[著] 稲泉 連(いないずみ・れん)
1979年、東京都生まれ。95年に神奈川県の公立高校を1年で中退後、大学入学資格検定を経て、97年、早稲田大学第二文学部に入学。その体験を描いた手記「僕が学校を辞めると言った日」(「文藝春秋」97年10月号掲載)が第59回文藝春秋読者賞を受賞。在学中の著書に『僕の高校中退マニュアル』(文藝春秋98年)、“働くこと”をテーマに同世代を取材した『僕らが働く理由、働かない理由、働けない理由』(同2001年)がある。05年、『ぼくもいくさに征くのだけれど 竹内浩三の詩と死』(中央公論新社)で第36回大宅壮一ノンフィクション賞を史上最年少の26歳で受賞。本書はその受賞第一作となる。
目次はこちら(クリックで開きます)
まえがき
第1章 長い長いトンネルの中にいるような気がした
都市銀行→証券会社 大橋寛隆(33)
第2章 私の「できること」って、いったい何だろう
菓子メーカー→中堅食品会社 中村友香子(30)
第3章 「理想の上司」に会って会社を辞めました
中堅IT企業→人材紹介会社 山根洋一(30)
第4章 現状維持では時代と一緒に「右肩下がり」になる
大手電機会社→大手電機会社 大野健介(32)
第5章 その仕事が自分に合ってるかなんてどうでもいい
中堅広告代理店→大手広告代理店 藤川由希子(29)
第6章 「結婚して、子供が産まれ、 マンション買って、終わり」は嫌だ
大手総合商社→ITベンチャー 今井大祐(29)
第7章 選択肢がどんどん消えていくのが怖かった
経済産業省→ITベンチャー役員→タイルメーカー役員 原口博光(32)
第8章 常に不安だからこそ、走り続けるしかない
外資系コンサルティング会社→外資系コンサルティング会社→MBA留学 長山和史(33)
あとがき