ドナルド・トランプ 世界最強のダークサイドスキル

ドナルド・トランプ 世界最強のダークサイドスキル
常軌を逸したアメリカ大統領の「現代マキャベリズム思考法」

リベラルこそ知るべき
アメリカの深い病理から生まれた「ワルの最強リーダーシップ」
トランプは“rouge”だ。そんな人物が世界最強国アメリカの大統領として君臨している。世の中が良くなるはずがない。
まずは、2016年の選挙を振り返り、ワルの最強リーダーシップの隠れた原動力を知ることから始めよう。

四六 判( 224 頁)
ISBN: 9784833423564

2019年12月13日発売 / 1,650円(税込)

[著]蟹瀬 誠一(かにせ・せいいち)
1974年上智大学卒業。米AP、仏AFP 通信社記者、米『TIME』誌特派員を経て、91年TBS「報道特集」キャスターとして日本のテレビ報道界に転身。その後、テレビ朝日やテレビ東京などの報道番組のキャスターを歴任。日米経済摩擦、アメリカ大統領選、東欧、ロシア、中国、朝鮮半島、カンボジア、イスラエル、中東などの海外ニュースを中心に取材。西側のテレビジャーナリストとして初めてロシア秘密戦略原子力潜水艦タイフーンの取材に成功。2008年から2013年まで明治大学国際日本学部初代学部長。現在は同学部専任教授。外交政策センター理事、東京クラシッククラブ理事、生き物文化誌学会会員。

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目次

はじめに

第1章 堂々と嘘をつき続けろ! 決して負けない話術の作法

  •  「俺は正直者だ」
  •  ほら吹き理論で有権者を手玉にとる
  •  ヒルビリーとエバンジェリカル
  •  モットーは「やられたら、やり返せ!」
  •  代替的事実という名の大嘘
  •  二番煎じの「アメリカ・ファースト」
  •  恥知らずはひとつの技能
  •  札びらと脅しで嘘を覆い隠す
  •  精神科医たちからのショッキングな警告
  •  嘘を武器にする筋金入りのマキャベリアン
  •  単純なメッセージと巧みな話術で勝つ
  •  究極の話術「おまえはフェイクニュースだ!」
  •  開き直って相手を煙に巻け!
  •  トランプの言葉遣いは小学6年生レベル以下

第2章 自分は誰よりも偉いと思え! 相手を支配する仕事の法則

  •  口先だけだった政治腐敗の一掃
  •  威勢のいいのは表面だけ
  •  気にくわない奴はみんな「国民の共通の敵」
  •  利用価値のある相手には歯の浮くようなお世辞も
  •  都合が悪くなったら話をそらせ!
  •  トランプがFOXニュースを偏愛する理由
  •  尋常ではないトランプとFOXとの露骨な癒着
  •  トランプとメディアの終わりなき闘い
  •  恨みを晴らすためなら訴訟も連発
  •  メディアを操る現代のメフィストフェレス
  •  トランプが大統領選に出馬した真の動機
  •  能力よりも相性、意見の合う奴だけを周りに置け
  •  リーダーの力の源泉は恐怖だ!
  •  「ホワイトハウスって、どんなところ?」
  •  トランプに反グローバリズムを注入した危険な男
  •  わずか7ヵ月でお払い箱
  •  トランプは英雄という意見
  •  アメリカを幾層にも分断する禁断の統治法
  •  トランプを操る美魔女イヴァンカ
  •  イヴァンカの驚くべき野心
  •  イヴァンカとクシュナー夫婦の強い影響力
  •  トランプ、独立記念日を乗っ取る

第3章 法律なんてくそ食らえ! 敵を苦しめる脅迫の方法

  •  道徳より金儲けが伝統のトランプ一家
  •  嘘ではなく「誠実な誇張」だ!
  •  老舗高級百貨店「ボンウィットテラー」の破壊
  •  フロリダの大別荘を入手したワルの手口
  •  トランプの不正や悪行を暴く勇気ある面々
  •  マフィアとトランプとの黒い関係
  •  トランプの闇の世界のメンターとなった弁護士
  •  カジノ利権を守るためなら平然と嘘をつく
  •  裏切り者は絶対に許さない!
  •  まだまだ登場する「裏切り者」
  •  トランプの復讐を恐れるかつての部下

第4章 勝つためなら何でもあり! ロシアとの怪しげな関係

  •  ロシアから流れ込んできた大金
  •  トランプ大学のあきれた詐欺商法
  •  「ロシアより愛をこめて」
  •  「ゴールデンシャワー」という臭い疑惑
  •  トランプが最も恐れた男
  •  このままでは終わらない。ロシア疑惑は第2ラウンドへ
  •  トランプとプーチンの〝ブロマンス〟
  •  プーチンに手玉にとられているトランプ

第5章 俺はいつも正しい! 中東も米中関係もすべて損得勘定

  •  安全保障よりもビジネスの利益
  •  トランプの苦境を救ったサウジ王家
  •  自分の都合でサウジアラビア、イスラエルへ肩入れ
  •  当初は相思相愛だった中国との関係
  •  良好な米中関係を演出したキッシンジャーの思惑
  •  急展開するトランプ政権の中国政策
  •  「中国製造2025」への恐怖
  •  これから果てしなく続く米中衝突
  •  「我々の大統領はあまり頭がよくない」
  •  ボルトン解任は政権の終わりの始まりか

おわりに