少子化

少子化
女〝性〟たちの言葉なき主張

底なしの「少子化問題」を
女性の“心”の視点からひも解く‼

2022年に出生数が70万人台となり、さらにペースが加速している日本の少子化。
なぜ日本は“底なしの少子化”に陥ったのか?
「日本における最大の雇用問題は女性」と指摘する著者が、少子化問題を日本社会における女性のあり方の変遷から解説。これまで妊娠、出産、育児の負担を押し付けられ、時代の常識に翻弄されてきた女性たちの心の視点から“少子化の原因”をひも解く。
平塚らいてうvs与謝野晶子の「女権×母権」論争から、「働け、産め、育てろ」という三重苦を負わせた女性支援、婚活・妊活ブームの圧力、不妊治療の最前線まで、女性を結婚や出産から遠ざけてきた“正体”に迫る1冊。

四六 判( 240 頁)
ISBN: 9784833425308

2024年04月01日発売 / 1,750円(税込)

[著]海老原 嗣生(えびはら・つぐお) 
1964年、東京生まれ。雇用ジャーナリスト。大手メーカーを経て、リクルート人材センター(現リクルート)入社。新規事業の企画・推進、人事制度設計等に携わる。その後、リクルートワークス研究所にて雑誌Works編集長。2008年にHRコンサルティング会社ニッチモを立ち上げ、人事・経営誌HRmics編集長就任。著作は雇用・マネジメント・人事・社会保障・教育などをテーマに多数。

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目次

  • ◆はじめに~底なしの少子化が問いかけること~

  • ◆第一章 社会は女“性”をいかに弄んだか。

  • 1.らいてうと晶子のバトルが現代人に教えてくれること~明治・大正前期~

  • 2.産め・産むな。転変する「上からの指令」~大正後期から高度経済成長期~

  • 3.“女性のあるべき像”が、いつの時代も女性を苦しめる~バブル~平成中期~

  • ◆第二章 「女は働くな」と「女も働け」の軋み

  • 1.昭和型「およめさん」輩出構造

  • 2.働き方は変わったが、意識と仕組みが取り残されたまま

  • 3.社会が変わる節目

  • 4.女性の社会進出は、「量」から「質」に

  • 5.ようやく家庭にも令和の風が吹く

  • ◆第三章 「強い男とかわいい女」が褪せない人たち

  • 1.結婚したら昔と変わらず産んでいる

  • 2.職場結婚の減少した本当の理由

  • 3.そして職場から「いい男」は消えた

  • ◆第四章 30歳「不安」、35歳「焦燥」、40歳「諦め」

  • 1.婚活・妊活に追い立てられ、責められる女性

  • 2.日本では長らく40代出産が当たり前だった

  • 3.名医たちの温かな手

  • 4.上を向いて歩ける未来

  • ◆第五章 もう一度、女性が子どもを産みたくなるために

  • 1.「30歳の焦燥」から、「女性は二度おいしい」へ

  • 2.「子育ては社会で」を徹底的に実現する

  • 3.「年輩の男は偉い」という幻想を解消する

  • 4.未だ蔓延るジェンダーバイアスを徹底的につぶす

  • 5.タブ―への挑戦

  • ◆おわりに 「女性活躍」という言葉がなくなる日