[新装版]海軍経営者 山本権兵衛

[新装版]海軍経営者 山本権兵衛

SOLDOUT

人のもつ「運」までも見抜き、抜擢し、信じ抜く。
近代日本で最強の組織をつくりあげた真のリーダーがここにいた。

【特別付録】 秋山真之が乃木希典に203高地奪取を迫った書簡

四六 判( 280 頁)
ISBN: 9784833419222

2009年11月16日発売 / 1,760円(税込)

[著]千早正隆(ちはや・まさたか)
元連合艦隊参謀、海軍中佐。明治43年(1910)台湾生まれ。昭和5年海軍兵学校卒業(第58期)。砲術学校高等科学生および同校専攻科学生の教程を経て、対空射撃を専門とした。戦時中は戦艦武蔵高射長、第11戦隊参謀を経て、昭和19年海軍大学校を卒業し、第4南遣艦隊参謀、ついで連合艦隊参謀として敗戦を迎えた。戦後は海軍省史科調査部員、ついでGHQ戦史室調査員として、戦史の調査に当たった。昭和26年東京ニュース通信社に入社し、主として編集畑に勤め、同社常務取締役(編集担当)を経て、同社顧問。平成17年2月、逝去。

主著:『呪われた阿波丸』(文藝春秋社)、『帝国連合艦隊』(講談社)、『連合艦隊始末記』(出版協同者)、『日本海軍の戦略発想』(プレジデント社)。
訳書:『トラ トラ トラ』(日本リーダーズ・ダイジェスト社)、『ミッドウェーの奇跡』『ゾルゲ・東京を狙え』(原書房)。ほかに日本海軍の戦史に関する日本文、英文の論文が多い。

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目次

「男に愛される男」の条件 水木 楊

海軍経営者 山本権兵衛

  1. 大正天皇に借りを返さなかった男
  2. わが道をゆく流儀
  3. 一等海軍大将の元祖
  4. 父を心配させた暴れん坊
  5. 西郷南洲に説諭される
  6. ドイツ軍艦で実習
  7. 出る杭はうたれた
  8. 直接、海軍卿に抗議す
  9. 袁世凱との会見に成功す
  10. 一万八千語に及ぶ報告書
  11. 海軍省官房主事となる
  12. 西郷大臣に問いただす
  13. 西郷従道の説明
  14. 西郷隆盛に対する再評価
  15. 海軍軍令部の独立
  16. 画期的な人員整理
  17. 当時の新聞の権兵衛評
  18. 山県有朋枢相と会見
  19. 海軍作戦の自主性を獲得
  20. 清国艦隊を撃破す
  21. 高陞号の撃沈事件
  22. 三国干渉を予見す
  23. 六・六艦隊で一流海軍へ
  24. 福沢諭吉と会見
  25. 有栖川宮に反対する
  26. 斎藤実を抜擢す
  27. 外交政策決定の最高メンバーとなる
  28. 佐官以上の士官を覚えた
  29. 日英同盟の締結に努力す
  30. 対露戦備の促進
  31. 海軍軍令部の完全な独立
  32. 東郷平八郎長官の登用
  33. 対露戦の決意を固める
  34. 韓国に対する出兵案を押える
  35. 政治から戦略への転換
  36. 対露戦を決定す
  37. 艦隊の出動を命ず
  38. グッド・タイミングな開戦
  39. 大東亜戦争開始時との対比(一)
  40. 大東亜戦争開始時との対比(二)
  41. 正当な戦争開始であった
  42. 前線の指揮官を信頼した
  43. “軍配”の上げ方を頼まれる
  44. 黄海の海戦
  45. ロシア艦隊の東航
  46. 秋山真之中佐の書翰集
  47. 連合艦隊参謀長の更迭
  48. 来敵を待つ
  49. 敵はどの海峡に向かうか?
  50. 敵前のUターン
  51. 上村艦隊の独断専行
  52. アメリカ大統領の講和提案
  53. 大局の判断に立つ
  54. 海軍大臣を辞任する
  55. 軍事参議官となる
  56. 呉の巨大造船ドックの誕生
  57. 民間造船所で軍艦を建造
  58. 欧米に外遊す
  59. 第一次山本内閣
  60. シーメンス事件
  61. 海軍の現役より退く
  62. 日本海軍に残したもの
  63. 信念を持つことを重視した

[資料]
二〇三高地奪取ニ関シ連合艦隊参謀海軍中佐秋山真之ヨリ
第三軍随従海軍中佐岩村団次郎ニ送リタル書翰

あとがき