[著]小山昇(こやま・のぼる)
1948年山梨県生まれ。東京経済大学を卒業し、76年にダスキンの加盟店業務を手掛ける日本サービスマーチャンダイザー株式会社(現在の武蔵野)に入社。77年に退職し、貸おしぼり事業を手掛ける株式会社ベリーを設立。その後、87年に武蔵野に再び入社し、89年には社長に就任する。90年から92年まで株式会社ダスキンの顧問も務める。赤字続きの「落ちこぼれ集団」だった武蔵野で社長として経営改革を断行。
2000年、2010年と国内で初めて日本経営品質賞を2度受賞する優良会社に育て上げた。その経験をもとに、現在600社以上の会員企業の経営指導を手掛け、「実践経営塾」「実践幹部塾」など、全国各地で年間240回の講演・セミナーを行う。現実に即し、人間の本性をとらえた組織作りのノウハウには定評がある。
主な著書に『増補改訂版 仕事ができるひとの心得』(CCCメディアハウス)、『絶対に会社を潰さない社長の時間術』(プレジデント社)、『5千人の社長がすでに始めているテキトー経営』(パプラボ)などがある。
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まえがき
第1章 社員の残業を減らしたければ「IT」に頼りなさい
01 ITアレルギーを捨てることからすべては始まる!
▼時代遅れの「竹やり」では残業を減らせない
02 「iPad×LANSA」で隙間時間を最大限に活用しよう
▼仕事はオフィスじゃなくてもできる
03 IT化によって内勤の仕事を営業マンにやらせる
▼内勤の仕事は営業にやらせる
▼管理業務をIT化して総務の仕事をスリム化
04 スケジュール管理ソフトは明日にでも導入し、定着させよ!
▼スケジュール管理ソフトは嘘八百でいい
05 “情報量の制限”が人件費の節約よりも重要な理由
▼「情報量は多いほどいい」は間違い
06 際限なくITツールを使わせると残業は減るどころか増えていく
▼ITは夜間禁止。家に仕事を持ち帰らせない
07 施錠時刻のデータを分析してサービス残業をあぶり出そう
▼“隠れ残業”は警備会社と連携してチェック
08 トップダウンとボトムアップの両輪で残業をなくしていく
▼現場の残業対策は横展開で広げる
09 休日出勤も出張期間も制限する「仕組み」をつくる!
▼休日出勤は家庭の不和のもと
10 「セールスパフォーマー」で見える化すると残業が減る!
▼「見える化」して競わせれば残業が減る
第2章 「IT×心理」で売上を伸ばす
11 iPadの位置情報(GPS)は売上に大きく関わる
▼IT活用の大きなメリットは「売上を伸ばすこと」
▼クレーム対応に役立つiPadのGPS機能
12 ITによる情報の共有が現場でのクレーム対策に有効!
▼情報は人にではなく、お客様につける
▼自社開発ソフト「マイページPlus」で効率よくお客様管理
13 PHSは1人1台でも担当コースにつき1台にしている
▼情報を人と切り離せば、異動が自由自在に!
14 情報は「見える化」されることで社長にとって有効なものになる
▼社員を信用する“いい”社長は、“E”社長
15 データネイチャーによる分析を現場の人間にやらせてみよう
▼データ分析は現場の社員にやらせる
16 「データ分析×心理」を仕組みに落とし込むと金の卵になる
▼データを活かして営業の仕組みをつくる
17 ネットワークカメラでお客様の不満を取り除こう!
▼なぜコールセンターでお客様を逃さなくなったのか
18 「データ分析」は伸びている事業や商品に利用する
▼売れない商品を分析しても意味がない
19 ホームページは新卒採用にもお客様の信用形成にも利用できる
▼ホームページも環境整備しなさい
▼ホームページの改善はデータ分析が9割
20 SNSで書いてもいいこと・絶対に書いてはいけないこと
▼SNSを使う社員が守るべき二つのルール
第3章 人の「心理」がわからない社長は「IT」で失敗する
21 「LINE大好き!」な若い人たちに出す処方せん
▼人と接する場面でITを使ってはいけない
22 IT時代だからこそ社員の心に響く「ハガキ」を使う
▼なぜ社員一人一人にハガキを出すのか
▼1枚3分! ハガキを手書きにする理由
23 コピー&ペースト(コピペ)を賢く利用しよう!
▼結婚式の祝電の5割は使い回しでいい
24 たくさんの就活生を集められる「いけいけナンバー」とは?
