新装版 逆転の発想

新装版 逆転の発想
天才だけが辿り着いた「成功法則」

SOLDOUT

伝説のベストセラー待望の復刊
「ロケット開発の父」と呼ばれた故・糸川英夫氏。この天才が40年前に予言した数々の事象は、いまも色褪せず、我々を驚愕させる。「はやぶさ」の探査先となった小惑星「イトカワ」は、氏の名前から取られたものである。
「こんな時代だから学びたい、本質を見抜く慧眼」茂木健一郎

四六 判( 248 頁)
ISBN: 9784833419642

2011年07月21日発売 / 1,572円(税込)

[著]糸川英夫(いとかわ・ひでお)

1912年東京都生まれ。35年東京大学工学部航空学科卒業後、中島飛行機に入社。陸軍戦闘機「隼」「鐘馗」の設計に携わり、41年東京大学助教授に迎えられ、航空機設計科を担当する。戦後は医学、音響学の研究に移り工学博士の学位を受ける。その後、シカゴ大学客員教授として渡米。宇宙開発の研究に転じて国産ロケットの開発に尽力。67年東京大学を退官。組織工学研究所を設立。所長に就任。99年鬼籍に入る。

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目次

復刊によせて 組織の「へそ」をつかむ。 ――茂木健一郎

まえがき

アイデア社長時代は終わった

リーダーからマネジャーへ/長に選ばれる三つのタイプ/リーダーシップ、その二つの方式/パワーの行使は新しい時代に向かない/輪の外に出ろ/アイデアもパワーの一種/アメリカのマネジャーの恐さ/アイデア社長は失敗する/アイデアは仕事全体の2%/社長は評論家になるな/“ラポール”で人に接する/“ハウ・アー・ユー”の発想に学ぼう

反企業時代の経営戦略

価値観逆転のメカニズム/ウィリス・ハーマンの指摘/生きがいを奪う機械/いなくなった熟練労働者/労働力開発法あれこれ/“知識の偏在”は無制限に進行する/工業化社会崩壊の八つの徴候/反企業運動のパターン/企業がいますべきことは何か/Bゾーンを味方に引き込め!/生き残るために

人間性とは何か

工場に緑は必要か/赤旗と共産党/緑へのあこがれとメーデー/ユーカリにとっては迷惑な移植/石油ショックは“自然の怒り”/環境週間は地球汚染の象徴/“青い地球”はゴキブリのもの?/自然破壊は人類の専売特許か/平均余命という発想/自信を喪失した科学/暗算の名手は非人間的?/涙は人間だけのものか/超科学への期待/人類の構造上の欠陥/赤ん坊に名前はつけるな/母乳教育のすすめ/ハイジャックは親の責任/幼児教育が次の社会を決める/異常事件を先取りせよ/人間の造巣本能/忘れられた100万ドルの笑顔/飢えは人間の宿命/自然破壊は農業から始まった/相撲の本当の面白さとは/集団性が地価を騰貴させる/破壊は雪ダルマ/二本足が長距離移動を可能にした/過剰防衛が人間の危機を生む

情緒過剰時代の生きがい

数学は頭を良くするか/数学は階段である/天才は階段を隠す/バレエは60歳から/分業が都市化を促進する/定数項と変数項/愛情が環境適応力をつくる/“遊び”の役割/無目的の重要性/都市化の中での情緒というキーファクター/情緒の時代/ミシンからテレビへ/ボリショイバレエの観客/10の乗数で伸びてきた所得/欲求に限界のない商品/満足感の得られない時代/情緒はエクスタシー/ファッションは石油を浪費する/俳句の道に学べ/“メイ・アイ・ヘルプ・ユー”/高野悦子の手記と人間の原点/感謝の言葉が精神の病を治す/原点否定の都市生活/アメリカの恐さ

ポストエコノミー社会の経済学

経営学は二つしかない/ケインズは政府を太らせる/日本のGNPはなぜ高くなったか/成長は一位、パワーは未知数/豊かな労働力とは/日本貯蓄列島/第二のパージの必要性/グレー・フロートの国/達成意欲という生きがい/パチンコと学習ゲーム/無宗教の強み/“つき”を呼んだ国際環境/入社式はいつまで続く/高学歴化と組織づくり/向企業から反企業市場へ/臨空工業時代の不安/“脱工業化社会”前夜/疎外感こそ企業の敵/米エコノミストのインフレ観/流体力学から見たインフレ抑止モデル/過剰修正が危機を生む/電話の会話もスローダウン/スプリング・システムの開発/虚像を見分けろ

新世代の新商品開発

新商品開発八つのチェック・ポイント/視覚代償行為に気をつけよ/模倣反射と間引現象/マスクド・ニードの発見方法/宇宙科学的マーケティング・リサーチ/ハイエスト・バリュー・シフト/弾性率による商品分類/情緒商品の時代/ファッション性商品三つの特質/束縛から放たれ、恍惚の一瞬を……/第六商品群の出現/クロン人間/悪用されると恐い/商品群からみた社会構造/Gパンはグループ3社会の筆頭商品/グループ3移行の方法

エネルギー問題の未来

日米英の石油危機に対する反応/ウラン輸出国機構もできる/“点資源”から“面資源”へ/太陽エネルギーの可能性/再び科学者の時代/代替エネルギー開発の問題点/石油より安いエネルギーはない/サンシャイン計画の過大評価は危険/冷えた社会/原子力発電の挫折/エネルギーの自給自足化/新しい技術の象徴――燃料電池/家庭水素化の時代/自動車産業は危機/禅寺族の誕生

日本を救う5000万人の民族大移動

人間が安くなる/労働力の適者生存/ファッションカラー時代の到来/5000万人は海外へ/教育は二つに分けろ/マネジャーになると働く日本人/老後は日本で/先進国の過剰労働力をねらえ/創造力開発への道/日本浮上は企業の手で


※本書のデータ及び図版は1974年初版のものをあえてそのまま掲載しております。