仕事はもっと楽しくできる

仕事はもっと楽しくできる

ONE JAPANは、大企業の若手有志が参加する日本初の団体。メンバーはみな、ミレ二アル世代のふつうのサラリーマン。
ただ、彼らが他の人よりちょっと違ったのは、最初の一歩を踏み出して、仕事を楽しくできたこと。彼らの軌跡から、すべてのビジネスパーソンに役立つ“リアルな仕事術"が見えてくる。

今いる会社がつまらないと考えた人がとる道は3つあります。「辞める」か「染まる」か「変える」かです。辞めない、でも染まりたくないなら、「変える」を選んでみませんか?(はじめにより)

組織でもがきながら、境界を超えてつながる彼らにこそ、日本の未来がある。これは誰もが知っておくべき「究極のボトムアップ革命」だ! ――入山章栄(早稲田大学ビジネススクール准教授)

四六 判( 288 頁)
ISBN: 9784833451345

2018年09月28日発売 / 1,540円(税込)

ONE JAPAN

大企業の若手有志が参加する日本初の団体。共同発起人はパナソニック・濱松誠(兼代表)、富士ゼロックス・大川陽介、NTT東日本・山本将裕。2016年9月設立。26社120人よりスタートし、現在50社1200人が集まる。「ONE JAPANハッカソン」、マインドフルネス瞑想ナビロボット「SHIRO-MARU」、若手中堅社員の声を集めた「働き方意識調査」、経済同友会や横須賀市との連携など、様々な方法で大企業若手発のイノベーションを創出する。日本最大の家電・IT(情報技術)の見本市「CEATEC JAPAN2017」に出展。日本の人事部「HRアワード2017」特別賞受賞するなど、メディアや各界から最も注目を集めている。

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目次

はじめに~一歩踏み出せば会社はもっと楽しくなる~
 ONE JAPAN 共同発起人・代表 パナソニック 濱松 誠

第1章 社内でつながる

大企業は人脈が命。つながるだけでも仕事は劇的に変わる NTT東日本 山本将裕

  •   会社でくすぶる若手の典型例
  •   初任地は石巻。生死を分けた一本のメール
  •   「お前らの通信が止まらなかったら……」
  •   エースが一転、サボリーマンに
  •   「辞める」か「染まる」か「変える」か
  •   仕事でワクワクしていますか?
  •   若手発の新規事業創造チーム
  •   大企業だからこそできること

愚痴るのではなく、「企む」ことからはじめてみよう 富士ゼロックス 大川陽介

  •   「仕事」「家庭」「スキー」という3つの軸
  •   上司は間違っていなかった
  •   社長にならないと会社は変えられないのか?
  •   ゆるく、楽しく、わるだくみ
  •   働く人の「面白さ」を後回しにするな
  •   ユーザーの声をカタチにする共創プロジェクト
  •   「ワル自慢」する素敵な先輩たち

 コラム ONE JAPANの心得(1)組織の成功循環モデル

第2章 会社を巻き込む

一番のリソースもチャンスも実は社内にあった ベネッセコーポレーション 佐藤徳紀

  •   大本命のベネッセ入社。ところが……
  •   外に出て初めてわかった中のこと
  •   社内にいる「会いたい人」の巻き込み方
  •   自分たちが働きたかった会社とは?

会社にルールはない。どんな部署にいてもやりたいことは実現できる JR東日本 村上 悠

  •   遊ぶように働き、働くように遊ぶ
  •   サラリーマンって、つまらないのかな?
  •   一人なのに「チーム・ファンタジスタ」
  •   出し続けて通った企画は“半分”成功
  •   孤高のファンタジスタ、仲間を募る
  •   ファンタジスタメソッド・その1
  •   ファンタジスタメソッド・その2
  •   ファンタジスタメソッド・その3
  •   必要なのはファンタジーを語る場所

本気で社会課題を解決したいから今の会社に居続ける 日本取引所グループ 須藤奈応

  •   緒方貞子世代が考える価値基準
  •   世界各国の経済発展に貢献したい
  •   カンボジアでみつけた生涯の目標
  •   2年間のMBA留学後に覚えた危機感
  •   なんでも話し合える仲間をつくるには
  •   今の上司だって場面場面でリスクを取っている
  •   なぜ、限界まで挑戦し続けるのか

 コラム ONE JAPANの心得(2)ティール組織

第3章 イノベーションを起こす

「その仕事、うちの会社でもできるよ」と今は言い切れる 野村総合研究所 瀬戸島敏宏

  •   社内プロジェクトでの気づき
  •   優秀な若手が力を発揮できない
  •   失敗できる場をつくる
  •   「出る杭にならない」という戦い方
  •   ビジネスを前提にしない
  •   「自分の好きな仕事」の割合を増やす

「自分の頭で考えて、アウトプットを出して、失敗して」をどれだけ繰り返せるか マッキャン・ワールドグループ 松坂 俊

  •   打席に立てない焦り
  •   過去の栄光を語るな
  •   ガレージから世界を変えた同世代のプレイヤー
  •   デビュー作は「AIのクリエイティブディレクター」
  •   ミレニアル世代の危機感=経営層の課題
  •   ラピッドプロトタイプを出し続ける
  •   日本発、グローバルへの若手プロジェクト展開
  •   会社にいながら、なりたい自分になれた

