幸福な食堂車

幸福な食堂車
九州新幹線のデザイナー水戸岡鋭治の「気」と「志」

SOLDOUT

なぜ、九州の鉄道だけがあんなにもかっこいいんだろう

四六変型 判( 328 頁)
ISBN: 9784833420143

2012年07月17日発売 / 1,980円(税込)

[著]一志治夫(いっし・はるお)
1956年長野県松本市生まれ、東京都三鷹育ち。「現代」記者などを経て、ノンフィクション作家に。
主な著書に『たった一度のポールポジション』(講談社)、『狂気の左サイドバック』(小学館第1回小学館ノンフィクション大賞受賞 新潮文庫収録)、『前線からのクリスマスカード』(幻冬舎文庫に『前へ、前へ』と題し収録)、『たったひとりのワールドカップ 三浦知良1700日の戦い』(幻冬舎文庫)、『魂の森を行け 3000万本の木を植えた男の物語』(集英社インターナショナル、新潮文庫収録)、『小澤征爾 サイトウ・キネン・オーケストラ 欧州を行く』(小学館)、『失われゆく鮨をもとめて』(新潮社)、『庄内パラディーゾ アル・ケッチァーノと美味なる男たち』(文藝春秋)など。

目次はこちら(クリックで開きます)

目次

プロローグ

1章 コンセンプとはすなわち「志」

――「富士山駅」


2章 色への狂気「絶対色感」

―― 大阪「サンデザイン」


3章 ヨーロッパで出合った洗練とタフネス

―― イタリア「シルビオ・コッポラ事務所」


4章 パース画の世界を切り拓く

――「ドーンデザイン研究所」設立


5章 成功へと導く「気」の存在

―― 福岡「ホテル海の中道」


6章 初の鉄道デザインは挑戦的な「花仕事」を

―― 58系気動車「アクアエクスプレス」


7章 100億円の価値を生むデザイン

―― 高速船「ビートル」


8章 なぜ食堂車が大切なのか

―― 787系 特急「つばめ」


9章 感動は注ぎ込まれたエネルギーの量

―― 883系「ソニック」、885系特急「かもめ」


10章 和の素材・伝統・意匠を新幹線に

―― 800系新幹線「つばめ」


11章 「ローカル線」で日本の田舎を再生する

―― ゆふいんの森Ⅱ、九州横断特急、SL人吉、いさぶろう・しんぺい、はやとの風、海幸山幸
――MOMO、KURO(ともに岡山電気軌道)
――いちご電車、たま電車(ともに和歌山電鐵)


12章 合理主義・効率主義への抵抗

―― 博多駅ビル「JR博多シティ」


13章 答えは子どもの頃に見開きした中にある

―― コミュータートレイン、「鹿児島中央席」


エピローグ
あとがき
水戸岡鋭治+Don Design Associates 主な仕事