M&Aという選択

M&Aという選択

少年時代、山一証券自主廃業により、人生が変わった著者が「会社と社員を幸せに救う方法」を伝授!
小さい会社から大企業まで使える!新しい経営戦略の教科書

四六 判( 208 頁)
ISBN: 9784833422475

2017年12月01日発売 / 1,650円(税込)

[著]畑野幸治(はたの・こうじ)
株式会社FUNDBOOK 代表取締役CEO。大学在学中に株式会社Micro Solutionsを創業し、インターネット広告事業を展開。2011年9月、株式会社BuySell Technologiesに参画し、戦略コンサルティングと金融に特化した人材紹介業に従事。
2015年4月には自身で創業したネット型リユース事業を同社に事業譲渡し、2016年11月に同社の代表取締役CEOに就任。2017年9月には株式会社BuySell Technologiesで創業したM&Aアドバイザリー事業をスピンアウトし、株式会社FUNDBOOKを創業。その後、株式会社BuySell Technologiesの保有株式を全株譲渡し、代表取締役を辞任。
現在は自身のM&Aの実績を軸に、株式会社FUNDBOOKの代表取締役CEOに就任。会社と社員を幸せにするM&Aプラットフォーム事業に専念する。

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目次

はじめに

父の会社の自主廃業で、家族は天国から地獄へ
生きるために起業
「廃業」、「事業承継」、「M&A」、「株式公開」から何を選択するのか?

PART1 日本の中小企業を次世代につなぐために~M&Aが日本経済を救う

1 人口減少に伴う日本経済の縮小

古き良き経営者ほど追い詰められる時代に
数字で見る後継者不在の実態
人口減少と価値観の多様化が後継者不在を招いている
政府の構造改革に期待はできる?

2 グローバル化と集約化の波が迫っている

なぜ大手企業はグローバル化に焦るのか
大打撃を受ける地方中小企業
集約化の進む国内マーケットと、日本の技術の海外への流出
日本のGDPを支える中小企業がどんどん減っている
2030年、中小企業消滅の危機

3 廃業では誰も幸せにならない

中小企業を存続させるには
事業承継を妨げる壁
家族を危機に追いやる経営者の突然死
廃業は株主と従業員にとっても経済負担が大きい
悲しい結末を迎える相続放棄
M&Aで開ける新しい事業承継の可能性
株式価値がつかないという先入観の壁
関係者全員を幸せにするM&A

PART2 30分でわかるM&A

1 M&Aとは何か?

M&Aの定義
M&Aの目的は大企業と中小企業とで異なる
会社を譲り渡すメリット
会社を譲り受けるメリット

2 M&Aの流れ

M&Aはどのように進めていくのか
「検討」フェーズ
「交渉」フェーズ
「最終契約」フェーズ
大事なのはM&Aが成立した後
M&Aにおける相手探しの考え方
相性の良い相手企業をどう見つけるか
相性を見極める! トップ面談のポイント
最後の難関「デューデリジェンス」を乗り越える

3 M&Aのしくみ

M&Aにはさまざまな手法がある
もっともポピュラーな「株式譲渡」
ピンポイントで承継できる「事業譲渡」
こんな方法も「合併」「会社分割」

4 会社の値段を決める「企業評価」

M&Aの金額を決める考え方
会社の価値を評価する方法
時価純資産価額法
マルチプル法(類似会社比準価額方式)
会社の価値と値段の関係
M&Aが成功すれば、ハッピーライフが待っている
現在の価値と将来の価値は違う
M&A市場は今まさに「売り」のタイミング

5 専門アドバイザーに相談しよう

M&Aにおけるアドバイザーの存在
M&Aにかかるお金
情報漏洩に注意

6 M&Aの準備

M&Aの準備をはじめるタイミング
会社の現状を把握する
M&Aは可能? 簡易チェックリスト
相談の際に準備するもの
「買いたい」と思われる会社になる

PART3 納得!M&Aのケーススタディと成功のポイント

ケーススタディ(1)

地方の建設会社が相続対策のために早期のM&Aを計画。
業績拡大中だったからこそベストパートナーに出会えた

ケーススタディ(2)

多品種少量生産の高い技術力が売りポイントに。
地域の製造業のピラミッドも守られた

ケーススタディ(3)

業界再編の波に乗る。女性経営者が調剤薬局を大手チェーンに売却。
これまでの頑張りが報われた瞬間

ケーススタディ(4)

資金力が勝負の不動産業界で自社だけの成長に限界感。
上場企業の一員となってさらなる発展に期待

ケーススタディ(5)

市場縮小の印刷業界で生き残りをかけて。
小さくとも特殊技術を強みに総合印刷業の仲間として

ケーススタディ(6)

利用者とスタッフにとって安心できる会社の未来を。
大手介護事業グループ傘下に入ることで現場の仕事に集中できるように

ケーススタディ(7)

ITベンチャーの出口戦略としてのM&A。
ビジネスの種を蒔き、大きな成長の可能性としての苗をバトンタッチ

ケーススタディ(8)

誰からも愛される最高のスイーツを未来につなぐ。
独自ブランドの方向性はそのままに、大手食品メーカーに想いをたくす

おわりに