人事評価の裏ルール

人事評価の裏ルール

なぜ、業績が好調なのにリストラを実施する企業が増えているのか?

四六 判( 240 頁)
ISBN: 9784833421577

2015年12月01日発売 / 1,650円(税込)

[著]溝上憲文(みぞうえ・のりふみ)

1958年鹿児島県生まれ。ジャーナリスト。明治大学政治経済学部政治学科卒。月刊誌、週刊誌記者などを経て、独立。新聞、雑誌などで経営、人事、雇用、賃金、年金問題を中心テーマとして活躍。『非情の常時リストラ』(文春新書)で2013年度日本労働ペンクラブ賞受賞。
主な著書に『隣りの成果主義』『超・学歴社会』『「いらない社員」はこう決まる』『「日本一の村」を超優良会社に変えた男』『マタニティハラスメント』『辞めたくても、辞められない!』『2016年 残業代がゼロになる』など。近著に『人事部はここを見ている!』(小社刊)がある。

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目次

まえがき リストラの基準となる「人事評価の裏ルール」とは?

第1章 人事部長100人が、真っ先にリストラしたい社員

  •  切られる社員はどのようにして選ばれるのか?
  •  協調性のない一匹狼型社員
  •  仕事のピントが外れている非効率・非能率型社員
  •  効率がものすごく悪いタイプ
  •  真面目なだけ。ゴールを見ないで仕事を進めるタイプ
  •  挑戦意欲のない私生活重視型
  •  時間にルーズ、そもそもやる気がない
  •  社内OB化する社員
  •  成長意欲がない
  •  真っ先に切られる社員の基準とは?

第2章 世代別リストラの基準

20代で会社に見捨てられる人

  •  会社の仕事の適性に合わない(採用ミス)
  •  精神的ストレスに耐えられない
  •  どの職場に配置しても評価されない

30代で会社に見切られる人

  •  何年もルーティンワークをしている
  •  自分から進んで何かをやろうとしない
  •  営業成績が平均以下なのに態度がでかい
  •  自分の非を認めようとしない。ミスを他人のせいにする
  •  「これは自分の仕事じゃないんで」とすぐ言う

40~50代社員で危ない人

  •  同じ仕事を今の地位のまま10年続けている
  •  朝早く出社し、夜遅くまで仕事をしている
  •  会議でメモをとるだけ、会議で発言しない
  •  関連会社に出向している
  •  英語ができない

第3章 性格で切られる社員の基準

  •  根暗な人
  •  ひとりよがりな人
  •  ズボラな人、ルーズな人
  •  やさしくていい人、真面目な人
  •  空気が読めない人
  •  会話ができない人、表現下手な人
  •  時代遅れの資質・能力~コミュニケーション力、論理的思考力、企画立案力のない人~
  •  思考停止型社員はいらない
  •  人材育成法が無能社員を生み出す
  •  嫌われる性格はどのようにして出来上がるのか
  •  「そろそろ楽をしたい」40代が危ない
  •  何をしたいのかわからない目標喪失の社員は危ない
  •  年下の上司を嫌がる社員は危ない

第4章 管理職のリストラの基準

  •  部下に“丸投げ上司”はもはや絶滅危惧種
  •  「俺の背中を見ろ」では管理職失格
  •  独裁型上司の先は、行き場がない
  •  生真面目タイプが、やがて自分を滅ぼす
  •  モノカルチャー型管理職
  •  部下の成長をストップさせる「囲い込み」上司
  •  管理職は「サーバントリーダー」に徹せよ

第5章 営業、企画、開発職……切られる社員の基準

  •  【食品・飲料業界】顧客の課題を解決する営業手法を持っていない
  •  【消費財業界】顧客が何を望んでいるのか調査・分析する能力がない
  •  【百貨店・流通業界】変革思考を持たず、専門性を発揮できない
  •  【製薬業界】いまだに接待・饗応だけで受注を狙う
  •  【電機業界】変化に即応できず、行動力に欠ける人
  •  【総合商社】新たなビジネスをつくり出せない
  •  【化学業界】生産やマーケティングに関する知識・能力が欠如している
  •  【IT業界】顧客に対する提案能力がない

第6章 今日からでもできる
会社から見捨てられない働き方の心得7カ条

  •  その一 挨拶をしっかり。遅刻しないで勤務態度は良好を保て!
  •  その二 誰にも負けない専門分野を2つ持て!
  •  その三 会社の内外の人脈づくりに努力せよ!
  •  その四 年下上司に逆らうことなく、低姿勢を保て!
  •  その五 後輩の指導役に徹し、慕われる存在になれ!
  •  その六 対話こそ重要、コミュニケーション力を磨け!
  •  その七 嫌な仕事でも引き受ける職場の汚れ役になれ!

第7章 リストラを回避する究極の手法

  •  その一 ひたすら会社の情にすがる
  •  その二 労働法の知識を吹聴し、会社を恐れさせる
  •  その三 昔の上司にお願いして子会社に引き取ってもらう
  •  その四 役員秘書と結婚する!?
  •  リストラ面談でどのように闘うのか
  •  会社が不利となる証拠をどのようにして集めるか

あとがき なぜ、業績が好調なのに、リストラを実施する企業が増えているのか?

解 説  なぜ、アナタはがんばって働いても会社に評価されないのか?

俣野成敏(『プロフェッショナルサラリーマン』著者)