私的読食録

私的読食録

読むことでしか食べられない

「dancyu」好評連載8年分

A5 判( 224 頁)
ISBN: 9784833450805

2015年10月30日発売 / 1,650円(税込)

[著]堀江敏幸(ほりえ・としゆき)

1964年生まれ、作家・仏文学者。早稲田大学教授。『おばらばん』(三島由紀夫賞)、『熊の敷石』(芥川賞)、『河岸忘日抄』(読売文学賞)、『なずな』(伊藤整文学賞)、『正弦曲線』(第61回読売文学賞)など著書多数。訳書にエルヴェ・ギベール『幻のイマージュ』、ロベール・ドアノー『不完全なレンズで』などがある。酒の席では、静かにお茶か鉱水を飲む。アルコールでなくても十分に酔える。胃腸が弱いので、外食が続くと、体調が悪くなるタイプ。好物は苺のショートケーキ、嫌いなものはなし。

[著]角田光代(かくた・みつよ)

1967年生まれ、作家。90年「幸福な遊戯」で海燕新人賞を受賞してデビュー。『まどろむ夜のUFO』(野間文芸新人賞)、『ぼくはきみのおにいさん』(坪田譲治文学賞)、『空中庭園』(婦人公論文芸賞)、『対岸の彼女』(直木賞)、『八日目の蝉』(中央公論文芸賞)、『ツリーハウス』(伊藤整文学賞)、『紙の月』(柴田錬三郎賞)、『かなたの子』(泉鏡花文学賞)、『私のなかの彼女』(河合隼雄物語賞)をはじめ、エッセイなどなど著書多数。子どもの頃から変わらず卵が好き、そして肉が好き。辛いものにも目がない。

