「帝王学」講義

「帝王学」講義
中国古典に学ぶリーダーの条件

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「貞観政要」「書経」「韓非子」三大古典に凝縮されたリーダー学の粋!

 中国古典は、多かれ少なかれリーダーの条件やその心得についてふれているのだが、とりわけこの二冊(『貞観政要』『書経』)は、トップの心得を学ぶうえで打ってつけの内容なのである。徳川家康や明治天皇、近くは昭和天皇も「帝王学」の一環としてこれらの書のご進講を受けられたと聞くが、まことに適切な選択であったと言ってよい。
 そこで本書でもこの二冊を軸に据えてみた。
 ただし、現代はトップにとっても厳しい時代である。この二冊だけではあまりにも理想に過ぎて、空回りする心配がないでもない。そこでもう一冊『韓非子』を加えることにした。
『韓非子』という古典は、一言でいえば、性悪説の上に立った「帝王学」を説いている。これを加えることによって塩味をきかせてみたのである。(──本書「はじめに」より抜粋)

四六 判( 312 頁)
ISBN: 9784833419680

2011年07月30日発売 / 1,760円(税込)

[著] 守屋 洋(もりや・ひろし)

著述業(中国文学者)。昭和7年、宮城県生まれ。東京都立大学中国文学科修士課程修了。
著訳書に『全訳「武経七書」』(全三巻)『「老子」の人間学』『完本中国古典の人間学』『「貞観政要」のリーダー学』『新編論語の人間学』(いずれもプレジデント社)など多数。

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目次

はじめに


序章 リーダーの条件

一、智
二、勇
三、仁
四、信
五、謙
六、寛
七、義

第一章 『貞観政要』の帝王学

帝王学その一 諫言に耳を傾ける
帝王学その二 わが身を正す
帝王学その三 緊張感を持続させる
帝王学その四 人材を活かして使う
帝王学その五 初心忘るべからず

第二章 『書経』の帝王学

一、堯と舜
二、禹
三、殷の湯王
四、太甲と伊尹
五、高宗と傅説
六、周の文王と武王
七、周公旦
八、成王の覚悟
九、『書経』の名言

第三章 『韓非子』の帝王学

一、思想の系譜
二、韓非子のめざしたリーダー像
三、「術」による組織管理
四、臣下の動向から目を離すな
五、どこで墓穴を掘るのか
六、仕える側の心得
七、韓非子流の人間学
八、『韓非子』の名言