 コラム ONE JAPANの心得(3)イノベーションの理論

第4章 社外でつながる〈ONE JAPAN結成〉

若手の有志でつながり会社を変えるなんてアホなくらい合理的じゃない。だからこそ、やるんです パナソニック 濱松 誠

  •   「つながり」が必然的に求められる時代
  •   母の優しさと、会社への義憤
  •   愚痴を言うな、自ら動け
  •   組織の歯車にさえなれずに
  •   忘れられない社長の言葉
  •   この6年、楽しいことばかりではなかった
  •   「終身雇用」から「終身信頼」の時代へ
  •   同世代の若手有志がミドルになる日
  •   ONE JAPAN結成、あれから2年

第5章 共有し、共創する

「熱気」は必ず冷める。その前に成果として「アウトプット」しなければならない NHK 神原一光

  •   ONE JAPANの旗振り役
  •   「初回」で圧倒的な話題をつくれているか
  •   企画が通らず、追い詰められていた新人時代
  •   戦略としての社内勉強会
  •   会社に応援してもらうための3つのメリット設計
  •   大企業の若手中堅社員1600人の声
  •   NHKが知る「社会課題」を各社に解決してもらいたい
  •   「ずっと刺激受けてろよ、ずっと複雑になってろよ」
  •   大企業×大企業のイノベーションはたった1つの投げかけで起こせる 東芝 金子祐紀
  •   画期的なアイデアほど気軽な会話から生まれる
  •   自社サービスを紹介した翌日、コラボが決まる 
  •   50社のリソースを50社の課題にぶつける

会社が協力し合えば日本のものづくりは根底から変わる ONE JAPANハッカソン 富士通研究所 角岡幹篤

  •   来場者600人の壇上に躍り出た男
  •   研究職の「難しさ」
  •   「素材集め」がアウトプットの質を左右する
  •   ONE JAPANを共創の場に
  •   アイデア発表から3週間でカタチになる
  •   日本のものづくりを若手から変革したい

「2社、20代、たった2人」で新プロジェクトを志す 豊田通商 髙橋 渚/野村総合研究所 入江 眞

  •   若手同士のオープンイノベーション
  •   審査員に「需要がない」と言われて
  •   役員に年5回の直談判

実例集 大企業若手50社1200人は会社でどう動いたか

 コラム ONE JAPANの心得(4)有志活動で結果を出すための17Tips

  •  アイシン精機 志賀竜也
      早期に社外の意見を聞くことで企画の精度が上がった
  •  朝日新聞 安藤翔一&堀江孝治
      「朝日・読売・毎日・日経」の新聞4社で合同勉強会を開催
  •  アステラス製薬 西浜秀美
      岡島悦子氏に企画相談「想いを持つ人を巻き込みたかった」
  •  アフラック 小松直樹
      気概ある若手・中堅社員をつなげて、組織を活性化したい
  •  AGC 北野悠基&冨依勇佑
      経営層公認「いかにダイナミックに失敗できるか」
  •  NEC   諸藤洋明&五十嵐順一&青木祟行
      企業文化の変革は人と人とを地道につなぐこと
  •  サントリー食品インターナショナル 首藤悠太
      「やってみなはれ人材」のプラットフォームをつくりたい
  •  JT 柏村 長
      「人見知り」ほど熱い時間を過ごした仲間とつながろう
  •  ソニー 永谷実紀
      社内を見える化し、部署を超えて気軽に相談できる場をつくる
  •  ソフトバンク 玉城潤一&黒石真美子
      中途入社同士のスモールスタートで大きく育てる
  •  ダイドードリンコ 中野 絢&安部竜馬
      経営層に直言「会社の変革を若手で牽引したい」
  •  中外製薬 中山 直
      社内の他部署、社外への連携を強めてイノベーションを起こす
  •  千代田化工建設 武田真樹
      「想いのビジュアル化」は力を持つ
  •  デンソー 古仲大輔
      課題ドリブンの中途入社組こそプロパー社員を巻き込むべし
  •  電通 吉田将英
      ONE JAPANは合衆国のような存在
  •  東急グループ 松原未佳
      新卒2年目から希薄になる交流を持続したかった
  •  東洋製罐グループHD/東洋ガラス 加藤優香理&遠山 梢
      社外の技術とコラボして入社以来の夢が叶った
  •  凸版印刷 坂田卓也&山嵜和樹
      印刷業の危機「この難局を現場の横連携で突破する」
  •  トヨタ自動車 武田雄一郎&土井雄介
      個々の純粋な「やりたい」を実現できる場をつくる
  •  豊田通商 須原浩一
      仲間の条件は「人の心に火をつけられる」こと
  •  日揮 川村知己
      「毎週火曜のランチ会」は、まもなく200回に
  •  日本郵便 福井崇博
      一人ではムリ。社内の尖ったメンバーを誘い、強いチームをつくる
  •  ハウス食品 児島さゆり
      外部と交わり新たな刺激を取り込むハブになる
  •  パナソニック 本田慎二郎&濱本隆太
      マネジメントを疑似体験「1on1の対話で原体験を掘り起こす」
  •  富士フイルム 松田圭介
      小さな会議室を借りて「自部署の良いところを語り合う」だけでいい
  •  ホンダ 宮川春香&松田年史
      同じ会社にいながらキャリアをアップデートし続ける
  •  ミサワホーム 広中秀俊
      社外とつながることで落合陽一氏とのコラボレーションを実現
  •  三越伊勢丹 額田純嗣
      社内交渉で重要なのは「大義、情熱、デメリットの提示」
  •  三菱自動車 青木大延
      上長へのプレゼンは「できること」を「紙芝居」にする
  •  リコー 大越瑛美
      社外とのつながりでユーザーの生の声を拾い上げる

おわりに