ぼくは見ておこう

ぼくは見ておこう
ニュースな人たちが教えてくれた生きるヒント25

SOLDOUT

現役キャスターで、作家でもある著者が明かす報道の背後にあったヒューマンストーリーズ。
筑紫哲也さん、吉田都さん、坂東玉三郎さん、釜本邦茂さん、フィデル・カストロ氏、スティーブ・ジョブズ氏、クリント・イーストウッド氏、ウォルター・クロンカイト氏、さらには原発を止めるよう命じた裁判長の告白もあれば、9.11後の熱狂に立ち向かって死んでいったジャーナリストの物語、日米をつなぐ奇跡のような人間のつながりもあります。中には私のごく個人的な体験談も入っていますが、ほとんどは私が直接向き合った人々からこぼれ出た思いや、彼らが明かした人生の物語です。

四六 判( 288 頁)
ISBN: 9784833419888

2011年12月05日発売 / 1,650円(税込)

[著] 松原耕二(まつばら・こうじ)

1960年、山口県生まれ。福岡県立修猷館高校、早稲田大学政経学部卒業。1984年TBS入社。社会部記者、『筑紫哲也 NEWS23』、『報道特集』ディレクター、経済部記者などを経て、1997年から2001年まで夕方の報道番組『ニュースの森』のメインキャスターに。その後、同番組の編集長となり、 2004年から2008年までニューヨーク支局長として米国に赴任。帰国後、2010年4月から『NEWS23クロス』のメインキャスターを務める。著書に人物ノンフィクション『勝者もなく、敗者もなく』(幻冬舎)、長編小説『ここを出ろ、そして生きろ』(新潮社)がある。

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目次

はじめに

第一章 3.11と9.11が教えてくれるヒント

I 有事の言葉 ~報道の舞台裏・大震災をどう伝えたか
II 原発を止めろと命じた裁判長 ~ただひとり原発にノーと言えた理由
III 9.11後の核テロの恐怖 ~元CIA工作員が最も恐れていること
IV ブッシュの言葉、オバマの言葉 ~演説に隠された信者たちへの暗号とは
V 帰還兵たちの悲惨 ~現代の戦争が生み出した新たな悲しみ

第二章 日米のジャーナリストたちが語るヒント

I あるジャーナリストの死~熱狂の中の冷静「なぜアメリカは憎まれるのか」
II ローキー ~真実は小さな声で語られる
III クロンカイトの遺言 ~伝説のキャスターが残したメッセージ
IV 多事争論の謎 ~筑紫哲也が向き合った言葉の秘密
V インタビューの神様 ~ウォーターゲート事件を暴いた記者の今

第三章 この時代を生き抜くヒント

I 25年目の登山 ~御巣鷹の尾根に登り続ける母の思い
II 裁判長の孤独 ~死刑か無期懲役か――裁判長が流した涙
III カッティヴェリア ~組織の中で「個」を貫く生き方とは
IV カッティヴェリアに会いに行く ~伝説のストライカーが語る一流の条件とは
V 玉三郎の見た中国 ~なぜ「中国人はラテン系」なのか
VI 吉田都の世界 ~頂点を極めたバレリーナが手に入れた魔法
VII カストロの瞬間 ~キューバで会った革命家の肉声

第四章 内なる声から聞こえるヒント

I 内なる声 ~スティーブ・ジョブズが語る成功の秘訣
II ハリウッドから遠く離れて ~イーストウッド監督が老年に味わう充実
III 108通の手紙 ~映画『硫黄島からの手紙』が起こした奇跡
IV 戦場のスケッチブック ~偶然では語りきれない運命の糸

第五章 『ぼくは見ておこう』からのヒント

I 夢 ~小さなサークルから生まれた大きな監督たち
II 宇宙飛行士になれなかった日 ~体と心をさんざん覗かれたあげくに
III ドリンキング・ライフ ~酒豪列伝――人はなぜ酒を飲むのか
IV 『ぼくは見ておこう』の話 ~糸井重里が名づけたタイトルの本当の意味

おわりに