カッシアの物語3

カッシアの物語3
REACHED

自由な選択を求める旅路の果てにカッシア、カイ、そしてザンダーは何を手に入れ、何を失ったのか?

近未来SF小説としてのゾクゾク感、格調高い文学的な味わい、ロード・ムービー的な物語展開、男性をも惹きつけてしまうラブロマンス的要素、そしてディラン・トマスの詩に込められた生き方そのものへの根源的な問い――

A5変型 判( 584 頁)
ISBN: 9784833421584

2015年12月01日発売 / 2,310円(税込)

[著]アリー・コンディ(Ally Condie)

米国ユタ州生まれ。ブリガム・ヤング大学卒業後、英語教師として数年間、教鞭をとる。教師の職を辞したのち、本格的に創作活動をはじめる。現在、夫と4人の子供とともに、ユタ州のソルトレイクシティ郊外で暮らしている。2010年、“MATCHED”(『カッシアの物語』、小社刊)でメジャー・デビュー。高い評価をうけ、「パブリッシャーズ・ウィークリー」の<2010年のベスト児童書賞>、米国ヤングアダルト図書館サービス協会の<2011若い読者のためのベスト・フィクション賞>などを受賞。つづく“CROSSED”(『カッシアの物語2』、小社刊)、“REACHED”(本書)の3部作はベストセラーに。他の著書に“ATLANTIA”(2014)などがある。

[著]高橋啓(たかはし・けい)

1953年北海道生まれ。早稲田大学文学部卒。翻訳家。訳書に、パスカル・キニャール『アマリアの別荘』(青土社)、フィリップ・クローデル『リンさんの小さな子』(みすず書房)、クリスティーヌ・アリソン編『365日のベッドタイム・ストーリー』、ユベール・リーヴズ『地球(ほし)の授業』(以上、飛鳥新社)、フランソワ・ルロール『幸福はどこにある』(NHK出版)、ローラン・ビネ『HHhH――プラハ、1942年』、エドゥアール・ルイ『エディに別れを告げて』(以上、東京創元社)など多数。仏文と英文、両方の分野で活躍。

[著]飛石千尋(とびいし・ちひろ)

1973年島根県生まれ。出版社勤務を経てフリーランスに。翻訳のほか、旅行、ライフスタイル、手芸などのライターとして活動中。訳書にロッタ・ヤンスドッター『ロッタさんと作る赤ちゃんのふだん小物』(実業之日本社)がある。クリストファー・ヒーリー“The Hero's Guide to Saving Your Kingdom”の邦訳版を、ホーム社より刊行予定。旅行や絵本、ウサギが好き。

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目次

第1部 パイロット

  • 01.ウェルカム・デー
  • 02.赤い錠剤
  • 03.エア・シップ
  • 04.蜂起の始まり
  • 05.古文書保管人
  • 06.ソサエティの賛歌
  • 07.反乱のさなかで
  • 08.失われたもの

第2部 詩人

  • 09.治療薬
  • 10.言葉と歌
  • 11.メッセージ
  • 12.小さな中庭
  • 13.緑の羽根の小鳥

第3部 医療管理士

  • 14.突然変異
  • 15.ギャラリーで
  • 16.オーリア州へ
  • 17.取引の代価
  • 18.背中のあざ

第4部 疫病

  • 19.石の村々
  • 20.湖に向かって
  • 21.百の絵
  • 22.思いがけぬ再会
  • 23.感染

第5部 囚人のジレンマ

  • 24.エンドストーン
  • 25.始まりの色
  • 26.カッシアの詩
  • 27.オカーとの出会い
  • 28.仕分け係
  • 29.呼吸
  • 30.原因
  • 31.アンナ
  • 32.声
  • 33.記憶の断片
  • 34.研究室で
  • 35.マシュー
  • 36.あの岸辺に
  • 37.セルリアン・ウイルス
  • 38.最初の死者
  • 39.海の中で
  • 40.投票
  • 41.破棄
  • 42.雨
  • 43.窮地
  • 44.深淵にて
  • 45.発見
  • 46.望みを託して
  • 47.信頼
  • 48.浮上
  • 49.試練
  • 50.弁護
  • 51.覚悟
  • 52.目覚め
  • 53.探索
  • 54.解き明かされた謎
  • 55.臨床試験
  • 56.赤い庭の日
  • 57.風に揺れる花
  • 58.距離
  • 59.名前
  • 60.選択
  • 61.別れ
  • 62.寄り添う心
  • 63.届いたもの

訳者あとがき