カッシアの物語2

カッシアの物語2
CROSSED

大人も夢中にさせるYAシリーズ、待望の続編!
運が存在しない世界。確率だけが存在する。温暖化で魚は絶滅。プールの水は塩素殺菌されて青い。31歳から子供をもつことは禁止。市民は三種類の薬をもたされ、あるとき服用を指示される。頬に赤い傷跡の残るカイ・マーカム少年が、カッシアの心を揺り動かす。「逸脱者」階級の孤児カイが、とても魅力的に描かれる。カッシアは目覚める。これ以上は言うまい。 あなたの目でカッシアの軌跡を確かめてほしい。――ノンフィクション作家 高山文彦(「西日本新聞」第1作書評より)

A5変型 判( 416 頁)
ISBN: 9784833420372

2013年04月01日発売 / 2,090円(税込)

[著] アリー・コンディ Ally Condie

米国ユタ州生まれ。ブリガム・ヤング大学卒業後、ユタ州とニューヨーク州の高校で、英語教師として数年間、教鞭をとる。教師の職を辞したのち、本格的に創作活動をはじめる。現在、夫と3人の息子とともに、ユタ州北部で暮らしている。
2010年、“MATCHED”(邦題『カッシアの物語』、小社刊)でメジャー・デビュー。高い評価をうけ、「パブリッシャーズ・ウィークリー」の<2010年のベスト児童書賞>、米国ヤングアダルト図書館サービス協会の<2011若い読者のためのベスト・フィクション賞>などを受賞。なお、“MATCHED”シリーズは3部作。第2部となる本書の舞台は、作者が生まれ育ったユタ州南部の風景をヒントにしている。
第3部“REACHED”は、12年秋に米国で刊行、ベストセラーとなっている。

[訳] 高橋 啓(たかはし・けい)

1953年北海道生まれ。早稲田大学文学部卒。翻訳家。訳書に、パスカル・キニャール『アマリアの別荘』(青土社)、フィリップ・クローデル『リンさんの小さな子』(みすず書房)、マルコム・グラッドウェル『ティッピング・ポイント』(飛鳥新社、のち『急に売れ始めるにはワケがある』に改題、ソフトバンク文庫収録)、クリスティーヌ・アリソン編『365日のベッドタイム・ストーリー』、ユベール・リーヴズ『地球(ほし)の授業』(以上、飛鳥新社)、フランソワ・ルロール『幸福はどこにある』(NHK出版)など多数。仏文と英文、両方の分野で活躍。

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目次

01.川岸で

02.最高のメッセージ

03.丘に降る雪

04.取引

05.故郷の風景

06.招集されて

07.本当の名前

08.外縁州へ

09.逃走

10.夜にまぎれて

11.大峡谷地帯

12.パイロットの伝説

13.タウンシップ

14.惨劇

15.反乱の歴史

16.思いがけない贈り物

17.ポプラの木片

18.青の錠剤

19.爆撃

20.石のコンパス

21.夕暮れのなかに

22.再会

23.セージの匂い

24.農民たちの壁画

25.母の記憶

26.願い

27.詩

28.埋葬

29.ザンダーの秘密

30.墓碑銘

31.ソサエティの気配

32.洞窟の奥で

33.封印

34.言葉のリスト

35.父の思い

36.二人の時間

37.インディの隠しごと

38.約束を守るために

39.決別

40.衝撃の告白

41.反乱軍のもとへ

42.迷路

43.罪の記憶

44.赤のドレス

45.雨の一滴

46.決断

47.一人ひとりの道

48.つぐない

49.血と肉

50.決死の川下り

51.出会い

52.尋問

53.急展開

54.新たな一歩

訳者あとがき