ビジネスの未来

ビジネスの未来
エコノミーにヒューマニティを取り戻す

ビジネスはその歴史的使命をすでに終えているのではないか?
これが、本書の執筆のきっかけとなった筆者の疑問です。

そして、このような結論を導き出します。答えはイエス。ビジネスはその歴史的使命を終えつつある。

さらに、21世紀を生きる私たちの課せられた仕事は、過去のノスタルジーに引きずられて終了しつつある「経済成長」というゲームに不毛な延命・蘇生措置を施すことではないといいます。では、私たちは現状をどのように受け止めた上で、未来に向けた第一歩を踏み出すべきなのでしょうか。

その答えとして筆者は、4つのサマリーを掲げます。
1.私たちの社会は、明るく開けた「高原社会」へと軟着陸しつつある
2.高原社会での課題は「エコノミーにヒューマニティを回復させる」こと
3.実現のカギとなるのが「人間性に根ざした衝動」に基づいた労働と消費
4.実現のためには教育・福祉・税制等の社会基盤のアップデートが求められる

筆者は、資本主義の過去、現在、未来を冷静に分析し、人間が人間らしく生きるために本当に必要とされるべきは、どのような「社会システム」であるべきなのかを真剣に考え続け、同書を書き上げました。
これは、それらを実現するために、私たちは何をすべきなのかを問うた、これまでにない「資本主義」論です。

四六 判( 320 頁)
ISBN: 9784833423939

2020年12月21日発売 / 1,870円(税込)

[著]山口 周(Shu Yamaguchi)
1970年東京都生まれ。独立研究者、著作家、パブリックスピーカー。ライプニッツ代表。
慶應義塾大学文学部哲学科、同大学院文学研究科美学美術史専攻修士課程修了。電通、ボストン コンサルティング グループ等で戦略策定、文化政策、組織開発などに従事。『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』(光文社新書)でビジネス書大賞2018準大賞、HRアワード2018最優秀賞(書籍部門)を受賞。その他の著書に、『劣化するオッサン社会の処方箋』『世界で最もイノベーティブな組織の作り方』『外資系コンサルの知的生産術』『グーグルに勝つ広告モデル』(岡本一郎名義)(以上、光文社新書)、『外資系コンサルのスライド作成術』(東洋経済新報社)、『知的戦闘力を高める 独学の技法』『ニュータイプの時代』(ともにダイヤモンド社)、『武器になる哲学』(KADOKAWA)など。神奈川県葉山町に在住。

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目次

はじめに

第一章 私たちはどこにいるのか?

第二章 私たちはどこに向かうのか?

第三章 私たちは何をするのか?

補論

終わりに