THINKERS50 イノベーション

THINKERS50 イノベーション
最高の知性に学ぶ実践的イノベーション論

SOLDOUT

本質をこの一冊で[Thinkers 50]シリーズ戦略を理解し、組み立て、実行するための基礎理論

本書では、近年イノベーションのあり方を大きく変え、また今後イノベーションをかたちづくるであろう、最も重要なアイデアや視点を取り上げる。
ビジネスの未来に大きなインパクトを与えるような、あるいはすでに影響を与えつつある、一連の新しいアイデアを理解するためのレンズを提供したい。

四六 判( 224 頁)
ISBN: 9784833421089

2014年11月28日発売 / 1,650円(税込)

[著]スチュアート・クレイナー + デス・ディアラブ(Stuart Crainer + Des Dearlove)

スチュアート・クレイナーとデス・ディアラブはマドリード(スペイン)にあるIEビジネス・スクールの非常勤教授として、ビジネス思想の創造と普及に努めている。ビジネス思想家の世界ランキングThinkers50(http://www.thinkers50.com/)の発案者でもあり、この分野の功績により、マネジメント・トゥデイ誌から「卓越した目利き」の称号を与えられた。
2人はジャーナリスト、評論家としても活躍し、20年以上にわたってインタビュー相手に鋭い問いを投げかけてきた。近年は、リーダーの参謀役として、巧みな問いを捻り出したり、人材と接して解決策を伝える最善の方法を探したりするための力添えをしている。イギリス政府が2009年に実施した従業員の熱意に関する調査にアドバイザーとして加わったほか、ロンドン・ビジネス・スクール、マネジメント・イノベーション研究所の準会員を務める。スワロフスキー、アブダビ経済開発庁、富士通、ハイドリック&ストラグルズなどを顧客に持つ。タイムズ紙のコラムニスト、アメリカのストラテジー+ビジネス誌の編集協力者を務めるほか、ベストセラーとなった『フィナンシャル・タイムズ・ハンドブック・オブ・マネジメント』(未訳)の編纂に当たった。共著にThe Management Century(邦訳『マネジメントの世紀』東洋経済新報社)、Gravy Training、The Future of Leadership、Generation Entrepreneur(いずれも未訳)があり、20以上の言語に翻訳されている。
スチュアート・クレイナーはビジネス・ストラテジー・レビュー誌の編集長の任にあり、パーソネル・トゥデイ(http://www.personneltoday.com/)からは「イギリスの人材マネジメントにきわめて大きな影響力を誇る人物」と評されている。デス・ディアラブはオックスフォード大学サイード・ビジネス・スクールのアソシエイト・フェローを務め、単著にリチャード・ブランソンのリーダーシップをテーマとしたベストセラー、Business the Richard Branson Way(邦訳『リチャード・ブランソン 勝者の法則』PHP研究所)がある。
クレイナーとディアラブはオックスフォード大学サイード・ビジネス・スクールのオックスフォード戦略リーダーシップ・プログラム、コロンビア大学ビジネス・スクール(ニューヨーク)、ダートマス大学タック・ビジネス・スクール(ニューハンプシャー)、IMD(スイス・ローザンヌ)、ロンドン・ビジネス・スクールほか、世界各地でMBA(経営学修士)課程の学生や経営幹部を対象とした講義やセミナーを行っている。

[訳]関 美和(Miwa Seki)

慶應義塾大学卒業後、電通、スミス・バーニー勤務。その後、ハーバード・ビジネス・スクールで MBAを取得し、モルガン・スタンレー投資銀行を経てクレイ・フィンレイ投資顧問東京支店長を務める。主な翻訳書に『アイデアの99%』『シナリオ・プランニング』(ともに英治出版)、『なぜハーバード・ビジネス・スクールでは営業を教えないのか?』(プレジデント社)、『MAKERS』『ゼロ・トゥ・ワン』(ともにNHK出版)などがある。

――Thinkers 50について

マネジメント思想家の世界ランキングの決定版ともいえるThinkers 50は、マネジメント思想を調査、ランク付けしたうえで世の中に広く紹介する取り組みである。発案者のスチュアート・クレイナーとデス・ディアラブはビジネス・ジャーナリストとしての活動を通じて、一流のマネジメント思想家を対象とした独自ランキングの必要性に気づき、2001年以降、隔年でThinkers 50を発表するようになった。
2011年には複数のランキング部門を新設したうえで、「マネジメント思想のアカデミー賞」と銘打って初のThinkers 50サミットを開催した。2011年に首位に輝いたのはハーバード・ビジネス・スクールのクレイトン・クリステンセン教授。歴代の第1位は、ピーター・ドラッカー(2001年、2003年)、マイケル・ポーター(2005年)、C.K.プラハラード(2007年、2009年)である。
ランキングはThinkers 50のウェブサイト上での投票と、スチュアート・クレイナー、デス・ディアラブほかアドバイザー陣の意見をもとに決定される。評価基準は以下の10項目である。
1.思想の独創性
2.思想の実用性
3.発表のしかた
4.文章
5.信奉者の忠誠度
6.ビジネスセンス
7.国際的視野
8.調査の厳密さ
9.思想の影響力
10.人々を鼓舞する力

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目次

はじめに

第1章 イノベーションの歴史

イノベーションとビジネス/創造的破壊/イノベーションの神様、エジソン/「規模の経済」の副作用/富士フイルムとコダックの明暗を分けた要素/イノベーションの新たな現実

第2章 破壊的イノベーション

イノベーションのジレンマ/顧客の声に耳を傾けるな/クレイトン・クリステンセンとの対話

第3章 未来を共創する

壮大なアライアンス/C・K・プラハラードとの対話/バーンド・シュミットとの対話

第4章 オープン・イノベーション

社外に活路を求めたP&G/コネクト・アンド・ディベロップ/優秀な人材がすべて自社内にいるわけではない/消費者の飽くなき新製品への欲求に応える/今日のオープン・イノベーション/セレンディピティーの科学/マット・キングドンとの対話

第5章 バック・トゥ・ザ・フューチャー

一番人気の料理をメニューから削除する/ビジャイ・ゴビンダラジャンとの対話/リバース・イノベーション

第6章 マネジメント・イノベーション

段階的改善は時代遅れ/模倣できない優位性/ラジカルな変革/ゲイリー・ハメルとの対話/あるべき姿を取り戻す

第7章 イノベーションを導く

フロー状態を生む空間/IDEOの企業文化/リンダ・ヒルとの対話

第8章 イノベーションと戦略

レネ・モボルニュとの対話/新事業と既存事業のあいだに壁をつくる/相反するビジネスモデル/コンスタンチノス・マルキデスとの対話

第9章 社会を変えるイノベーション

人生のイノベーション/社会的イノベーション/「効率性の罠」と「チェックマークの罠」/サステナビリティを高める/「ゆりかごからゆりかごへ」という考え方/中途半端な革命はありえない/社会貢献と企業業績との関係/イノベーションの網を広く張る/ドン・タプスコットとの対話


謝辞

原注

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