日本の論点2024-2025

日本の論点2024-2025

これがChatGPTには予測できない未来の思考法だ!
マッキンゼー伝説のコンサルタントが贈る、希望を持って生き抜くための27の提言!

「年末の定番書籍」として定着している大前研一氏の『日本の論点』が今年も登場。紙面を大幅にリニューアルし、例年と同じページ数でトピックの数を増やしました。また、毎年ご好評いただいている読者限定の大前氏の動画視聴サービスも継続します。
 2023年は前年から続くロシアのウクライナ侵攻がついに解決をみなかったばかりか、イスラエルとイスラム武装組織ハマスとの武力衝突によって、国際情勢がさらに複雑化することとなりました。2024年は1月に台湾総統選挙、3月にロシア大統領選挙、そして11月にアメリカ大統領選挙が予定されており、国際政治が大きく動きだすと予想されています。
 一方、日本国内は、上がらない所得、円安や原油高による家計の圧迫などによって、岸田政権の支持率は下がり続け、2024年に解散総選挙の実施が予想されます。しかし、誰が首相になっても日本の課題は変わらず、山積する課題にどう立ち向かうかが問われています。
 本書は大前氏が豊富な知識と体験、洞察力を駆使して、新しい時代に役立つものの見方や考え方を具体的に述べていきます。

四六 判( 360 頁)
ISBN: 9784833425162

2023年11月30日発売 / 1,870円(税込)

[著]大前 研一(Kenichi Ohmae)
早稲田大学卒業後、東京工業大学で修士号を、マサチューセッツ工科大学(MIT)で博士号を取得。日立製作所、マッキンゼー・アンド・カンパニーを経て、現在、ビジネス・ブレークスルー大学学長。
著書に『第4の波――大前流「21世紀型経済理論」』『経済参謀――日本人の給料を上げる最後の処方箋』(共に小学館)、『企業参謀――戦略的思考とはなにか』『世界の潮流』シリーズ、『日本の論点』シリーズ(ともにプレジデント社)など多数ある。
「ボーダレス経済学と地域国家論」提唱者。マッキンゼー時代には、ウォールストリートジャーナル紙のコントリビューティングエディターとして、またハーバードビジネスレビュー誌では経済のボーダレス化に伴う企業の国際化の問題、都市の発展を中心として広がっていく新しい地域国家の概念などについて継続的に論文を発表していた。この功績により、1987年にイタリア大統領よりピオマンズ賞を、1995年にはアメリカのノートルダム大学で名誉法学博士号を授与された。英国エコノミスト誌は、現代世界の思想的リーダーとしてアメリカにはピーター・ドラッカー(故人)やトム・ピーターズが、アジアには大前研一がいるが、ヨーロッパ大陸にはそれに匹敵するグールー(思想的指導者)がいないと、書いた。同誌の1993年グールー特集では世界のグールー17人の1人に、また1994年特集では5人の中の1人として選ばれている。2005年の「Thinker 50」でも、アジア人として唯一、トップに名を連ねている。2005年、『The Next Global Stage』がWharton School Publishingから出版される。発売当初から評判を呼び、すでに13カ国語以上の国で翻訳され、ベストセラーとなっている。経営コンサルタントとしても各国で活躍しながら、日本の疲弊した政治システムの改革と真の生活者主権国家実現のために、新しい提案・コンセプトを提供し続けている。経営や経済に関する多くの著書が世界各地で読まれている。
趣味は、スキューバダイビング、ジェットスキー、オフロードバイク、スノーモービル、クラリネット。ジャネット夫人との間に二男。

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目次

  • Part1〈日本編〉

  • 巻頭言 2024年、日本が目指すべきは真の「観光立国」だ

  • 論点01 岸田首相をはじめ日本の政治家が誰も理解していない、日本凋落の根本原因

  • 論点02 岸田政権が続く限り、日本人の給料は確実に下がり続ける3つの根本原因

  • 論点03 植田日銀総裁が、黒田「異次元緩和」路線と決別するために行うべき新たな金融政策

  • 論点04 岸田政権が「異次元の少子化対策」の前に取り組むべき、「ごく普通の少子化対策」

  • 論点05 産業振興目的の「大学10兆円ファンド」が、税金の壮大な無駄遣いになる理由

  • 論点06 いまや国民病である花粉症患者が増え続ける根本原因と、その裏に潜むさまざまな利権

  • 論点07 「ソロ社会」「ソロ活市場」の出現に伴い、日本企業が直面するビジネス環境の大変化

  • 論点08 「日本を変えたい」という政治的野心に燃えた稲盛和夫氏の知られざる生涯

  • 論点09 ネット配信時代のNHKは、受信料からチャンネルごとの課金制に移行すべし

  • 論点10 インボイス制度導入よりも、サラリーマンに不公平な税制度の改革が急務だ

  • 論点11 日本のシニアが楽しい定年後を送るための秘訣と、そこに眠るビジネスチャンス

  • 論点12 介護崩壊を放置する日本の末路と、残された2つの選択肢

  • 論点13 10年前に予見できた、モバイル事業以外に楽天グループが抱える衰退理由

  • 論点14 移動モビリティの規制緩和とルールづくりにおいて日本が欧州から学ぶベき理由

  • Part2〈海外編〉

  • 巻頭言 混迷極める世界情勢。「異形の大国」ロシアとのつきあい方を改めて考える

  • 論点01 最新AI「ChatGPT」を開発した天才経営者が目指すのは「悪の帝国」か

  • 論点02 新・世界一の富豪ベルナール・アノーとイーロン・マスクの違い

  • 論点03 ミサイル防衛よりも防空壕のほうが安全? 日本の頼りない安全保障の実態

  • 論点04 「日米同盟」&「中国包囲網」は、勉強不足で時代遅れな外交戦略

  • 論点05 米欧銀行連続破綻は、世界金融危機のトリガーとなるのか

  • 論点06 インフレに苦しむイギリスのスナク政権に残された「EU再加盟」という選択肢

  • 論点07 ウクライナ侵攻が長期化しても、プーチンの支持率が高い歴史的理由

  • 論点08 「プーチン政権崩壊後」を見据えて始まっているロシア国内外の動き

  • 論点09 不動産不況に苦しむ習近平政権はなぜ“日本いじめ”を始めたのか

  • 論点10 外資系企業誘致よりも、日本人技術者を海外へ派遣せよ

  • 論点11 グローバル化の時代にもかかわらず、日本人の英語力が一向に伸びない理由