[著]矢野香(やの・かおり)
スピーチコンサルタント。信頼を勝ち取る「正統派スピーチ」指導の第一人者。NHKでのキャスター歴17年。おもにニュース報道番組を担当し、番組視聴率20%超えを記録。2011年、「話をする人の印象形成」の研究(主に心理学)で、大学院で修士号を取得。現在は、国立大学の教員として研究を続けながら、他者からの評価を上げるコミュニケーションの専門家として、政治家の選挙演説対策、大手企業の株主総会対策、役員候補者研修、学生の就職面接対策など、幅広い層に「信頼を勝ち取るスキル」を指導している。
話し方・表情・動作の指導に定評があり、過去の受講生にはプロの話し手も多数。クライアントには、日立製作所、武田薬品工業、リクルートホールディングスなどの大手企業、著名人が名を連ねる。著書に、ともにベストセラーとなった『その話し方では軽すぎます!─―エグゼクティブが鍛えている「人前で話す技法」』(すばる舎)、『【NHK式+心理学】1分で一生の信頼を勝ち取る法─―NHK式7つのルール』(ダイヤモンド社)などがある。
目次はこちら(クリックで開きます)
はじめに
第1章 きちんとした話し方(1)
入社1年目は気くばりが9割
- 報告は1分以内。「いい報告が」「悪い報告が」で前置きする
- メールはリハーサルと予告用。大切な話は会って話そう
- 「教えてください」と堂々と言うと熱意が伝わる
- 何度も教えてもらえるコツは、人前での“お礼と感謝”
- 指示待ち人間に見えないためには、クローズド・クエスチョンが大事
- お願い事は具体的にすると、可愛がられる
- 大失敗をしてしまったら、「私に今できることは?」と尋ねよう
- 「何か隠しているのでは?」と思わせるのが最も不信感を生む
- 3大タブー言葉を避ければ、感じのいい人と思われる
- よく使う言葉は辞書を引くことで、目上の人への失敗を避けられる
- リアクションだけでも、コミュニケーションは成立する
- 人間関係の「近い」「遠い」で言葉を使い分けると、正しい敬語が使える
- 眉毛を上げれば、親近感も上がる
- 2回目以降の面会の話題は、お礼と報告が正解
- 着席したら、相手と自分の間には何も置かない
- 「あ、私も今日は魚の気分でした」。食事は、上司と同じものを頼もう
- 飲み物の温度を合わせることで、会話のペースが合ってくる
- 報告やお礼の時期を逸したとしても「忘れていた」と言う必要はない
- 余計な一言は、今までの信頼感を損なう
- 「うざい人」と思われないためには、逆接の接続詞は使わない
- 相手にメリットのある話題を選ぶことで、信頼してもらえる
- アポ取りで信頼してもらえる人は、“きちんと”お願いしている
【コラム1】 “きちんと”した社会人は業界のにおいがする
第2章 きちんとした話し方(2)
結果を出す人は話し上手よりも聞き上手
- 入社1年目の会話は「要約」がポイント
- 真剣さを相手に見せるには、相づちは1回にする
- キーボードを打ちながら話せば、話しグセを直せる
- 周りを不快にさせる話しグセは強く自覚しないと直らない
- 会話中にメモを取ろう!「きちんと聞いている」のアピールに
- おじぎが“きちんと”できる人は信頼される
- 「です」「ます」以外の敬語を使ってみましょう
- 「98個が納品されました」「進捗率は98%です」と数字を入れる
- 「なるほど」「了解しました」は、上から目線の言葉です
- 生意気だと思われないように、会話をさえぎらない
- 時計はチラ見ではなく、しっかり見ると好印象に変わる
- 目力を強くする「とっておきのワザ」は、相手の後ろに焦点を合わせる
- 「目を合わせる」のが苦手なら、相手のまつ毛を探そう
- 名刺交換の「正解」は、先に出す・低く出す・相手の目を見つづける
- 間は7秒。「3分の1と3倍の法則」で話を強調しよう
- 「ずっと」を使って表現すれば、周りから応援される
- 会社の未来や歴史を語れる人は、評価が高い
- 話は、「最後の言葉」を大切にしよう
- 反応のよい話をノートに書き留め、再利用しよう
【コラム2】 “きちんと”して見える人は、左右対称
第3章 きちんとした話し方(3)
“信頼感のある”伝え方を覚えよう
- 事実のみを話すことで信頼される
- 自分の業界の話し方をマネをしながら学び取る
- 「営業マンなのに、経営にも詳しい」が評価される
- 自己暗示で、なりたい自分になる
- 若い人ほどビッグマウスでいよう
- 利口ぶるより「バカ」をアピールしよう
- 「質問」は「確認」に変えて聞くことで、できる人と思われる
- 「業務用ノート」を作れば、できない人と思われない
- スピーチでは、うまくいっている自分の映像を思い浮かべよう
- ほめられた過去を思い出して成功体質になる
- 話は人マネでいい。体験したほうが早く身につく
- 「よろしかったでしょうか」「こちらが資料の方になります」はNG
- 社外の人に話すときは、上司であっても「呼びすて」が正解
- NHKラジオで、正しい日本語を学習しよう
- 相手の心を開くキラーフレーズ「ね」で相手中心の会話にできる
- しっかり下調べをすると、相手は思わず「YES」と答えてしまう
- 第一印象より“第ゼロ印象”が大事な時代です
- 「他人評価」を使ってアピールすると、相手に強く印象づけられる
- ネガポジ言い換えの訓練をしてみよう
- 緊張していると感じたら、緊張している自分をほめる
- 電話の前に鏡を置くだけで、話し上手になれる
- 印象を左右する3要素とは?
【コラム3】 自信がない人ほど、“きちんと”できる