代分析雑誌「アクロス」編集長を経て、90年、三菱総合研究所入社。99年、カルチャースタディーズ研究所設立。消費社会、若者の価値観、郊外化、階層格差などを広く分析。 著書に『下流社会』『マイホームレス・チャイルド』『「家族」と「幸福」の戦後史』『ファスト風土化する日本』『日本溶解論』『シンプル族の反乱』『働く力』『仕事をしなければ、自分はみつからない。』など多数。

目次はこちら(クリックで開きます)

目次

著者略歴

職業としての学問

特別対談 姜 尚中×三浦 展

訳者あとがき

年表◎マックス・ウェーバーとその時代