[新装版]全訳「武経七書」3六韜・三略

[新装版]全訳「武経七書」3六韜・三略

戦国時代から読み継がれている権謀・謀略の入門書

「柔よく剛を制す」(三略)ほか 名軍師・太公望の秘伝。
戦国時代から現代まで読み継がれたリーダー必読の書。

A5 判( 308 頁)
ISBN: 9784833420983

2014年09月12日発売 / 2,750円(税込)

[著]守屋 洋(もりや・ひろし)

著述業(中国文学者)。昭和7年、宮城県生まれ。東京都立大学中国文学科修士課程修了。著訳書に『論語の人間学』『老子の人間学』、(いずれもプレジデント社)『決定版・菜根譚』(PHP研究所)、『リーダーのための中国古典』(日本経済出版社)など。

[訳・解説]守屋 淳(もりや・あつし)

著述業。昭和40年生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。著訳書に『現代語訳・論語と算盤』(ちくま新書)、『論語入門』『孫子――最高の戦略教科書』(いずれも日本経済出版社)など。

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目次

[解題]
一、『六韜』について
太公望ゆかりの兵法書/リーダーの必読書として/謀略や権謀も必要
二、『三略』について
張良の授かった兵法書/『老子』の影響も強い/日本人好みの『三略』

『六韜』

[第一]文韜の巻

第一 文師篇/第二 盈虚篇/第三 国務篇/第四 大礼篇
第五 明伝篇/第六 六守篇/第七 守土篇/第 八守国篇
第九 上賢篇/第十 挙賢篇/第十一 賞罰篇/第十二 兵道篇

[第二]武韜の巻

第十三 発啓篇/第十四 文啓篇/第十五 文伐篇
第十六 順啓篇/第十七 三疑篇

[第三]竜韜の巻

第十八 王翼篇/第十九 論将篇/第二十 選将篇/第二十一 立将篇
第二十二 将威篇/第二十三 励軍篇/第二十四 陰符篇
第二十五 陰書篇/第二十六 軍勢篇/第二十七 奇兵篇
第二十八 五音篇/第二十九 兵徴篇/第三十 農器篇

[第四]虎韜の巻

第三十一 軍用篇/第三十二 三陣篇/第三十三 疾戦篇
第三十四 必出篇/第三十五 軍略篇/第三十六 臨境篇
第三十七 動静篇/第三十八 金鼓篇/第三十九 絶道篇
第四十 略地篇/第四十一 火戦篇/第四十二 塁虚篇

[第五]豹韜の巻

第四十三 林戦篇/第四十四 突戦篇/第四十五 敵強篇
第四十六 敵武篇/第四十七 烏雲山兵篇/第四十八 烏雲沢兵篇
第四十九 少衆篇/第五十 分険篇

[第六]犬韜の巻

第五十一 分合篇/第五十二 武鋒篇/第五十三 練士篇
第五十四 教戦篇/第五十五 均兵篇/第五十六 武車士篇
第五十七 武騎士篇/第五十八 戦車篇/第五十九 戦騎篇
第六十 戦歩篇

『三略』

上略

部下の心をとらえる/柔よく剛を制す/戦いは常に変化する
「柔の道」を守る/剛や強も併用/人民の欲求をかなえる/いざ開戦となれば
勝利の成果は部下に/人民を労り、人材を登用/人使いの極意は
兵士と苦労を共にする/将は威信の確立を/賞罰を目に見える形で
君主は将を信頼せよ/将たる者の条件/思慮と勇気、行動と怒り
礼遇と恩賞を保証する/人民の協力があってこそ/食料の備蓄が戦力の鍵に
このような手合いが政治を乱す/これでは国を滅ぼす
登用すべきでない人材/広く意見を聞け

中略

世の乱れについて/上に立つ者は心すべし/徳と威厳と策略と
『三略』を著した狙い/覇者の戦略とは

下略

すぐれた人物を招くには/人民に楽しみを与える/まず足もとを固める
命令を貫徹させる/賢者を登用する/悪いやつは誅殺する
ほんとうの人材とは/天道は戦いを嫌う/一害を取り除き百利を生ず