「後継者」という生き方

「後継者」という生き方

これからの荒波の時代をたくましく会社を航海させるために、
次世代リーダーが身につけておかなければならない「覚悟」と「心得」とは――。
これから会社を継ぐ二代目、三代目、そして子どもに後を継がせたい全ての経営者、必読!
昭和40年設立以来、全国の中小企業の経営者を中心に絶大なる信頼を得ている「日本経営合理化協会」。
その「後継者」が自ら書き下ろす、「後継者」による「後継者」のための指南書。

四六 判( 256 頁)
ISBN: 9784833421171

2015年01月30日発売 / 1,870円(税込)

[著]牟田太陽(むた・たいよう)
日本経営合理化協会専務理事。1972年東京生まれ。大学卒業後、アイルランドで和食レストランを創業。異境の厳しい環境で、創業の精神、強さ、忍耐、勇気、感謝の心を学ぶ。その経験と、事業を継ぐ決意とともに帰国、入協する。以来、社長専門の勉強会「実学の門」「無門塾」「後継社長塾」などを企画・運営。企画部長、事務局長を経て2010年4月より現職。わが国屈指の社長専門コンサルタントで同協会理事長の牟田學から、事業経営の真髄と経営者としての心得について直接教えを受けた後継者である。2000社を超すオーナー社長や後継者と親密な関係を築くなかで、社長や後継者が抱える様々な悩みや事業承継問題に精通。その親身かつ適切な指導には特に定評がある。
共著書に『事業発展計画書の作り方』(日本経営合理化協会出版局)がある。日本経営合理化協会公式サイト
http://www.jmca.co.jp/

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目次

まえがき

第1章 「花」のある経営者を志す

まわりに人が集まるような「花」のある経営者になる
感性を磨くことで、人間の「花=魅力」は増していく
創業者と喧嘩をして、後継者の生き方を放棄してはいけない
後継者の財産は人脈である
10歳以上年上の社長と付き合う
子が親を想う3倍は、親は子のことを想っている
お金の苦労をすることで親の苦労を知る
「上から目線」の傲慢な後継者に社員はついてこない
自分が他人によっていかに「生かされているか」を知る
「神輿」は担ぎ手があっての「神輿」

第2章 事業承継のための心構え

経営者は成功を信じて「旗を立てる」
事業承継とは、襷をつなぐことである
入社してから3年間は、小さな失敗を積み重ねること
会社は「上場するか・売るか・長く続けるか」、この3択しかない
中小企業の後継者不足は、チャンスでもある
後継者になるタイミングを焦ってはいけない
継がせたい親心を理解し、継ぐという勇気を持つ
事業承継について親子の思いを共有する

第3章 苦労が後継者の心を強くする

起業の苦労を知ることで後継者は強くなれる
後継者の留学には、明確な目的がなければならない
親の目の届かないところで、一から自分のポジションをつくる
創業時の無理難題を切り抜けなければならない
1勝10敗の経験を積み、経営者としてたくましくなる
会社というのは、お客様のために存在するものだ
商売の転機は、意外なところから訪れる
仕事を通じた人間関係は、その場かぎりで終わらない
修業期間は、タイムリミットを決めて行うこと
“外の世界”から会社を見つめる機会をつくる

第4章 後継者が知るべき経営者の手腕

頭を下げられる後継者になる
5年後、10年後の青写真を描き、社長とのすり合わせをする
会社の将来を決める事業発展計画書
「哲学・戦略・戦術・目標」の4つから、会社の今後を考える その(1)
「哲学・戦略・戦術・目標」の4つから、会社の今後を考える その(2)
誰が読んでも理解できる「理念」と「行動方針」を決める
「成長拡大戦略」と「安定戦略」を意図して同時に行う
社長と後継者の争いの九割は、コミュニケーション不足で起きる
社員とのコミュニケーションを円滑にするための工夫
社長に「花道」をつくるのは後継者の仕事

第5章 社長になったらまずやるべきこと

社長になったとき、最低3年は前社長の考えを踏襲する
先代の否定は絶対にやってはいけない
後継者の「自分の色」は、徐々に発揮していけばいい
社内にいる兄弟は、「分ける」ことで円満になる
古参社員を立てることで、信頼関係を築く
幹部にすべき人は、会社への忠誠心で決める
留守を任せられる人を、自分の片腕候補にする
「つくる・売る・分配する」3人の部下を育てる
ワンマンではなく、任せる勇気を持った社長になる
任せる仕事、任せてはいけない仕事の線引きを決める

第6章 いつまでも強く必要とされる存在であれ

社員に希望の光を見せられる後継者でなければならない
頑張る人が報われる「真の家族主義」を目指す
一族と社友を幸福に導くことが、社長の役目である
強く必要とされる存在になる
〈「後継者」として生きるための心得〉