ワーク・シフト

ワーク・シフト
孤独と貧困から自由になる働き方の未来図<2025>

これからずっと「食えるだけの仕事」でいいですか?
全世代必読!「働き方」の決定版。

「食えるだけの仕事」から「意味を感じる仕事」へ
「忙しいだけの仕事」から「価値ある経験としての仕事」へ
「勝つための仕事」から「ともに生きるための仕事」へ

働き方革命は、あなたから始まる。
否応なくグローバル化されるビジネス環境において、誰と、どこで、どうやって働きたいか。
これからはそれを主体的に選ぶことが可能な時代である。人口、テクノロジー、エネルギー、都市化など、あらゆる角度から近未来の働き方を予測し、複数の選択肢を提示した話題の書。

四六 判( 416 頁)
ISBN: 9784833420167

2012年07月31日発売 / 2,200円(税込)

[著]リンダ・グラットン(Lynda Gratton)
ロンドンビジネススクール教授。経営組織論の世界的権威で、英タイムズ紙の選ぶ「世界のトップビジネス思想家15人」のひとり。英ファイナンシャルタイムズ紙では「今後10年で未来に最もインパクトを与えるビジネス理論家」と称され、英エコノミスト誌の「仕事の未来を予測する識者トップ200人」にも名を連ねる。組織におけるイノベーションを促進するホットスポットムーブメントの創始者。
『HotSpots』『Glow』『Living Strategy』など7冊の著作は、計20カ国語以上に翻訳されている。人事、組織活性化vのエキスパートとして欧米、アジアのグローバル企業に対してアドバイスを行っている。
現在、シンガポール政府のヒューマンキャピタルアドバイザリーボードメンバー。

著者による「仕事の未来」ブログ:www.lyndagrattonfutureofwork.typepad.com
Hot Spotsのサイト:www.hotspotsmovement.com

[訳]池村千秋(いけむら・ちあき)
翻訳者。『フリーエージェント社会の到来』(ダニエル・ピンク著、ダイヤモンド社)『グーグルネット覇者の真実』(共訳、スティーブン・レヴィ著、阪急コミュニケーションズ)、『マネジャーの実像』(ヘンリー・ミンツバーグ著、日経BP社)、『ホワイトスペース戦略』(マーク・ジョンソン著、阪急コミュニケーションズ)など訳書多数。

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目次

プロローグ 働き方の未来は今日始まる

序章 働き方の未来を予測する


第1部 なにが働き方の未来を変えるのか?

第1章 未来を形づくる五つの要因

要因1 テクノロジーの進化
要因2 グローバル化の進展
要因3 人口構成の変化と長寿化
要因4 社会の変化
要因5 エネルギー・環境問題の深刻化
自分自身の未来予想図を描く

第2部 「漫然と迎える未来」の暗い現実

第2章 いつも時間に追われ続ける未来――3分刻みの世界がやって来る

(ジルのストーリー)2025年、ロンドン
(まだ時間が細切れでなかった時代)1990年の1日
時間に追われることの弊害
時間に追われる未来を生む要因
時間に追われない未来をつくる

第3章 孤独にさいなまれる未来――人とのつながりが断ち切られる

(ローハンのストーリー)2025年、ムンバイ
(アモンのストーリー)2025年、カイロ
(人とのつながりがあった時代)1990年の1日
同僚との気軽な関係の消滅
家族との関わりの希薄化
家族と家庭はどう変わってきたか?
孤独にさいなまれる未来を生む要因

第4章 繁栄から締め出される未来――新しい貧困層が生まれる

(ブリアナのストーリー)2025年、オハイオ州
(アンドレのストーリー)2025年、リエージュ
豊かさの新しい決定要因
「勝者総取り」社会で広がる格差
劣等感と恥の意識が強まる
ナルシシズムと自己アピールの時代
繁栄から締め出される未来を生む要因
暗い未来を抜け出す道はあるのか?

第3部 「主体的に築く未来」の明るい日々

第5章 コ・クリエーションの未来――みんなの力で大きな仕事をやり遂げる

(ミゲルのストーリー)2025年、リオデジャネイロ
(コ・クリエーションが活発化する前の時代)1990年の1日
多様性はイノベーションの触媒
コ・クリエーションの未来を生み出す要因

第6章 積極的に社会と関わる未来――共感とバランスのある人生を送る

(ジョンとスーザンのストーリー)2025年、チッタゴン
(共感の世界が訪れる前の時代)1990年の世界
バランスの取れた生活を実践する
積極的に社会と関わる未来を生み出す要因

第7章 ミニ起業家が活躍する未来――創造的な人生を切り開く

(シュイ・リーのストーリー)2025年、河南省鄭州
ミニ起業家たちの「生態系」
ミニ起業家と創造性の未来を生み出す要因

第4部 働き方を<シフト>する

第8章 第一のシフト―ゼネラリストから「連続スペシャリスト」へ

なぜ、「広く浅く」ではだめなのか?
連続スペシャリストへの道
高い価値をもつ専門技能の三条件
未来に押しつぶされないキャリアと専門技能
あくまでも「好きな仕事」を選ぶ
高度な専門技能を身につける方法
移動と脱皮で専門分野を広げる
セルフマーケティングの時代
自分の刻印と署名を確立する
カリヨン・ツリー型のキャリアを築く

第9章 第二のシフト――孤独な競争から「協力して起こすイノベーション」へ

未来に必要となる三種類の人的ネットワーク
ポッセを築く
ビッグアイデア・クラウドを築く
自己再生のコミュニティを築く

第10章 第三のシフト――大量消費から「情熱を傾けられる経験」へ

仕事の世界の「古い約束事」とは?
「古い約束事」が崩れはじめた
お金と消費に最大の価値を置く発想
なぜ、私たちはお金と消費が好きになったのか?
消費より経験に価値を置く生き方へ
重要なのは選択肢を理解すること
自分で自分の未来を築く
<シフト>を実践する

エピローグ 未来のために知っておくべきこと

子どもたちへの手紙
企業経営者への手紙
政治家への手紙

訳者あとがき