心眼

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あなたは見ているようで見ていない

ベストセラー『センスメイキング』に続く、クリスチャン・マスビアウの待望の新刊が発売!!

経営は現象学を理解すればうまくいく。

・なぜヨガは精神からスポーツの世界に移行した?
・なぜ寿命が延びる可能性がある医薬品を拒む人がいる?
・なぜ環境が重要だと訴えてもEVは売れない?

マスビアウが重視するのは、ウィトゲンシュタインやメルロ=ポンティの哲学的アプローチによる物事を観察である。

また優れた観察力を持つ者は何ごとも注意深くじっくり考え、結論を急ぐことがないという特徴が共通するという。
その意味での「注意」とは、たとえば通りを歩くときにうっすらと広く全体をカバーする様子のことで、何かに集中するのではなく、すべてに注意を払っている状態が重要となるのだ。

本書に書かれたメルロ=ポンティがハイパーリフレクションと呼ぶメタスキルを身につけることで、ビジネスに役立つだけでなく、世の中を見る眼が一変するに違いない。

四六 判( 328 頁)
ISBN: 9784833425506

2025年01月30日発売 / 2,640円(税込)

[著]クリスチャン・マスビアウ(Christian Madsjerg)
コンサルティングファームReDアソシエーツの共同創業者。人間科学の実用分野で広く執筆、講演、教育活動を行う。ニューヨークタイムズ、アトランティック、フィナンシャルタイムズ、ワシントンポスト、ブルームバーグ、ビジネスウィークなどで活動を展開する。現在、家族と共にニューヨークシティ在住。

[訳]斎藤 栄一郎(さいとう・えいいちろう)
翻訳家・ライター。山梨県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。主な訳書に『PATRIOT プーチンを追い詰めた男 最後の手記』『地球上の中華料理店をめぐる冒険』『1日1つ、なしとげる!』『イーロン・マスク 未来を創る男』『SMARTCUTS』『ビッグデータの正体』(以上、講談社)、『小売の未来』『小売再生』『センスメイキング』『Tools and Weapons テクノロジーの暴走を止めるのは誰か』『イノセントマン ビリージョエル100時間インタヴューズ』(以上、プレジデント社)、『データ資本主義』(NTT出版)、『締め切りを作れ。それも早いほどいい。』(パンローリング)、『マスタースイッチ』(飛鳥新社)などがある。

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目次

  • ■はじめに

  • 何よりも難しいのは、本当にそこにあるものを見ることである

  • 見る作法

  • 観察することとは、どういうことか

  • 経験をどのように研究すればいいか

  • 大切なのは「何を考えているか」ではなく「どのように考えているか」だ

  • 観察することは、意見ではない

  • 観察結果から気づきを得る

  • ■パート1 準備編

  • 何かを見ている自分自身を見るという練習

  • 知覚の魔法

  • 最初のルッキングラボ――ゲシュタルトの物語

  • 1.「全体」の捉え方を科学者に学ぶ

  • 2.「全体」の捉え方を芸術家に学ぶ

  • 現代の3人の芸術家がつくるゲシュタルト しきたりや常識にとらわれずに見る

  • 「注意する」とはどういうことか

  • 準備編の参考資料

  • 世界の見方を巡る6つのよくある誤解

  • 誤解その1:私たちが見聞きしているのは、生のデータである

  • 誤解その2:科学ですべてを説明することができる

  • 誤解その3:カメラのように見る

  • 誤解その4:知覚は知的である

  • 誤解その5:見ることは主観的である

  • 誤解その6:注意は焦点を合わせることである

  • ■パート2 実践編

  • 大発掘――純粋な観察から始める

  • グループの立ち話という経験

  • 美術館を歩き回るという経験

  • 路上で寝るという経験

  • ジャムセッションの経験

  • 論文や思考に学ぶ観察術

  • 実践を触発する練習

  • 見ることのイノベーション――疑いのレンズで見る

  • 聞く作法――社会の沈黙に注意を払う

  • 文化的な変化を探す――変化はどのように起こるのか

  • 細部を観察する――気づきへの入り口を見つけるということ

  • 現在に未来を見るということ――私のルッキングラボ物語

  • 正常で微妙な慣行を観察する

  • 今、未来を見るために何をすべきか

  • ハヤブサがすべて教えてくれる

  • 教訓1:本当にそこにあるものを見よ

  • 教訓2:観察は執念で決まる

  • 教訓3:良い観察内容には常に観察者も含まれている

  • 教訓4:観察は意見ではない

  • 教訓5:観察は体系的なウォッチングから始まる

  • 教訓6:場の雰囲気を見落とすな

  • 教訓7:ハヤブサのように生きる

  • 教訓8:ハヤブサの目で知覚する

  • 教訓9:観察に当たっては、「性格の徳」を忘れない

  • 観察には時間がかかる

  •  

  • 謝辞