大前研一 日本の論点 2017~18

大前研一 日本の論点 2017~18

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「言うべきことが言えない空気が充満している社会はやはり不健全だ。右の立場とか左の立場ということではなく、自分が何を知っていて、それに基づいてどう考えているかを表現するのは大切なことで、そういうインテリジェントな社会を取り戻さなければ、「いつか来た道」に再び足を踏み入れることになるだろう。」──
累計25万部の大人気シリーズ、待望の第4弾!

四六 判( 280 頁)
ISBN: 9784833422024

2016年11月15日発売 / 1,760円(税込)

[著]大前研一(おおまえ・けんいち)
早稲田大学卒業後、東京工業大学で修士号を、マサチューセッツ工科大学(MIT)で博士号を取得。マッキンゼー&カンパニー・インクを経て、現在(株)ビジネス・ブレークスルー代表取締役、ビジネス・ブレークスルー大学学長、ボンド大学経営学部教授。著書に『稼ぐ力』(小学館)、『新装版企業参謀』(プレジデント社)、『低欲望社会「大志なき時代」の新国富論』(小学館)ほか多数。「ボーダレス経済学と地域国家論」提唱者。マッキンゼー時代にはウォールストリート・ジャーナル紙のコントリビューティング・エディターとして、また、ハーバード・ビジネスレビュー誌では経済のボーダレス化に伴う企業の国際化の問題、都市の発展を中心として拡がっていく新しい地域国家論の概念などについて継続的に論文を発表していた。 この功績により1987年にイタリア大統領よりピオマンズ賞を、1995年にはアメリカのノートルダム大学で名誉法学博士号を授与された。英国エコノミスト誌は、現代世界の思想的リーダーとしてアメリカにはピーター・ドラッカー(故人)やトム・ピータースが、アジアには大前研一がいるが、ヨーロッパ大陸にはそれに匹敵するグールー(思想的指導者)がいない、と書いた。同誌の1993年グールー特集では世界のグールー17人の一人に、また1994年の特集では5人の中の一人として選ばれている。2005年の「Thinkers50」でも、アジア人として唯一、トップに名を連ねている。

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目次

巻頭特別企画
日本を救えるのは“知性”のみ
右傾化する世界をどう生きるか

side A 知性の復権が日本を救う

Strategy01
セカンドライフは8万時間の自由時間がある。何をしますか?
セカンドライフ アクティブシニアタウン ハッピーリタイアメント

Strategy02
巨大ビジネス創出! わが新・経済理論「アイドルエコノミー」
アイドルエコノミー シェアエコノミー 知的ワーカー

Strategy03
直伝!「アイドルエコノミー」実践法
アービトラージ ダイナミックプライシング 逆オークション

Strategy04
日本を大好きになる外国人旅行者が日本経済を底上げする
訪日インバウンド 爆買い 東京オリンピック

Strategy05
ビールだけじゃない、日本企業のグローバル化が“周回遅れ”の実態
M&A 合従連衡 世界化

Strategy06
世界的な大企業で続発! データ偽装問題は、なぜ起こるか?
データ偽装 手抜き工事 第三者チェック

Strategy07
怨念を残すような“選択と集中”が東芝の不正会計を生んだ
選択と集中 不正会計 第三者委員会

Strategy08
ゴーン社長が三菱自動車を買う真の狙い
燃費データ不正事件 リコール隠し 燃費競争

Strategy09
東証一部上場するも、見えない郵政三社の未来絵図
郵政三社上場 ファンドマネジメント バーゼル3

Strategy10
アベノミクスの景気浮揚効果を阻む“低欲望社会”の現実
赤字国債 低欲望社会 資産税と付加価値税

Strategy11
伊勢志摩サミットで“後味の悪さ”しか残せなかった安倍首相
消費増税再延期 伊勢神宮 核なき世界

Strategy12
ホンハイの買収申し出を受け入れたシャープの甘い認識
産業革新機構 偶発債務 事業統合

Strategy13
日本には核兵器を開発するだけの能力があるのか
憲法九条 非核三原則 ニュークリアレディ国

Strategy14
なぜ老人ホームや介護施設で“虐待”が増加しているのか
高齢者虐待 介護離職 グリーンカード

Column大前流「自分を変革する」三つの方法


sideB 衆愚政治を招くポピュリズム

Strategy15
世界を席巻するポピュリスト旋風は、どこまで広がるのか?
ポピュリズム EU離脱 移民・難民問題

Strategy16
ドナルド・トランプの過激発言はなぜ米国民に受けたのか?
インディペンデント 反移民政策 富の偏在

Strategy17
「世界一」だけをつくるイタリアの地方創生法
地方創生 DOP 産業クラスター

Strategy18
中国バブル崩壊から「世界大恐慌」へ飛び火する可能性
中国バブル AIIB 世界大恐慌

Strategy19
パナマ文書は氷山の一角、今後も続く税逃れの手口
パナマ文書 オフショア金融センター タックスヘイブン

Strategy20
大国のリーダーが一目置くメルケル首相のリーダーシップ
排ガス不正問題 COP21 難民問題

Strategy21
蔡英文・新総統誕生、中台関係はどう変わるか
女性総統 爆買い 中台定例会議

Strategy22
“アイドル”スー・チー氏はミャンマー国民を満足させられるか?
ミャンマー民主化 NLD 憲法改正

Strategy23
ロシアはなぜ、IS掃討を名目にシリアに軍事介入したのか?
イスラム過激派 難民問題 集団的自衛権

Strategy24
“Change”“Yes We Can”――オバマはアメリカをどう変えた?
オバマケア IS G0