カプリチョーザ愛され続ける味

カプリチョーザ愛され続ける味
日本のイタリア料理に革命を起こした元祖「大盛」イタリアン創業シェフ・本多征昭物語

トマトとニンニクのスパゲティ、イカとツナのサラダ、元祖シチリア風ライスコロッケ……。
圧倒的なボリューム、本場の味わい、アットホームな雰囲気で創業以来愛され続けるイタリアンレストラン「カプリチョーザ」。
日本のイタリア料理に革命を起こした元祖「大盛」イタリアン創業シェフ・本多征昭物語。


2018年、創業40年を迎えた「カプリチョーザ」。
お客様から愛される、美味しくて本格的なレストランチェーンをつくり上げた創業シェフの名は、本多征昭(ほんだ・まさあき)といいます。
いったい本多とは何者なのか?
イタリアで学んだ本場の味を日本にダイレクトに伝えたい。その食文化を広めたい。イタリア人の陽気さと情熱、人生の楽しみ方を伝えたい。
そんな思いを込めて、お客様が喜ぶ顔をみたい一心で料理していた本多。
多くの方の証言から、その真の姿を紹介したいと思います。 

四六変型 判( 228 頁)
ISBN: 9784833422833

2018年10月31日発売 / 1,430円(税込)

[著]神山典士(こうやま・のりお)

1960年埼玉県入間市生まれ。信州大学人文学部卒業。
96年『ライオンの夢、コンデ・コマ=前田光世伝』にて第三回小学館ノンフィクション賞優秀賞受賞。2012年度『ピアノはともだち、奇跡のピアニスト辻井伸行の秘密』が青少年読書感想文全国コンクール課題図書選定。14年「佐村河内守事件」報道により、第45回大宅壮一ノンフィクション賞(雑誌部門)受賞。
「異文化」「表現者」「アウトロー」をテーマに、様々なジャンルの主人公を追い続けている。近著に『知られざる北斎』(幻冬舎)がある。

[監修]本多惠子(ほんだ・けいこ)

株式会社伊太利亜飯店 華婦里蝶座代表取締役社長。
1972年、カプリチョーザ創業シェフ・本多征昭と結婚し、78年に東京・渋谷に6坪の小さなイタリアンレストランを開店。
当時はまだイタリア料理が高級で、ごく一部の人たちのための料理だったが、本場の味を手頃な価格、たっぷりのボリュームで提供するスタイルで話題を呼ぶ。
「すべては、美味しいという笑顔のために」という情熱、創業者のレシピを受け継ぎながら、新しい美味しさを提案している。

目次はこちら(クリックで開きます)

目次

まえがき

第1章 カプリチョーザ40年、「美味しさ」の秘密

  •  人気ナンバーワン、トマトとニンニクのスパゲティ
  •  酸味の効いたドレッシングとオリジナル・ソース
  •  驚きの裏メニューや、本場ローマの味「ライスコロッケ」
  •  客席で大人気、驚きのピッツァ
  •  食材の使い方、調理の魔法
  •  創業のころ(1970年代)のイタリア料理
  •  カプリチョーザ大盛り伝説
  •  行列伝説
  •  料理業界ナンバーワン雑誌「月刊専門料理」に載った料理

第2章 本多征昭物語、その1

  •  厨房のマジシャン
  •  夢を持つ男~北海道で育ったイタリアへの夢
  •  「損して得とれ」、母フテの教え

第3章 1960年代イタリア修業~国立エナルク料理学校

  •  イタリア料理修業へ出発
  •  トマトを使わないイタリア料理?
  •  国立エナルク料理学校
  •  エナルク料理学校、その2~偶然の入学
  •  エナルクの実習風景

第4章 1970年大阪万博・イタリア館コックとしての凱旋

  •  食文化新時代の到来
  •  イタリア館レストランで「輝いていた」料理人
  •  コックの青春
  •  カプリチョーザ開店まで

第5章 本多征昭物語、その2~本多を知る人々

  •  吉川敏明さん~ライバルとして、親友として
  •  「パスタの神様」が見たカプリチョーザ
  •  野網大二さん~面接の日から今日まで
  •  菅沼淳江さん~まるで姉弟のようなお付き合いで
  •  早川哲さん~実の兄貴以上の兄貴だった
  •  佐竹弘さん~料理は川さん、ビジネスは本多さんに学べ
  •  勝又道則さん~週に一回は通った「青春の店」
  •  鮎田淳治さん~エナルクはイタリア料理界の先生だった
  •  三浦静加さん~カプリチョーザとともに築いた行列伝説

第6章 チェーン展開という冒険

  •  凄く美味しい行列の店があるぞ!
  •  ホテルをとって夜討ち朝駆け
  •  下北沢に1号店開店!
  •  アメリカの豊穣な食文化を日本へ~WDI誕生
  •  一匹狼・本多の味の秘密
  •  100店超のチェーン店の「手づくりオペレーション」

第7章 本多征昭物語、その3~早すぎる旅立ち

  •  チェーン店を勉強したい。妻と娘、親族への思い
  •  1987年、ゴールデン・ウイーク明けの異変
  •  本多との最後の会話
  •  「スタジオジェニファー」オープンパーティー
  •  葬儀、1988年7月21日、目黒区碑文谷圓融寺

終章

  •  本多恵子・始まりは絶品カルボナーラから
  •  理奈・夢に出てきてくれる父へ

あとがき

※一部、旧字体を変換しております。