金成 祐行(かなり・ゆうこう)
かなり税務会計事務所所長。税理士。
1966(昭和41)年、福島県いわき市に生まれる。福島県立磐城高校、早稲田大学商学部卒業。多摩大学大学院経営情報学研究科修士課程修了、MBA取得。
石油会社、公認会計士事務所勤務を経て、税理士試験に合格、税理士登録。1994(平成6)年、かなり税務会計事務所を設立。お客様1件、月商3万円のスタートだった。
その後、順調に取引先を拡大し、現在は法人270社の顧問先、スタッフ21名を擁する事務所に成長。税務会計業務全般をカバーしながら、創業支援・法人設立支援や企業防衛・営業戦略の提案も行うなど、経営者の「親友」としてさまざまなアドバイスができる会計事務所をめざしている。TKC西東京山梨会書面添付推進委員会委員長、ビジネススクエア多摩「志創業塾」塾長、かなり会計「経営者塾」塾長。株式会社中小企業ナレッジコンシェルジェ代表取締役。趣味はクラリネット演奏、ゴルフ、マラソン。多摩大学大学院時代の恩師である田坂広志、北矢行男両先生を師と仰いでいる。
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プロローグ 私たち「ふつうの人」が事業で成功するには
「成功したい」気持ちだけではうまくいかない/困難な時代にはセンスが必要といわれるが/経営戦略だけでは成功できない
第1章
まず自分自身の“棚卸”をしてみよう
「ふつうの人」が事業を起こすために大切なこと/事業とは「夢」を実現すること/振り返りによって気づいた私の「志」/「自分の棚卸」~4Pで自分を評価する/事業ドメイン(領域)を選択する
第2章
お通夜の席でなんといわれたいか~事業の存在意義を示す「経営理念」
経営理念は独自性の源/「疑似理念」の定着に注意しよう/若きドラッカーへの問いかけから導く/「3本柱」で経営理念を表現する
第3章
経営戦略はこのように描く
ビジョンと戦略/中小企業に適したニッチ戦略/商品戦略の基本/SWOT分析/ PPM/アンゾフ戦略モデル/まず実践すべきは市場浸透戦略/市場開拓戦略と製品開発戦略/戦略マップの作成法
第4章
PDCAサイクル+会計数値で経営の現状を“体感”する
PDCAの基本的な考え方/ PDCAサイクルのまわし方/変動損益計算書を活用する/利益を出すための3つの方法/業績管理の本当の目的~経営の「体感」をつかむこと/われわれが目指すべき「会計力経営」
第5章
経営者が知っておくべき「税金」と「会計」の心得
租税法律主義と申告納税制度/経営者が正しい納税観を持つことで得られるメリット/大切な「確定決算主義」/中小企業金融における「決算書担保主義」への流れ/経営者の保証も問わないという流れ/書面添付制度/会計参与で決算書に「究極の信用力」をもたらす
第6章
創業計画に会計力経営を活かす
業計画のポイント/売上計画を立てる/「値決めは経営」そのもの/収支計画を立てる/キャッシュ・フローと借入金返済の関係
エピローグ 多様性の時代へ、マネジメントは変わる
組織について考える/操作主義に陥らない/10人以上の組織を目指す
●コラム●
ランチェスター戦略/PDCAにセレンディピティを取り入れよう/資金繰りのポイント/組織マネジメントにおける現場でのコツ