まんが「ブッダ」に学ぶ穏やかな働き方

まんが「ブッダ」に学ぶ穏やかな働き方

信じるだけでは、救われない。まんがの神様・手塚治虫が描いた『ブッダ』の教え

四六 判( 192 頁)
ISBN: 9784833421874

2016年08月30日発売 / 1,430円(税込)

[著]手塚治虫

1928年に大阪府豊中市に生まれる。1946年に漫画家デビュー。以後、『鉄腕アトム』、『火の鳥』、『ブッダ』、『ブラック・ジャック』などヒット作を多数手がけ、「まんがの神様」とも評された。1989年、胃がんのため死去。

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目次

第1章 自分に対して

まわりを意識しすぎると、自分を見失う。
怒りは自分を傷つける。
自分のことを棚に上げ、人を批判しない。
「人のせい」より、「自分のせい」に。
未来は今の自分がつくる。
行動した人にしか、奇跡は起きない。
「思う」→「やる」の壁を越える。
自分の行動や考えを疑う。
「小さな悪」を積み重ねない。
自己評価は、自分にちょっと甘い。
見るべきものほど、見えにくい。
信じるだけでは、救われない。
喜びも苦しみも、自分から生まれる。
絶好調と絶不調は、近い。
本物の「実力」は、他人から広まる。
気持ちよく語る自分に、気をつける。

 

第2章 相手に対して

仕返しは、自分を攻撃するようなもの。
やり返さない勇気を持つ。
一瞬の「すっきり」は、次の仕返しを生む。
負のオーラを持つ人は、相手にしない。
「憎い相手」は、長い目で見て許す。
苦手な人に、あえて近づく。
人のミスを、いつまでも責めない。
信じないと、信じてもらえない。
「相手=自分」の気持ちで。
「勝ち負け」に支配されない。
相手の長所をきちんと褒める。
「おだてる」と「褒める」は違う。
耳を閉じると、相手は口を閉じてしまう。
「おせっかい」か、「アドバイス」か。
敵の「皮肉」を、「助言」に変える。

 

第3章 組織の中で

自分のために、相手に尽くす。
人を思うことは、自分を思いやること。
自分の幸せだけを追わない。
「不幸」に敵味方はない。
助けた人の数だけ、助けてもらえる。
人は、人の温もりなしでは働けない。
「立派な人=好かれる人」ではない。
新しい環境で、「理不尽」はつきもの。
世の中より、あなたの中に答えがある。
「イヤイヤ」やっては、意味がない。
徹夜のための徹夜をしない。
それは今やるべきことか。
「頑固者」と「意思のある人」は紙一重。
「ルール」に縛られるか、守られるか。
真面目な人が馬鹿を見る組織にしない。
「うわさ」、「批判」に振りまわされない。
教えていても、教わっている。
「デキる人」より、「幸せにできる人」。
突き放し、包み込む。
譲ると見つかる、幸せもある。
馬鹿にする人は、馬鹿を見る。
身分やメンツと決別する。

 

第4章 苦しみについて

「変わる」という苦しみを愛する。
「持って生まれた不幸」を否定する。
「なんで私だけ……」は、みんなが思う。
「苦」をベースに、前を向く。
つらい時ほど、淡々と。
無駄に未来を悲観しない。
心が変われば、未来も変わる。
世の中に、逆行しない。
それでも怠けず、正しく働く。
「自分」という流れに身を委ねる。
死ななくても、生まれ変われる。
理不尽も不公平も、受け入れる。
傷つけられても、立ち止まらない。
「謙虚」と「卑屈」を、はき違えない。
つらい時は、成長できる時。
過去の答えが今。今の答えが未来。

 

第5章 欲について

「苦しい」は、「欲しい」から生まれる。
欲は次々連鎖する。
欲望の数は、苦しみの数。
「ない」を、嘆かない。
「適量」で生きていく。
仲間の功績を、無視しない。
「人のため」が、一番うれしい。