溶岩革命

溶岩革命
都市を冷やせ、壁面緑化に挑んだ男の物語

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都市を冷やせ、壁面緑化に挑んだ男の物語

B6 判( 240 頁)
ISBN: 9784833419703

2011年08月11日発売 / 1,257円(税込)

[著] 佐藤俊明

エコプロデューサー
日本ナチュロック㈱代表取締役
1948年山梨県富士吉田市生まれ。 コンクリートと天然石を複合させたビオトープ型環境製品「ナチュロック」を開発。1999年にプレキャスト製品の国際会議BIBM(ヴェネチア)で溶岩を複合化した環境製品の論文を発表。環境土木のリニューアル製品「ビオボード」「ビオフィルム」などの普及活動で、地球温暖化対策やビオトープの復元を視野に入れた「22世紀の美しい地球」をめざしている。2009年にビバリーヒルズで開催されたアカデミー賞VIPパーティーで、“エコロジー・健康・癒し”をテーマにした「ナチュロック溶岩ジュエリー」を発表。サンタモニカのセレクトショップ「フレッドシーガル」で先行発売され、日本国内では2010年の「国際宝飾展」で発表。 著書に『川は生まれ変わるか』(プレジデント社)、『癒しの溶岩園芸』(NHK出版)他。
ホームページ http://www.naturock.co.jp

[構成/執筆] 石川正洋

1957年北海道生まれ。1982年明治学院大学社会学部卒業。大店法・都市再開発法関連の専門紙記者、ランドスケープ・エコロジー関連の雑誌編集者を経て、1998年にフリーランスの編集者・ライターとして独立。

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目次

はじめに――溶岩の秘められた力

第1章 なぜ、溶岩なのか
多孔質環境と溶岩台地

溶岩との出会い~富士吉田口登山道の出発点「北口本宮富士浅間神社」
写真とヨットが私の原風景を育んだ
原風景へのこだわり~富士山の麓にコンクリートブロックは似合わない
複合資材の開発に挑む~コンクリートブロックに溶岩を埋め込む
富士山六合目の落石防止工事にはじまった溶岩ブロック
溶岩ブロックに続く複合資材を開発
三宅村と技術提携し、三宅島から溶岩を調達する
青木ヶ原樹海と溶岩台地のメカニズム
日本初のグラウンドワーク活動、三島市の源兵衛川改修事業に採用される

第2章 持続可能な製品開発に挑む
ビオボードとビオフィルムを開発

溶岩ブロックを改め多孔質環境ブロックに
ビオボードを開発~既存構造物を解体せず、壁面緑化に挑む
日本生態系協会に依頼し、ナチュロック製品のモニタリング生態調査を実施
プレキャストコンクリート製品の国際会議BIBMで論文発表
超薄型・超軽量のビオフィルムを開発~コンクリート製品に別れを告げる
成長と停滞、失われた5年間を経過して

第3章 川から道へ、新たな出会いとチャレンジ
首都高速道路の壁面緑化に挑む

川から道へ、それは首都高速築地川擁壁の壁面緑化募集にはじまった
水の道から陸の道へ、かつての川は高速道路と同じ役割を担っていた
TBS「夢の扉」の撮影と同時進行ではじまった代々木PA改修事業
首都高速道路特有の建築限界という問題に直面した
「夢の扉」を開く~代々木PAがリニューアルオープン
アルピニストの野口健氏との交流、夢を語り、ネットワークを広げる
神田川上空の「飯田橋カーブイカ耳部」に現れた溶岩庭園
湾岸線「浦安イカ耳部緑化工事」のプレゼンに臨む
川から道、そして鉄道へ、JR東日本でも試験施工に挑む

第4章 見つめているのは22世紀の地球
溶岩が地球環境を救う

壁面緑化の普及をめざす「グリーン広告ビジネス」
春の小川の舞台で、ビオフィルムを使って渋谷川の護岸を改修
新しい溶岩を求めて、海外の火山地帯を歩く
香りを身に纏う「ナチュロック溶岩ジュエリー」と「溶岩アロマブリック」を商品化
砂漠の緑化をめざして、アラビア半島へ
溶岩が地球環境を救う~見つめているのは22世紀の地球

あとがき