THINKERS50 ストラテジー

THINKERS50 ストラテジー
最高の知性に学ぶ実践的戦略論

SOLDOUT

本質をこの一冊で[Thinkers 50]シリーズ
戦略を理解し、組み立て、実行するための基礎理論

本書では、「戦略とは何か」について現代の解釈の礎となってきた主要な思想と、過去20年にわたる思想家たちとのインタビューを紹介する。
戦略は生きている。「将来に向けた最善の施策は何か」についての論争はいまもなお、かつてないほど活発に行われている。それは本書を読めば明らかである。

四六 判( 256 頁)
ISBN: 9784833421027

2014年09月30日発売 / 1,650円(税込)

[著]スチュアート・クレイナー + デス・ディアラブ (Stuart Crainer + Des Dearlove)

スチュアート・クレイナーとデス・ディアラブはマドリード(スペイン)にあるIEビジネス・スクールの非常勤教授として、ビジネス思想の創造と普及に努めている。ビジネス思想家の世界ランキングThinkers50(http://www.thinkers50.com/)の発案者でもあり、この分野の功績により、マネジメント・トゥデイ誌から「卓越した目利き」の称号を与えられた。

2人はジャーナリスト、評論家としても活躍し、20年以上にわたってインタビュー相手に鋭い問いを投げかけてきた。近年は、リーダーの参謀役として、巧みな問いを捻り出したり、人材と接して解決策を伝える最善の方法を探したりするための力添えをしている。イギリス政府が2009年に実施した従業員の熱意に関する調査にアドバイザーとして加わったほか、ロンドン・ビジネス・スクール、マネジメント・イノベーション研究所の準会員を務める。スワロフスキー、アブダビ経済開発庁、富士通、ハイドリック&ストラグルズなどを顧客に持つ。タイムズ紙のコラムニスト、アメリカのストラテジー+ビジネス誌の編集協力者を務めるほか、ベストセラーとなった『フィナンシャル・タイムズ・ハンドブック・オブ・マネジメント』(未訳)の編纂に当たった。共著にThe Management Century(邦訳『マネジメントの世紀』東洋経済新報社)、Gravy Training、The Future of Leadership、Generation Entrepreneur(いずれも未訳)があり、20以上の言語に翻訳されている。

スチュアート・クレイナーはビジネス・ストラテジー・レビュー誌の編集長の任にあり、パーソネル・トゥデイ(http://www.personneltoday.com/)からは「イギリスの人材マネジメントにきわめて大きな影響力を誇る人物」と評されている。デス・ディアラブはオックスフォード大学サイード・ビジネス・スクールのアソシエイト・フェローを務め、単著にリチャード・ブランソンのリーダーシップをテーマとしたベストセラー、Business the Richard Branson Way(邦訳『リチャード・ブランソン 勝者の法則』PHP研究所)がある。

クレイナーとディアラブはオックスフォード大学サイード・ビジネス・スクールのオックスフォード戦略リーダーシップ・プログラム、コロンビア大学ビジネス・スクール(ニューヨーク)、ダートマス大学タック・ビジネス・スクール(ニューハンプシャー)、IMD(スイス・ローザンヌ)、ロンドン・ビジネス・スクールほか、世界各地でMBA(経営学修士)課程の学生や経営幹部を対象とした講義やセミナーを行っている。


[訳]鈴木立哉 (Tatsuya Suzuki)

一橋大学社会学部卒業。コロンビア大学ビジネススクール修了(MBA)。野村證券勤務などを経て2002年から現職。専門はマクロ経済や金融分野の英文レポートと契約書等の翻訳。訳書に『世界でいちばん大切にしたい会社 コンシャス・カンパニー』(ジョン・マッキ―、ラジェンドラ・シソーディア著、翔泳社)、『ブレイクアウト・ネーションズ』(ルチル・シャルマ著、早川書房)、『マーケットのブラック・スワン』(ケネス・A・ポズナー著、実務教育出版)、『成長への賭け(上下)』(アンドリュー・キャンベル、ロバート・パーク著、ファーストプレス)ほか多数。


――Thinkers 50について

マネジメント思想家の世界ランキングの決定版ともいえるThinkers 50は、マネジメント思想を調査、ランク付けしたうえで世の中に広く紹介する取り組みである。発案者のスチュアート・クレイナーとデス・ディアラブはビジネス・ジャーナリストとしての活動を通じて、一流のマネジメント思想家を対象とした独自ランキングの必要性に気づき、2001年以降、隔年でThinkers 50を発表するようになった。

2011年には複数のランキング部門を新設したうえで、「マネジメント思想のアカデミー賞」と銘打って初のThinkers 50サミットを開催した。2011年に首位に輝いたのはハーバード・ビジネス・スクールのクレイトン・クリステンセン教授。歴代の第1位は、ピーター・ドラッカー(2001年、2003年)、マイケル・ポーター(2005年)、C.K.プラハラード(2007年、2009年)である。

ランキングはThinkers 50のウェブサイト上での投票と、スチュアート・クレイナー、デス・ディアラブほかアドバイザー陣の意見をもとに決定される。評価基準は以下の10項目である。

1.思想の独創性
2.思想の実用性
3.発表のしかた
4.文章
5.信奉者の忠誠度
6.ビジネスセンス
7.国際的視野
8.調査の厳密さ
9.思想の影響力
10.人々を鼓舞する力

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目次

はじめに

第1章 戦略論の世界

軍の戦略/戦略書/戦略的マネジメントの誕生/戦略論における最も賢い人々/戦略論の新たな時代

第2章 競争優位を理解する

5つの戦略要因/バリューチェーン/戦略ポジショニングを巡る大論争/戦略優位への新たな切り口――リタ・マグレイスとの対話

第3章 コア・コンピタンスを見出す

ストラテジック・インテント(戦略上の意図)/コンピタンスという概念/調和的な戦略/新しい革命/コア・コンピタンス後の世界――ゲイリー・ハメルとの対話/ボトムアップ――C・K・プラハラードとの対話/コアの向こう側――クリス・ズックとの対話

第4章 ハイパーコンペティションを乗り切る

リチャード・ダベニーとの対話1/勢力圏と革命/コモディティ化の脅威――リチャード・ダベニーとの対話2

第5章 ブルー・オーシャンを探検する

チャン・キムとレネ・モボルニュとの対話/産業の動きとパターン/正しい戦略アプローチを選択する/「赤」と「青」について語る

第6章 戦略を行動に移す

戦略プロセス/5つのP/戦略サファリ/戦略はどのように機能しているか――ロジャー・マーティンとの対話

第7章 戦略が社会に出合う

ザ・I・テスト/非市場戦略を機能させる/新天地を開拓する/パイアス(敬虔な)プリウス/バッハの目から見た非市場戦略

第8章 戦略が世界に出合う

過当競争資本主義――リチャード・ダベニーとの対話3/戦略論の世界――パンカジュ・ゲマワットとの対話/最後に


謝辞

原注

Thinkers50について