エンドゲーム

エンドゲーム
国家債務危機の警告と対策

SOLDOUT

世界の多くの地域――アメリカ、イギリス、ヨーロッパ、日本――の将来は、二者択一に近い。負債圧縮の力が長く過酷なデフレをもたらすか。過剰な負債水準で人々が消費を減らし、貯蓄を増やし、返済も増やせば、過去20年の日本のようなデフレになるかもしれない。あるいは政府が量的緩和や通貨増発や財政拡大の実験に成功しすぎてハイパーインフレになるかもしれない。どちらのほうがましな悪か……。

A5変型 判( 340 頁)
ISBN: 9784833420204

2012年08月13日発売 / 2,200円(税込)

<著者たちについて>

ジョン・モールディン John Mauldin

金融専門家。著書は『ニューヨークタイムズ』のベストセラーの常連。オンライン評論家のパイオニア。週刊のThoughts from the Frontlineは、世界で最も広く配信されている投資ニュースレターのひとつで、中国語、スペイン語、イタリア語に翻訳され、中立的な情報とガイダンスを無料で提供している。ミレニアムウェーブ・インベストメンツ社長、7人(うち5人は養子)の子供の父。

ジョナサン・テッパー Jonathan Tepper

著述家、起業家、投資家。ヘッジファンド、富裕層を対象としたマクロ経済研究グループ、ヴァリアント・パーセプションの創設者兼編集長であり、ヒンデ・キャピタルでファンドマネジャー兼アナリストを務める。報道写真投稿サイト、Demotix 創業者。ローズ奨学生としてオックスフォード大学に留学。

<訳者について>

山形浩生 Hiroo Yamagata

マサチューセッツ工科大学不動産センター修士課程修了。調査会社で開発コンサルタントとして勤務する傍ら、評論・翻訳活動を行っている。最近の訳書に『雇用、利子、お金の一般理論』『貧乏人の経済学』『この世で一番おもしろいマクロ経済学』などがある。

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目次

はじめに エンドゲームとは

第1部  負債スーパーサイクルの終わり

第1章 終末の始まり

第2章 なぜキリシャが問題か

第3章 ルールを見てみよう

第4章 低成長と増大する不景気の重荷

第5章 今回はちがう:国家は破綻する

第6章 公的負債の未来:持続不可能な道

第7章 デフレの要素

第8章 インフレとハイパーインフレ

第2部  世界ツアー:だれが先に終盤戦に直面するか

第9章  アメリカ:超大国の惨状

第10章 ヨーロッパの周縁国:現代版金本位制

第11章 東欧:よくてもL字回復

第12章 日本:潰れようとしている虫

第13章 イギリス:静かに負債をインフレで消す

第14章 オーストラリア:アイルランドの二の舞か

第15章 エマージング市場:意図せざる副作用

結論  エンドゲームで勝つ投資


おわりに 最後の考察