[著]川勝宣昭(かわかつ・のりあき)
日産自動車にて、生産、広報、全社経営企画、更には技術開発企画から海外営業、現地法人経営者という幅広いキャリアを積んだ後、急成長企業の日本電産にスカウト移籍。
同社取締役(M&A担当)を経て、カリスマ経営者・永守重信氏の直接指導のもと、日本電産グループ会社の再建に従事。
「スピードと徹底」経営の実践導入で破綻寸前企業の1年以内の急速浮上(売上倍増)と黒字化を達成。
著書にベストセラーとなった『日本電産永守重信社長からのファクス42枚』(小社刊)。『日本電産流V字回復経営の教科書』(東洋経済新報社)がある。
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はじめに
- 極秘ファイル二三〇〇枚
- ゴーン着任・ゴーン革命・ゴーン逮捕
- 墓場までもっていくつもりだった
- 実録版『半沢直樹』
第1章 日産を蝕む「エイリアン」を倒す
- 1 辻堂海岸での妻の涙の懇願
- 2 入社以来、感じた異常さ
- 3 塩路独裁を招いた労組による人事権奪取
- 4 裏部隊による謀略活動
- 5 “鞭と飴”で組合員を操る
- 6 蜜月にあった川又―塩路ライン
第2章 戦う社長の登場
- 1 「メフィストフェレスの誘惑」を断る
- 2 戦う石原社長、立ち上がらない役員陣
- 3 浮かび上がった「金と女のスキャンダル」
第3章 古川幸氏の追放劇
- 1 「塩路に逆らったら終わりだ」
- 2 死をも覚悟した魂の手記
第4章 石原政権、最大の危機
- 1 多発した「ラインストップ事件」
- 2 英国進出で塩路一郎がもちかけた「裏取引」
- 3 サッチャー・川又対談を仕かける
- 4 石原政権、最大の危機
第5章 ゲリラ戦の開始
- 1 第一弾は「文春砲」
- 2 旧国鉄改革に学ぶ
- 3 全社宅に配布した「怪文書作戦」
第6章 辞職も覚悟した「佐島マリーナ事件」
- 1 「女性スキャンダル」をねらえ
- 2 痛恨の大失態
- 3 「ヨットの女」を見つけ出せ
- 4 英国プロジェクトに労使が合意
第7章 組織戦――最後の戦い
- 1 集まった「七人の侍」
- 2 「マル労計画」により労組より人事権奪還
第8章 塩路体制、ついに倒れる
- 1 組織戦の開始
- 2 「マル5」で塩路体制を内部から崩す
- 3 崩壊の始まり
- 4 辞任に追い込む
第9章 戦いは何を変え、何を変えなかったか
- 1 残された最後の仕事
- 2 「メロス」はあらわれなかった
- 3 論功行賞を求めなかったメンバーたち
- 4 あの戦いはどんな意味をもったのか
おわりに