小林典子(こばやし・のりこ)
1935年、大師山報恩寺(千葉県野田市)住職古谷光隆大僧正の次女として生まれる。1948年、大師山報恩寺が当時の野田市から依頼を受けて境内内に設置した「大師山保育園」の保育士として保育キャリアを始める。戦後まもない頃の福祉に重点を置く草創期の保育を実践し、高度経済成長期から女性の社会進出が進むバブル期を通じて、それぞれの時代背景に合わせた保育を実践。家庭環境の変化にともなう、保育に対する多様な社会的ニーズなどにも敏感に対応し、時々の最先端保育を提供し続ける。生涯、現場実践主義をつらぬき、子どもたちとのふれあいを通じて多彩な保育内容を展開し、現在のコビーにも受け継がれる数々の保育行事を発案。40年以上もの保育経験にもとづき「マトリクス保育」を考案する。
[著]山田清機(やまだ・せいき)
1963年富山県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。鉄鋼メーカー、出版社勤務を経て独立。『プレジデント』『プレジデントファミリー』『アエラ』『婦人公論』などで活躍。人物取材を得意とする。『東京タクシードライバー』(朝日新聞出版)で第13回新潮ドキュメント賞にノミネート。最新刊は『東京湾岸畸人伝』(朝日新聞出版)。1児の父。