役割

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なぜ、人は働くのか

なぜ、人は働くのか。いま、人生の分岐点に立つ若き社会人に伝えたいこと。
恩師の故・舩井幸雄氏との運命の出会いから35年。
これまで何十万という働く人々と接してきた著者が語る、「仕事」「人生」「幸せ」「いのち」……の本当の意味。

四六 判( 168 頁)
ISBN: 9784833421348

2015年06月01日発売 / 1,540円(税込)

[著]佐藤芳直(Yoshinao Sato)
株式会社S・Yワークス代表取締役。1958(昭和33)年2月、宮城県仙台市生まれ。早稲田大学商学部卒業後、1981年に株式会社日本マーケティングセンター(現・船井総合研究所)に入社。20代からトップコンサルタントとして第一線で活躍、小さな商店から大手メーカー、教育関連企業、行政機関、観光開発、村おこしに至るまで、様々な分野で圧倒的な実績をあげる。1994年、当時の上場企業最年少役員に就任し注目を集める。2006年3月、惜しまれながら同社常務取締役を退任。4月に家業である会計事務所を統合し、財務戦略と経営コンサルティングを主業とした株式会社S・Yワークスを設立し代表取締役に就任。「経営の目的は永続にある」という哲学のもと「百年企業の創造」を提唱するとともに、企業にとって社員こそが「財産」であるという信念のもと「人財」の教育にも力を注いでいる。また、熊(グリズリー)の研究家としても知られ、25年来毎年アラスカへ熊の観察・撮影に訪れている。
主な著書に、『日本はこうして世界から信頼される国となった~わが子へ伝えたい11の歴史』『[親子で読めるジュニア版]日本はこうして世界から信頼される国となった』(共にプレジデント社)、『外国人に伝えたくなる美しい日本人の姿』(すばる舎)、『はぐれ熊ロンリー』(たま出版)ほか多数。
◎S・Yワークス公式ホームページ http://www.syw.jp/

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目次

まえがき

第1章 すべての人は役割を持って生まれて来る

人生には両親から生まれた日とは別に二つの誕生日がある。
人は誰でもこの世に「役割」を持って生まれて来る。
人間の「役割」とは誰かに喜ばれる人生を送ること。
あなたが仕事で「ありがとう」と言われることが両親の一番の喜びにつながる。
幸せになるために「能力」は必要ない。大事なのは「性格」

第2章 働く人としての役割

仕事がうまくいかないのは売り上げが伸びないからではなく、あなたが喜ばれていないだけ。
博多駅で出会った警察官が教えてくれた「働く」ということ。
仕事で失敗したときは評価を上げる絶好のチャンス。ただし、同じミスは3度まで。
メモ取る、見送る、手紙出す。新人がまず身につけるべき三つのクセ。
人間は共に過ごす相手の時間を喜びに変えながら生きることができる。
いまの会社で与えられた「しなければいけない仕事」の中に自分にしかできない極上をつくる。
就職するということは会社を選ぶことではなく、自分の生き方を選ぶこと。
どんな失敗も、どんな問題も、ベストのタイミングで必ず起こる。

第3章 人間としての役割

人間はどんなにつらいことがあっても、「心のあり方」しだいで未来を輝かせることができる。
障害を持って生まれた息子が気づかせてくれた能力の多様性。
一つの仕事は終わった後に始末をつけて初めて完結する。
名も知れぬ人にでも「敬意」を示せることが一流の証。
来店して何も買わずに帰った人も立派なお客様である。
東京駅新幹線ホームの「7分間の奇跡」はなぜ起こり得るのか?
「敬意」とは人間として当たり前のことをすることである。
高校球児が示してくれた「敬意」と「敬意」は必ずつながるということ。

第4章 日本人に生まれた役割

長い歴史を持つこの国で祖先から代々受け継いできた日本人の生き方。
安定継続社会がもたらした「恩送り」という未来へのバトン。
日本が世界から信頼されるのは祖先が「勤勉」「真面目」「正直」に生きてきた結果である。
子どもや孫の世代に何かの「種」を残すために生きる。
人はみな誰かのための自分であり、自分の命は何か別のものに移し替えることができる。
自分の命を大切に生きること。それは誰かの喜びのために時間を使うこと。

あとがき