立川談志を聴け

立川談志を聴け
涙がこぼれた「富久」を私は一生忘れない

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談志が演じた「やかん」全文掲載!

覚えた噺はどれも手馴れたもので、いつでもどこでも口から出まかせの如くしゃべれるものと考えていたのだが、とんでもないということがよくわかった。わたしは、改めて談志さんに惚れ直した。そして、誰よりも深く落語を愛していることがよくわかった。
(本文より)

四六 判( 192 頁)
ISBN: 9784833420273

2012年11月14日発売 / 1,760円(税込)

[著]山本益博(やまもとますひろ)

1948年4月11日生まれ。東京都出身。早稲田大学第二文学部演劇学科卒。落語評論家、料理評論家。国立劇場小劇場の第五次落語研究会では桂文楽(八代目)の落語を体験。大学の卒業論文はそのまま『桂文楽の世界』として商業出版される。この論文は現在でも桂文楽研究の最高峰。2013年には『名人芸の黄金時代 桂文楽の世界』と改題されて、中央文庫より出版される。
KTVの演芸番組「花王名人劇場」ではプロデューサーを務めていた。テレビ朝日「ザ・テレビ演芸」の「飛び出せ! 笑いのニュースター」コーナーでは審査員としてダウンタウンらを審査。演芸、料理に関する著書多数。

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目次

[まえがきにかえて] 幻の志ん朝・談志二人会
[第一章]誰よりも何よりも落語を愛す
[第二章]「文七元結」をめぐって
[第三章]落語ノート昭和五十一~五十三年
[第四章]天才落語家とその素顔に魅せられて
[第五章]落語「やかん」と談志の「やかん」
わたしが聴いて選んだ<談志十八席>

 

※本書について
第一章は、『プロフェッショナルの本領』(山本益博著・新潮社)の一部を改稿のうえ載録しました。第五章の落語「やかん」と談志「やかん」は、それぞれ『落語百選 秋』(麻生芳伸編・ちくま文庫)と『談志の落語一』(立川談志著・静山社文庫)を底本としました。上記以外は全て本書のためのオリジナルです。