小売再生

小売再生
リアル店舗はメディアになる

リアル小売不振の元凶とされるアマゾンだが、アメリカでも小売全体におけるアマゾンの売上げは1割に満たない。本当の問題は小売業界がAIやVRなどのテクノロジーを買い物体験の革新に活かしきれていない現実だ。
消費者はもうお店にものを探しにくるのではない。もっといえば、買いにくるのでもない。消費者に「ワクワク」「わたしだけ」「期待以上」を届けるためのイノベーションの起こし方とは?「いまも未来も、「現実」こそが最高に充実した体験を生み出す源泉であることに変わりない。
そして、リアルとバーチャルを融合できる技術を生かして、その充実度を高めることができる。この事実を理解すれば、ネット通販を恐れることはない。ますます激動の様相を呈している小売の世界。
小売業者は、卓越した小売体験を演出するか、それともコモディティ化の波に飲み込まれるかという岐路に立たされている。そんな過酷な日々のなかで、良きガイド役になってくれるのが、本書である。

四六 判( 340 頁)
ISBN: 9784833422734

2018年05月31日発売 / 1,980円(税込)

[著]ダグ・スティーブンス(Doug Stephens)
世界的に知られる小売コンサルタント。リテール・プロフェット社の創業社長。人口動態、テクノロジー、経済、消費者動向、メディアなどにおけるメガトレンドを踏まえた未来予測は、ウォルマート、グーグル、セールスフォース、ジョンソン&ジョンソン、ホームデポ、ディズニー、BMW、インテルなどのグローバルブランドに影響を与えている。本書のほかに、The Retail Revival:Re-Imagining Business for the New Age of Consumerismの著書がある。

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目次

はじめに

第1部 小売はもう死んでいる

  第1章 マーク・アンドリーセンの不吉な予言
  第2章 ウォルマートのジレンマ
  第3章 汝の敵、アマゾンを知れ
  第4章 アマゾンとアリババの後からも続々と
  第5章 物流をめぐる仁義なき戦い
  第6章 広告が効かない世代との付き合い方
  第7章 2つの未来、どちらを選ぶか?

第2部 メディアが店舗になった

  第8章 Eコマース3・0
  第9章 AIで実現するCコマースの世界
  第10章 VRで買い物体験が激変する
  第11章 「あなたに合うものだけ」の店
  第12章 自動車も3Dプリンターで!
  第13章 もうリアルな店はいらない?

第3部 店舗がメディアになる

  第14章 なぜ人は買い物が好きなのか?
  第15章 モノはいらない、経験が欲しい
  第16章 未来のショッピング空間
  第17章 オムニチャネルの終焉
  第18章 ブランドアンバサダーの時代
  第19章 明るい新時代へ

第4部 小売再生戦略

  第20章 他者に破壊される前に自己破壊できるか
  第21章 小売のイノベーションを再定義する
  第22章 アイデアだけでなくプロトタイプを
  第23章 創業者のように考える
  第24章 帝国ではなくネットワークを築け
  第25章 小売は死なず

原注