[著]堀江敏幸(ほりえ・としゆき)
1964年生まれ、作家・仏文学者。早稲田大学教授。『おばらばん』(三島由紀夫賞)、『熊の敷石』(芥川賞)、『河岸忘日抄』(読売文学賞)、『なずな』(伊藤整文学賞)、『正弦曲線』(第61回読売文学賞)など著書多数。訳書にエルヴェ・ギベール『幻のイマージュ』、ロベール・ドアノー『不完全なレンズで』などがある。酒の席では、静かにお茶か鉱水を飲む。アルコールでなくても十分に酔える。胃腸が弱いので、外食が続くと、体調が悪くなるタイプ。好物は苺のショートケーキ、嫌いなものはなし。
[著]角田光代(かくた・みつよ)
1967年生まれ、作家。90年「幸福な遊戯」で海燕新人賞を受賞してデビュー。『まどろむ夜のUFO』(野間文芸新人賞)、『ぼくはきみのおにいさん』(坪田譲治文学賞)、『空中庭園』(婦人公論文芸賞)、『対岸の彼女』(直木賞)、『八日目の蝉』(中央公論文芸賞)、『ツリーハウス』(伊藤整文学賞)、『紙の月』(柴田錬三郎賞)、『かなたの子』(泉鏡花文学賞)、『私のなかの彼女』(河合隼雄物語賞)をはじめ、エッセイなどなど著書多数。子どもの頃から変わらず卵が好き、そして肉が好き。辛いものにも目がない。
目次はこちら(クリックで開きます)
- 1 角田光代 『父の詫び状』 向田邦子
- 2 堀江敏幸 『御馳走帖』 内田百閒
- 3 角田光代 『最後の晩餐』 開高 健
- 4 堀江敏幸 『妻恋いの宿』 青山光二
- 5 角田光代 『火宅の人』 檀 一雄
- 6 堀江敏幸 『はしれ! ショウガパンうさぎ』 ランダル・ジャレル
- 7 角田光代 『温かなお皿』 江國香織
- 8 堀江敏幸 『寺田寅彦随筆集 第四巻』 寺田寅彦
- 9 角田光代 『カモイクッキング』 鴨居羊子
- 10 堀江敏幸 『わが町』 ソーントン・ワイルダー
- 11 角田光代 『小公女』 バーネット
- 12 堀江敏幸 『蜜柑』 芥川龍之介
- 13 角田光代 『富士日記』 武田百合子
- 14 堀江敏幸 『高村光太郎詩集』 高村光太郎
- 15 角田光代 『タケノコの丸かじり』 東海林さだお
- 16 堀江敏幸 『チエちゃんと私』 よしもとばなな
- 17 角田光代 『行きつけの店』 山口 瞳
- 18 堀江敏幸 『チキンライスと旅の空』 池波正太郎
- 19 角田光代 『ダンディな食卓』 吉行淳之介
- 20 堀江敏幸 『殺し屋』 ローレンス・ブロック
- 21 角田光代 『クレープ』 伊集院 静
- 22 堀江敏幸 『食卓一期一会』 長田 弘
- 23 角田光代 『小僧の神様』 志賀直哉
- 24 堀江敏幸 『冬の花火』 太宰 治
- 25 角田光代 『斜陽』 太宰 治
- 26 堀江敏幸 『ロシア文学の食卓』 沼野恭子
- 27 角田光代 『武器よさらば』 ヘミングウェイ
- 28 堀江敏幸 『裏切りの銃弾 刑事エイブ・リーバーマン』 スチュアート・カミンスキー
- 29 角田光代 『メヌード』 レイモンド・カーヴァー
- 30 堀江敏幸 『辺境の食卓』 太田愛人
- 31 角田光代 『長くつ下のピッピ』 アストリッド・リンドグレーン
- 32 堀江敏幸 『アップルパイの午後』 尾崎 翠
- 33 角田光代 『ジョゼと虎と魚たち』 田辺聖子
- 34 堀江敏幸 『コーヒー』 リチャード・ブローティガン
- 35 角田光代 『きみのためのバラ』 池澤夏樹
- 36 堀江敏幸 『若山牧水歌集』 若山牧水
- 37 角田光代 『ドアの鍵が開いていて、いつもあなたを歓迎してくれる場所』 パトリシア・ハイスミス
- 38 堀江敏幸 『わたぶんぶん わたしの「料理沖縄物語」』 与那原 恵
- 39 角田光代 『檸檬』 梶井基次郎
- 40 堀江敏幸 『それからはスープのことばかり考えて暮らした』 吉田篤弘
- 41 角田光代 『地獄/天国』 ジュンパ・ラヒリ
- 42 堀江敏幸 『ハンバーガーの土曜日』 片岡義男
- 43 角田光代 『初夜』 イアン・マキューアン
- 44 堀江敏幸 『牛肉』 林 芙美子
- 45 角田光代 『センセイの鞄』 川上弘美
- 46 堀江敏幸 『坊っちゃん』 夏目漱石
- 47 角田光代 『まんが道』 藤子不二雄?
