大前研一「100日」で結果を出すM&A入門

大前研一「100日」で結果を出すM&A入門
日本企業への処方箋 「BBT×プレジデント」エグゼクティブセミナー選書

JT、旭硝子、ブリヂストン、日本電産、イオン、ソフトバンクなど
買う側の倫理、買われる側の対応がわかる!

四六 判( 200 頁)
ISBN: 9784833422369

2017年07月14日発売 / 1,650円(税込)

[編著]大前研一(おおまえ・けんいち)
早稲田大学卒業後、東京工業大学で修士号を、マサチューセッツ工科大学(MIT)で博士号を取得。日立製作所、マッキンゼー・アンド・カンパニーを経て、現在(株)ビジネス・ブレークスルー代表取締役社長、ビジネス・ブレークスルー大学学長。著書は、『「0から1」の発想術』『低欲望社会「大志なき時代」の新・国富論』(共に小学館)『日本の論点』シリーズ(小社刊)など多数ある。
「ボーダレス経済学と地域国家論」提唱者。マッキンゼー時代にはウォール・ストリート・ジャーナル紙のコントリビューティング・エディターとして、また、ハーバード・ビジネスレビュー誌では経済のボーダレス化に伴う企業の国際化の問題、都市の発展を中心として拡がっていく新しい地域国家の概念などについて継続的に論文を発表していた。この功績により1987年にイタリア大統領よりピオマンズ賞を、1995年にはアメリカのノートルダム大学で名誉法学博士号を授与された。
英国エコノミスト誌は、現代世界の思想的リーダーとしてアメリカにはピーター・ドラッカー(故人)やトム・ピータースが、アジアには大前研一がいるが、ヨーロッパ大陸にはそれに匹敵するグールー(思想的指導者)がいない、と書いた。同誌の1993年グールー特集では世界のグールー17人の一人に、また1994年の特集では5人の中の一人として選ばれている。2005年の「Thinkers50」でも、アジア人として唯一、トップに名を連ねている。

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目次

はじめに

第一章 「100日」で結果を出す M&A入門―大前研一

なぜ日本企業はM&Aをやるべきなのか

グローバル企業のM&A

M&Aの失敗を隠してはいけない

M&Aを成功させるための条件

経営の神様はM&Aの達人でもあった

周期的にくるM&Aブーム

世界のM&Aトレンドの変遷

M&Aに対する認識の変化

M&Aの目的

M&Aによる事業ポートフォリオの最適化

社内にM&A専門部門を設ける

投資銀行に気をつけろ

国内しかみていないと手遅れになる

M&Aによる業界再編

日本企業のM&A成功事例

 1.JT
 2.ブリヂストン
 3.富士フイルム
 4.日本電産
 5.旭硝子
 6.京セラ
 7.ジャスコ(現イオン)
 8.ソフトバンク
 9.大塚製薬
 10.ミツカン
 11.カルビー
 12.中外製薬
 13.マクロミル

日本の中小企業のM&A成功事例

 1.アインファーマシーズ(現・アインホールディングス/調剤薬局)
 2.イエローハット(自動車用部品販売)
 3.ヨシムラ・フード・ホールディングス(食品)
 4.アークス(食品スーパー)
 5.コロワイド(飲食)

日本企業のM&A失敗事例

 1.第一三共
 2.NTTドコモ
 3.三菱地所
 4.パナソニック(旧・松下電器産業)
 5.DIC(旧・大日本インキ化学工業)

M&A成功の条件

【質疑応答】


第二章 二度の大型買収を成功させたJTのM&A手法―新貝康司

JTの概要

JTの海外たばこ事業

たばこ事業グローバル化の背景

RJRIの買収・統合

RJRI買収後の事業戦略

RJRI買収からの学び

Gallaher(ギャラハー)の買収・統合~グローバル・シガレットメーカーの再編

Gallaher買収の目的

Gallaher買収・統合のプロセス~グローバル競争を勝ち抜くためのM&A

Gallaher買収におけるチャレンジ

Gallaher買収・統合の具体的な準備

契約交渉前?社内での主体的な検討

買収実務のエグゼキューション

買収のタイムライン

買収発表直後

買収発表から買収完了まで その一

買収発表から買収完了まで その二

統合管理体制

クロージング直後

統合計画策定、完成、発表

買収・統合における学び

JT海外たばこ事業の経営

適切なガバナンスを前提とした任せる経営

グローバル経営への示唆

【質疑応答】


第三章グローバルM&Aの先駆者、旭硝子の戦略―宮地伸二

海外展開の歴史

ガラスの話

シェア・経営方針

アジアへの合弁進出 「第一のグローバリゼーション」創業~二〇〇七

アジア(タイ、インドネシア)合弁事業の特徴

アジアで合弁事業が多かった理由

欧米への本格進出

ヨーロッパでの拡大

欧米進出の特徴

グローバル化の段階

ガラス事業のグローバル運営体制

グローバルリーダー人材の育成

グローバル人事基盤~ジョブグレード

グローバル人事基盤~スキルマップ

第二のグローバリゼーション

ハイブリッド海外展開~ブラジルの展開例

ブラジルにおける採用・教育

【質疑応答】