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目次

  • 1 角田光代 『父の詫び状』 向田邦子
  • 2 堀江敏幸 『御馳走帖』 内田百閒
  • 3 角田光代 『最後の晩餐』 開高 健
  • 4 堀江敏幸 『妻恋いの宿』 青山光二
  • 5 角田光代 『火宅の人』 檀 一雄
  • 6 堀江敏幸 『はしれ! ショウガパンうさぎ』 ランダル・ジャレル
  • 7 角田光代 『温かなお皿』 江國香織
  • 8 堀江敏幸 『寺田寅彦随筆集 第四巻』 寺田寅彦
  • 9 角田光代 『カモイクッキング』 鴨居羊子
  • 10 堀江敏幸 『わが町』 ソーントン・ワイルダー
  • 11 角田光代 『小公女』 バーネット
  • 12 堀江敏幸 『蜜柑』 芥川龍之介
  • 13 角田光代 『富士日記』 武田百合子
  • 14 堀江敏幸 『高村光太郎詩集』 高村光太郎
  • 15 角田光代 『タケノコの丸かじり』 東海林さだお
  • 16 堀江敏幸 『チエちゃんと私』 よしもとばなな
  • 17 角田光代 『行きつけの店』 山口 瞳
  • 18 堀江敏幸 『チキンライスと旅の空』 池波正太郎
  • 19 角田光代 『ダンディな食卓』 吉行淳之介
  • 20 堀江敏幸 『殺し屋』 ローレンス・ブロック
  • 21 角田光代 『クレープ』 伊集院 静
  • 22 堀江敏幸 『食卓一期一会』 長田 弘
  • 23 角田光代 『小僧の神様』 志賀直哉
  • 24 堀江敏幸 『冬の花火』 太宰 治
  • 25 角田光代 『斜陽』 太宰 治
  • 26 堀江敏幸 『ロシア文学の食卓』 沼野恭子
  • 27 角田光代 『武器よさらば』 ヘミングウェイ
  • 28 堀江敏幸 『裏切りの銃弾 刑事エイブ・リーバーマン』 スチュアート・カミンスキー
  • 29 角田光代 『メヌード』 レイモンド・カーヴァー
  • 30 堀江敏幸 『辺境の食卓』 太田愛人
  • 31 角田光代 『長くつ下のピッピ』 アストリッド・リンドグレーン
  • 32 堀江敏幸 『アップルパイの午後』 尾崎 翠
  • 33 角田光代 『ジョゼと虎と魚たち』 田辺聖子
  • 34 堀江敏幸 『コーヒー』 リチャード・ブローティガン
  • 35 角田光代 『きみのためのバラ』 池澤夏樹
  • 36 堀江敏幸 『若山牧水歌集』 若山牧水
  • 37 角田光代 『ドアの鍵が開いていて、いつもあなたを歓迎してくれる場所』 パトリシア・ハイスミス
  • 38 堀江敏幸 『わたぶんぶん わたしの「料理沖縄物語」』 与那原 恵
  • 39 角田光代 『檸檬』 梶井基次郎
  • 40 堀江敏幸 『それからはスープのことばかり考えて暮らした』 吉田篤弘
  • 41 角田光代 『地獄/天国』 ジュンパ・ラヒリ
  • 42 堀江敏幸 『ハンバーガーの土曜日』 片岡義男
  • 43 角田光代 『初夜』 イアン・マキューアン
  • 44 堀江敏幸 『牛肉』 林 芙美子
  • 45 角田光代 『センセイの鞄』 川上弘美
  • 46 堀江敏幸 『坊っちゃん』 夏目漱石
  • 47 角田光代 『まんが道』 藤子不二雄?
  • 48 堀江敏幸 『酒中日記』 国木田独歩
  • 49 角田光代 『骸骨ビルの庭』 宮本 輝
  • 50 堀江敏幸 『豆腐屋の四季 ある青春の記録』 松下竜一
  • 51 角田光代 『お好み焼き無情』 田辺聖子
  • 52 堀江敏幸 『ニューフェイス』 坂口安吾
  • 53 角田光代 『カレーソーセージをめぐるレーナの物語』 ウーヴェ・ティム
  • 54 堀江敏幸 『ゴーヤの丸かじり』 東海林さだお
  • 55 角田光代 『ティファニーで朝食を』 トルーマン・カポーティ
  • 56 堀江敏幸 『お裾分け』 庄野潤三
  • 57 角田光代 『きみよ、幸せに』 平 安寿子
  • 58 堀江敏幸 『鶴鍋』 久生十蘭
  • 59 角田光代 『血と骨』 梁 石日
  • 60 堀江敏幸 『ピザマンの事件簿 デリバリーは命がけ』 L・T・フォークス
  • 61 角田光代 『酒宴』 吉田健一
  • 62 堀江敏幸 『地上の飯 皿めぐり航海記』 中村和恵
  • 63 角田光代 『死刑囚 最後の晩餐』 タイ・トレッドウェル、ミッシェル・バーノン
  • 64 堀江敏幸 『父の水餃子』 井上荒野
  • 65 角田光代 『夫婦善哉』 織田作之助
  • 66 堀江敏幸 『鮨』 岡本かの子
  • 67 角田光代 『喪失記』 姫野カオルコ
  • 68 堀江敏幸 『葡萄水』 宮沢賢治
  • 69 角田光代 『鮟鱇の足』 田中小実昌
  • 70 堀江敏幸 『海坊主』 吉田健一
  • 71 角田光代 『ロング・グッドバイ』 レイモンド・チャンドラー
  • 72 堀江敏幸 『阿房列車』 内田百閒
  • 73 角田光代 『海辺のカフカ』 村上春樹
  • 74 堀江敏幸 『堀田善衞 上海日記 滬上天下一九四五』 堀田善衞
  • 75 角田光代 『向田邦子の手料理』 向田和子
  • 76 堀江敏幸 『居酒屋』 エミール・ゾラ
  • 77 角田光代 『異人たちとの夏』 山田太一
  • 78 堀江敏幸 『如何なる星の下に』 高見 順
  • 79 角田光代 『悪い仲間』 安岡章太郎
  • 80 堀江敏幸 『煙突』 山川方夫
  • 81 角田光代 『ロマネ・コンティ・一九三五年 六つの短編小説』 開高 健
  • 82 堀江敏幸 『外套』 ゴーゴリ
  • 83 角田光代 『今夜、すべてのバーで』 中島らも
  • 84 堀江敏幸 『蜆』 梅崎春生
  • 85 角田光代 『乳と卵』 川上未映子
  • 86 堀江敏幸 『洋食屋から歩いて5分』 片岡義男
  • 87 角田光代 『ぐりとぐら』 なかがわりえこ
  • 88 堀江敏幸 『象とカレーライスの島』 庄野英二
  • 89 角田光代 『牛肉と馬鈴薯』 国木田独歩
  • 90 堀江敏幸 『枕草子』 清少納言
  • 91 角田光代 『サンドウィッチは銀座で』 平松洋子
  • 92 堀江敏幸 『三の酉』 久保田万太郎
  • 93 角田光代 『味』 ロアルド・ダール
  • 94 堀江敏幸 『鮨』 阿川弘之
  • 95 角田光代 『津軽』 太宰 治
  • 96 堀江敏幸 『蘆刈』 谷崎潤一郎
  • 97 角田光代 『土曜日の午後』 アントニオ・タブッキ
  • 98 堀江敏幸 『野狐』 田中英光
  • 99 角田光代 『朝めし』 スタインベック
  • 100 堀江敏幸 『赤目四十八瀧心中未遂』 車谷長吉

付録 私的読食録100回記念対談 前篇/後篇