[著] 助川幸逸郎(すけがわ・こういちろう)
1967年生まれ。早稲田大学教育学部国語国文学科卒業、早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。現在、横浜市立大学のほか、早稲田大学、東海大学、日本大学、立正大学、東京理科大学などで非常勤講師を務める。専門は日本文学だが、アイドル論やファッション史など、幅広いテーマで授業や講演を行っている。『源氏物語』の登場人物で、もっとも学ぶべきだと思うのは頭中将と源典侍、もっとも学んではいけないと思うのは光源氏と藤壺。著書に『文学理論の冒険』(東海大学出版会)、『可能性としてのリテラシー教育』、『21世紀における語ることの倫理』(ともに共編著、ひつじ書房)などがある。
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はじめに
第一章 もてないやつほどよく語る
〈雨夜の品定め〉
第二章 女性を幸福にできない「回避依存症」の男
〈なぜ夕顔は死んだのか〉
第三章 「わざと軽く見られる」という知恵
〈恋愛マニアを手玉にとる源典侍〉
第四章 イケてた人ほど「イタい人」になる?
〈中年になった光源氏の悲哀〉
第五章 覚悟のない人間がリーダーになったら
〈桐壺帝の悲劇〉
第六章 優等生が策略家に変わるとき
〈じつは腹黒い藤壺〉
第七章 消化試合こそ人生の岐路と思え
〈明石入道の深謀遠慮〉
第八章 光源氏と「ジャイアンツの論理」
〈朱雀帝の逆転ホームラン〉
第九章 官僚体質がもたらす家族崩壊のワナ
〈父に似ぬ堅物、夕霧の誤算〉
第十章 社長にするなら長女、妻にするなら次女
〈大君はなぜ女子力をうしなったか〉
第十一章 たいしたことない女をお姫様だっこしたくなるとき
〈バカップルの系譜〉
第十二章 アラフォー世代の不毛地帯
〈浮舟の「自分探し」の果て〉
解説
参考文献
主要人物系図
あらすじ