幸齢者

幸齢者
幸せな老後のためのマインドリセット

2022年オリコン年間本ランキング・作家部門第2位、和田秀樹さん最新刊!

高齢者が共通して「後悔」していることが6つある。
「がまん」をやめれば、「つらい高齢者」は「しあわせな幸齢者」になれる。
高齢医療の専門家が優しく教える、今日からもっとラクに生きるためのコツのコツ。

70歳を超えて楽しく、充実した暮らしを送っている人は、高齢者ではなく“幸”齢者。呼び方を変えれば「超高齢社会・ニッポン」はもっと明るくなる、みんなが笑顔に、心豊かになれる──。

長年医療の現場で高齢者たちを見てきた和田さんは言います。

「いま本当に必要なものは、60歳以降の“マインドリセット”です。つまり、考え方のスイッチです。これをやらなければ、どんなにいい方法を提案しても、現実は何も変わらないということを確信しました」

そこで本書ではまず、後半生を豊かに楽しく生きることを阻害する数々の「壁」の正体を具体的に明らかにしていきます。そのうえで、固定観念を乗り越えるための「マインドリセット」の方法を優しく語ります。

「日本を、苦労を重ねて人生をまっとうしてきたすべての高齢者が“幸せ”を意味する“幸”齢者と呼ばれる国にしたい」と心から願う老年医療専門家・和田秀樹さんが、高齢者ご本人、また老親のいる現役世代へ贈る、「本当に伝えたかった」メッセージ。

新書 判( 208 頁)
ISBN: 9784833440523

2023年06月15日発売 / 1,210円(税込)

[著]和田 秀樹(わだ・ひでき)
1960年大阪市生まれ。1985年東京大学医学部卒業。東京大学医学部附属病院精神神経科、老人科、神経内科にて研修、国立水戸病院神経内科および救命救急センターレジデント、東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米カール・メニンガー精神医学校国際フェロー、高齢者専門の総合病院・浴風会病院の精神科医師を経て、現在、日本大学常務理事、川崎幸病院顧問、一橋大学・東京医科歯科大学非常勤講師、ルネクリニック東京院院長、著書には『70歳から一気に老化する人しない人』(プレジデント社)、『70歳が老化の分かれ道』(詩想社新書)、『80歳の壁』『70歳の正解』(以上、幻冬舎新書)、共著書には『頭のよさとは何か』(プレジデント社)などがある。

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目次

  • 序章「幸齢者」へのマインドリセットのすすめ

  • 高齢者こそ、好きなことをやるほうがよい

  • いつまで「がまん」を続けますか?

  • 80歳を越えてもバイタリティ溢れる人々の共通点

  • 70歳からは「高齢者」より「幸齢者」

  • マインドリセット7カ条

  • 第1章「お金」へのマインドリセット

  • 人生の最後に後悔する人々

  • お金は「持っている」より「使う」に価値がある

  • 「こころの老い支度」で不安を軽減

  • 70歳からは「やりたい放題」

  • 高齢者は「健康のために遊ぶ、お金を使う」

  • 高齢者は「現役の消費者」だ

  • 社会に対して声を上げていい

  • 高齢者が消費者になれば日本経済は上向く

  • 2000兆円の金融資産の約7割は60歳以上

  • お金を使わないまま死んでいく人々

  • ためらいなく消費するための労働

  • 高額老人ホームは幸せか?

  • ランチ外食のすすめ

  • グルメは一人でも楽しめる

  • おいしいものを食べて免疫力アップ

  • 要支援・要介護は介護保険と年金の範囲で生活できる

  • 80歳までに自分が貯めたお金は使い切る

  • 家を売って老後資金を作る方法もある

  • 第2章「子ども」へのマインドリセット

  • 子どもに対する考え方を変えよう

  • 「子離れ」をしよう

  • 「子どもに財産を残そう」とは考えない

  • 「成年後見制度」の問題から「遺産争い」まで

  • 子どもをあてにしない、代わりに気にしない

  • 子どもに迷惑はかけてもいい

  • できないことは「できなくて当然」でいい

  • 第3章「夫婦」へのマインドリセット

  • 夫婦のあり方も変わっていく

  • 後半生は「夫婦の相性」が最も大事

  • 夫は夫の、妻は妻の楽しみがあっていい

  • 「夫婦単位」の生き方を抜け出してみる

  • 「つかず離れず婚」のすすめ

  • つかず離れず夫婦の性愛リセット

  • 「一生添い遂げなければいけない」は幻想

  • 第4章「医療」「健康」へのマインドリセット

  • 年をとったら「with」を生きる

  • 和田秀樹は「病気のデパート」状態

  • 医者とのつき合い方

  • 医者にお礼のお金を包むのは是か非か

  • 「嫌な医者」に舐められてはいけない

  • 「がんで死ぬ国」の“生き方上手”とは

  • 高齢者のがん治療は命を縮める危険性

  • 樹木希林さんが教えてくれたこと

  • 70代からがんとつき合う

  • がんも「withを生きる」の発想でいい

  • 医療は引き算ではなく、足し算で考える

  • 検査で抜けている視点「どこで治療を受けるか」

  • 患者は医者を選んでいい

  • 医学はまだまだ発展途上の学問

  • 70歳からは「意欲」が最も大事:男性ホルモンと女性ホルモン

  • 肉を食べる習慣が「老い」を遠ざける

  • 元気に長生きしたければ、ダイエットはおやめなさい

  • 「日本人に適した健康法」がある

  • 70歳からはたばこをやめる必要はない

  • 70歳からのアルコール

  • 孤独な「一人酒」だけはやめよう

  • 第5章「生き方」「生活」へのマインドリセット

  • 年を重ねたら人生観もマインドリセット

  • 「かくあるべし思考」は手放そう

  • 「できること」は立派な取り柄

  • 時流や他人に合わせる必要はまったくない

  • 70代からの「勉強」とは

  • 3つの「がまん」はいますぐやめよう

  • 高齢者の6つの後悔

  • 70代を越えて見えてくる世界がある

  • 70代で身につけた習慣が「その後」の助けになる

  • 働き続けることが最高の老化予防薬

  • 好きなことが存分にできるのが70代

  • 終章マインドリセット7カ条

  • 勝ち負けで考えない

  • 人生は実験だ

  • かくあるべし思考は棄てる

  • いまを楽しむ

  • 人と比べない

  • 自分で答えを出す

  • 人目を気にしない

  • あとがき