- 48 堀江敏幸 『酒中日記』 国木田独歩
- 49 角田光代 『骸骨ビルの庭』 宮本 輝
- 50 堀江敏幸 『豆腐屋の四季 ある青春の記録』 松下竜一
- 51 角田光代 『お好み焼き無情』 田辺聖子
- 52 堀江敏幸 『ニューフェイス』 坂口安吾
- 53 角田光代 『カレーソーセージをめぐるレーナの物語』 ウーヴェ・ティム
- 54 堀江敏幸 『ゴーヤの丸かじり』 東海林さだお
- 55 角田光代 『ティファニーで朝食を』 トルーマン・カポーティ
- 56 堀江敏幸 『お裾分け』 庄野潤三
- 57 角田光代 『きみよ、幸せに』 平 安寿子
- 58 堀江敏幸 『鶴鍋』 久生十蘭
- 59 角田光代 『血と骨』 梁 石日
- 60 堀江敏幸 『ピザマンの事件簿 デリバリーは命がけ』 L・T・フォークス
- 61 角田光代 『酒宴』 吉田健一
- 62 堀江敏幸 『地上の飯 皿めぐり航海記』 中村和恵
- 63 角田光代 『死刑囚 最後の晩餐』 タイ・トレッドウェル、ミッシェル・バーノン
- 64 堀江敏幸 『父の水餃子』 井上荒野
- 65 角田光代 『夫婦善哉』 織田作之助
- 66 堀江敏幸 『鮨』 岡本かの子
- 67 角田光代 『喪失記』 姫野カオルコ
- 68 堀江敏幸 『葡萄水』 宮沢賢治
- 69 角田光代 『鮟鱇の足』 田中小実昌
- 70 堀江敏幸 『海坊主』 吉田健一
- 71 角田光代 『ロング・グッドバイ』 レイモンド・チャンドラー
- 72 堀江敏幸 『阿房列車』 内田百閒
- 73 角田光代 『海辺のカフカ』 村上春樹
- 74 堀江敏幸 『堀田善衞 上海日記 滬上天下一九四五』 堀田善衞
- 75 角田光代 『向田邦子の手料理』 向田和子
- 76 堀江敏幸 『居酒屋』 エミール・ゾラ
- 77 角田光代 『異人たちとの夏』 山田太一
- 78 堀江敏幸 『如何なる星の下に』 高見 順
- 79 角田光代 『悪い仲間』 安岡章太郎
- 80 堀江敏幸 『煙突』 山川方夫
- 81 角田光代 『ロマネ・コンティ・一九三五年 六つの短編小説』 開高 健
- 82 堀江敏幸 『外套』 ゴーゴリ
- 83 角田光代 『今夜、すべてのバーで』 中島らも
- 84 堀江敏幸 『蜆』 梅崎春生
- 85 角田光代 『乳と卵』 川上未映子
- 86 堀江敏幸 『洋食屋から歩いて5分』 片岡義男
- 87 角田光代 『ぐりとぐら』 なかがわりえこ
- 88 堀江敏幸 『象とカレーライスの島』 庄野英二
- 89 角田光代 『牛肉と馬鈴薯』 国木田独歩
- 90 堀江敏幸 『枕草子』 清少納言
- 91 角田光代 『サンドウィッチは銀座で』 平松洋子
- 92 堀江敏幸 『三の酉』 久保田万太郎
- 93 角田光代 『味』 ロアルド・ダール
- 94 堀江敏幸 『鮨』 阿川弘之
- 95 角田光代 『津軽』 太宰 治
- 96 堀江敏幸 『蘆刈』 谷崎潤一郎
- 97 角田光代 『土曜日の午後』 アントニオ・タブッキ
- 98 堀江敏幸 『野狐』 田中英光
- 99 角田光代 『朝めし』 スタインベック
- 100 堀江敏幸 『赤目四十八瀧心中未遂』 車谷長吉
付録 私的読食録100回記念対談 前篇/後篇