フェルドマン式知的生産術

フェルドマン式知的生産術
国境、業界を越えて働く人に

SOLDOUT

本質を捉え、無駄なく、シンプルに伝える。そんな、アナリストのスキルが、いま、どんな仕事にも必要とされています。


――これからは「7つ道具+1」の時代


経済学者、社会学者、小説家や心理学者など、情報を扱う方法はそれぞれの専門によってさまざまですが、専門家の能力として共通しているのは「AとBという情報を持っていること」ではなく、「AとBという情報からCという結論が導き出せること」つまり「情報と情報の関係をつくる力」なのです。それが分析力です。
(本文より)

四六 判( 208 頁)
ISBN: 9784833420242

2012年10月15日発売 / 1,540円(税込)

[著] ロバート・アラン・フェルドマン Robert Alan Feldman

1953年生まれ。70年、交換留学生として初来日。76年、イエール大学で経済学、日本研究の学士号を取得。84年、マサチューセッツ工科大学で経済学博士号を取得。国際通貨基金(IMF)、ソロモン・ブラザーズを経て、98年、モルガン・スタンレー入社(現・モルガン・スタンレーMUFG証券)。現在、同社チーフエコノミスト兼債券調査本部長。
著書に『日本の再起』(東洋経済新報社、2001年)、『構造改革の先を読む』(同、2005年)、『日本経済 起死回生のストーリー』(共著、PHPビジネス新書、2011年)などがある。

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目次

増補版まえがき
【序章】アナリストほど掛け算が大事な仕事はない
コラム――スキルは「掛け算」で考える

第1章 混沌から意味を引き出す「分析力」

 情報は「量」ではなく「つなぎ方」
 文化の違いで「別の絵」が見える
 分析スタイルの四分類
 分析ツールはどう選ぶか
 数字とモデルで考える
 ストーリーで考える

第2章 逆算して組み立てる「プレゼン力」

 簡単なメッセージほど伝わりやすい
 ブルータスの演説はどこがまずかったか
 相手によって、使う言葉を変える
 書く前に「自分と会話」する
 意識して「ゆっくり」話す
 聞き手との間に共感を生む話し方
 図や表にすると一瞬で頭に入る
 軸を使ってマッピングする
 視点、論点を大きく変えて見せる

第3章 意見の違いを乗り越える「人間力」

 会話の底流をつかむ
 意見が対立する三つの原因
 交渉を成功させる基本原則
 人を見極める力
 二種類の人間

第4章 下品になってはいけない「数字力」

 数字の世界になってきた
 なぜ経営者は数値目標を嫌うのか
 数値の危険性
 複雑怪奇な政治も数字でスッキリ
 インフレはいい? 悪い? 弾性値で考える
 インフレになると税収も増える
 生産性って何?
 数字力を身につける

第5章 見落としがちな「時間・エネルギー管理力」

 二四時間働けるのはいいことか
 時間管理とはつきつめれば人生計画だ
 溢れる情報をいかに整理するか
 時間管理と切り離せないスペース管理
 体力、健康管理も「数値」重視で
 選択と集中
 コラム――人生をよりよく生きるためのリストをつくろう

第6章 “ハブ性”で勝負する「言語力」

 野口英世はなぜ世界を舞台にできたのか
 自分の「ハブ性」を高める
 面倒くさいと思うか、冒険と思うか
 ゲーム感覚で楽しみながらやる
 商売は買い手の言葉で

第7章 自分ブランドで差別化する「商売力」

 あなたのお給料は誰が払っているのか
 顧客が買っているものの「本質」は何か
 自分のブランドを理解する
 信頼の方程式  T=( E+R+I)/S
 四〇歳定年制のすすめ
 計画された偶然

第8章 組み合わせて動かす「結合力」

 選択と集中を誤解するな
 財政を「五つの輪」で考える
 組織の中で結合力を発揮する

「私が読んできた本」「支えにしてきた言葉」

 

※本書は2008年刊行『一流アナリストの「7つ道具」』を大幅に加筆修正したものです。