▼デジタルとアナログの組み合わせで就職セミナーが盛況に
▼就職説明会にエントリーした学生にはハガキを送る
25 社員教育はアナログの積み重ね。Eラーニングはオススメできない
▼社員教育は徹底的にアナログでやる
26 交通機関のEチケットは必ずプリントアウトしておくべき
▼切符はネットではなく「みどりの窓口」で買え
27 経営者としての決断力は「経験」によってのみ磨かれる
▼ITに頼りすぎると、経営に必要な「勘」が鈍る
28 危険な運転を余さずチェックする「テレマティクス」に感謝!
▼社員の安全はデジタルとアナログで二重に守る
第4章 「IT投資」には儲かるツボがある
29 システム担当者の「言い訳」には疑いの目を持つべき
▼新システムに1億円を投入したワケ
30 大局観を持ってIT投資を判断すべき明確な理由がある
▼時代の変化についていけない社長は淘汰される
▼歴史を見れば「パソコンからタブレットへの移行」に頷ける
31 IT化の3段活用は知ること・見ること・触ること
▼まず「知る」ことにお金を使え
32 重なる挫折のおかげで生み出せた納得のいく自社開発ソフト
▼失敗するからITスキルは上達する
33 必要なIT投資はまとめて行うと割安にできる
▼IT投資に「もったいない」は禁句
▼買い替えコストを抑える努力も怠らない
34 早すぎも遅すぎもダメ! その見極めが社長の重要な仕事
▼IT導入は早すぎるとダメ。遅いともっとダメ
35 IT投資に携わるシステム担当の最適な人材とは
▼現場を知らない社員をシステム担当にしてはいけない
36 よくわからないプログラマーの仕事を評価するただ一つの方法
▼プログラマーの仕事は、「質」ではなく「量」でチェックする
37 新システムの導入はスモール&未完成のままスタート
▼システムは小さく始めて大きく育てる
▼自社開発システムは未完成のままスタートさせる
38 「業者やプロに丸投げ」。これだけは絶対にやめよう!
▼自社でやるのは85点まで。100点にするのはプロに任せる
39 習慣を変えたくない社員に新しいシステムを使わせる仕掛け
▼前のツールを捨てないと、社員は新ツールを使わない
▼新しいシステムの導入に必要なのは「改善」ではなく「革新」
40 IT投資の成功のカギは「理屈抜きで便利さを感じさせる」こと
▼社員に裏側の仕組みを理解させる必要はない
41 IT投資で効率アップを図るなら全員参加がゼッタイ!
▼最新の高度なシステムよりも全員が使えるシステムのほうを使え
▼一番デキの悪い社員を先生役にせよ
42 ツールに慣れさせるためなら不純な動機もゲームも容認する
▼ツールを使う動機は不純でいい
43 同じITツールを導入しても同じ効果が得られるとは限らない
▼会社が違えばツールの効き目も違う
第5章 デキる社長はITツールを5台、持ち歩く
44 「スマホは1台で十分だ」。これほどリスキーなことはない
▼なぜ、つねにITツール5台を持ち歩くのか
45 携帯電話の電話帳を最大限に使いやすくする方法
▼携帯電話は「かける専用」と「受ける専用」の2台持ち
46 「業務報告=ボイスメール」「日報=A4一枚」にする理由
▼報告は「紙」と「ボイスメール」で
47 簡単にメールをつくれるアプリ「Captio」とは?
▼iPhoneでメールを読み、タブレットで返事を書く
48 ここぞというときに使うネタを「ザウルス」の中に仕込んでおく
▼なぜ生産中止になったザウルスをいまも使っているのか
49 一般社員には何台のITツールを持たせる?
▼社員にもITツールを「複数使い」させる
第6章 「エナジャイザー」で社員のキャラを把握せよ
50 社員の心理を手っ取り早く把握する「エナジャイザー」とは?
▼社員の能力や適性を丸裸にするエナジャイザー
51 採用試験でも人事戦略にもエナジャイザーが効果的な理由
▼能力の高い上司と低い部下を組み合わせてはいけない
52 「管理職」に向いている人の特性、「営業」に向いている人の特性
▼気配りできる優しい人は管理職に向かない
53 会社や仕事への不平不満ですらエナジャイザーでわかる
▼社員の不満のタネは「仕事」「会社」「職場」
54 採用試験で不適切な人材を見抜くルール
▼採用の段階で価値観を揃えておく
55 会社に不利益をもたらす「夫婦不仲」を解決する方法
▼エナジャイザーで夫婦関係も良くなる!