[著]千早正隆(ちはや・まさたか)
元連合艦隊参謀、海軍中佐。明治43年(1910)台湾生まれ。昭和5年海軍兵学校卒業(第58期)。砲術学校高等科学生および同校専攻科学生の教程を経て、対空射撃を専門とした。戦時中は戦艦武蔵高射長、第11戦隊参謀を経て、昭和19年海軍大学校を卒業し、第4南遣艦隊参謀、ついで連合艦隊参謀として敗戦を迎えた。戦後は海軍省史科調査部員、ついでGHQ戦史室調査員として、戦史の調査に当たった。昭和26年東京ニュース通信社に入社し、主として編集畑に勤め、同社常務取締役(編集担当)を経て、同社顧問。平成17年2月、逝去。
主著:『呪われた阿波丸』(文藝春秋社)、『帝国連合艦隊』(講談社)、『連合艦隊始末記』(出版協同者)、『日本海軍の戦略発想』(プレジデント社)。
訳書:『トラ トラ トラ』(日本リーダーズ・ダイジェスト社)、『ミッドウェーの奇跡』『ゾルゲ・東京を狙え』(原書房)。ほかに日本海軍の戦史に関する日本文、英文の論文が多い。