会社は社会を変えられる

会社は社会を変えられる
社会問題と事業を<統合>するCSR戦略

社会問題と事業を<統合>するCSR戦略“グーグルの逆説”から見えてきた
未来をつくる企業のかたち政府や市民セクターが解決できない社会課題に企業が組織力や技術力といった強みをいかして、その解決にあたることが期待されるようになってきている。
あなたの会社はいま何を求められているだろうか。

四六 判( 212 頁)
ISBN: 9784833420891

2014年07月15日発売 / 1,760円(税込)

[編・著] 岩井克人(いわい かつひと)

東京財団名誉研究員。国際基督教大学客員教授。東京大学卒業、マサチューセッツ工科大学経済学博士(Ph.D.)。イェール大学経済学部助教授、プリンストン大学客員准教授、ペンシルバニア大学客員教授など歴任。東京大学名誉教授、武蔵野大学客員教授。2007年4月紫綬褒章を受章。主な著作に、『M&A国富論』(共著、プレジデント社)、『会社はこれからどうなるのか』(平凡社、小林秀雄賞)、『貨幣論』(筑摩書房、サントリー学芸賞)、“Disequilibrium Dynamics”(Yale University Press,1981.日経・経済図書文化賞特賞)。

[編・著] 小宮山 宏(こみやま ひろし)

株式会社三菱総合研究所理事長。1972年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了後、同大学工学部長等を経て、2005年総長に就任。2009年3月に総長退任後、同年4月に総長顧問、三菱総合研究所理事長に就任。専門は地球環境工学、知識の構造化。著書に『地球持続の技術』(岩波新書)、『「課題先進国」日本』(中央公論新社)、『日本「再創造」』(東洋経済新報社)など多数。

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目次

この本の成り立ち

第1部 なぜいま、会社の出番なのか 小宮山宏

第2部 社会を変える会社はどこにいるのか

総論 CSR最先端企業の建前と本音と現実

case1 対話型 損保ジャパン
広く社会に「課題」を聞き
保険の持つ「相互扶助」の原点をCSRにいかす

case2 ボトムアップ型 伊藤忠商事
何に困っているかまず耳を傾ける
現場主義から生まれるCSR

case3 グローバル型 武田薬品工業
最先端の対話に自ら飛び込み「社会課題」を特定
世界標準のCSRを浸透させる

case4 戦略型 キリン
ブランド戦略と一体化
「社会課題」の解決が企業価値を高める

case5 ラボ型 電通
みんなの思いを集めて「社会課題」を解決する
本業につなげる精度がダイバーシティを実現

case6 継続型 曙ブレーキ工業
とにかく続けることで「社会課題」を「強み」に変える
BtoB企業におけるCSR

第3部 会社の存在意義とはなにか 岩井克人