[著]野村 克也(のむら・かつや)
1935年、京都府生まれ。54年、京都府立峰山高校卒業。
南海ホークス(現ソフトバンクホークス)へテスト生として入団。MVP5回、首位打者1回、本塁打王9回、打点王7回、ベストナイン19回などの成績を残す。
65年には戦後初の三冠王にも輝いた。70年、捕手兼任で監督に就任。73年のパ・リーグ優勝に導く。後にロッテオリオンズ(現千葉ロッテマリーンズ)、西武ライオンズ(現埼玉西武ライオンズ)でプレー。80年に現役引退。
通算成績は、2901安打、657本塁打、1988打点、打率.277。90~98年、ヤクルトスワローズ監督、4回優勝。99~2001年、阪神タイガース監督。06~09年、東北楽天ゴールデンイーグルス監督を務めた。
「生涯一捕手」が座右の銘。
目次はこちら(クリックで開きます)
野村再生工場 ~叱り方、褒め方、教え方~
第一章 弱者を強者にするために
なるべく教えるな/目標を自ら考えさせる/長谷部にもシュートをマスターさせる/マーくんよ、ストレートを磨け/エースとしての自覚/欲から入って欲から離れる など
第二章 楽天的、意識改革
フロントの意識改革/アスレチックスとレッドソックスの強さの秘密/エースを獲ってくれ/エース候補・田中/山﨑を誤解していた私 など
第三章 再生の極意は気づきにあり
野村再生工場/自己限定を捨てさせ、自信を与える/鉄平/シュートで開眼した川崎/闘争心が生んだ荒木の復活/考える力を身につけた小早川/何も考えていなかった山﨑 など
第四章 弱い組織を再生させる
面接/選手の気持ちが監督から離れている/田尾監督の解任/仙台の新しい球団という魅力/弱いチームを強くするのが生きがい
野村ボヤキ語録 ~人を変える言葉、人を動かす言葉~
第一章 やる気を引き出す言葉
「おまえはおれと似てるなあ」/指導の第一歩はやる気を引き出すこと/「来年はおまえに期待している」/「おまえ、ピッチャーやりたくないか」?/「この試合はおまえに任せた」/「わしは腹をくくった」 など
第二章 気づきを与える言葉
おのれを知ることの大切さ「/不器用に徹すれば最後には勝つ」/間違った努力をさせてはいけない「/コントロールで20勝せい」/「シュートをマスターせよ」/「すべて内角ストレートで勝負せよ」 など
第三章 やさしい言葉をかけるだけが愛情ではない
ほんとうの愛情とは「/おまえ、八百長しとらんだろうな」/「新到三年、皓歯を見せず」/士は己を知る者のために死す/「ブンブン丸を封印しろ」 など
第四章 ほめてやらねば人は動かじ
叱って育てるからこそわかる、ほめることの大切さ/本人の評価より少し上の評価をする/短い言葉でさりげなく/間接的に伝える/中心選手の自覚を持たせたことで変わった古田/タイミングを逃すな