娘はまだ6歳、妻が乳がんになった

娘はまだ6歳、妻が乳がんになった
ドキュメント「妻ががんになったら」

妻が乳がん、がん再発は死の宣告と同じ、6歳の娘に母親のがんをどう伝えるか、想定外の治療費、
そして「がん離婚の危機」。家族を襲った一大事にダメ夫は何を考え、どう行動したか?

四六 判( 176 頁)
ISBN: 9784833450867

2016年02月15日発売 / 1,540円(税込)

[著]桃山透(ももやま・とおる)
フリーライター1968年、大阪府生まれ。ビジュアルリテラシー(東京支部)所属。大学卒業後、金融系会社の営業、コピーライター、出版社の編集者、業界新聞の編集長を経て、独立。主にビジネス書、実用書、医学書関連の執筆・編集・監修に携わる。得意なジャンルは整理術、手帳術で、著書に『サクッと1分間整理・ファイリング術』などがある。

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目次

はじめに

第1章 妻ががんになるなんて、思ってもみなかった

 Ⅹデーが来るまで「対岸の火事」だった
 医者の予期せぬ言葉「最悪の顔つき」
 がん治療への強い危機感
 妻を心配するあまり、円形脱毛症になる夫
 待ってはくれない現実に追われる妻
 抗がん剤治療で髪の毛は抜け、爪はボロボロ
 娘がお風呂でいった「ママが3人」

第2章 不安だらけの闘病生活を送る妻とダメ夫

 親しいママ友にも話せないがんの話
 妻を救ってくれた「乳がん――にほんブログ村」の住人たち
 妻の抗がん剤治療に付き添わない理由
 がんの知識を増やすより、家事をしたほうがいい
 主治医の勧告「私の妻なら、乳房全摘出を勧めます」
 妻の命の犠牲になってくれた右乳房
 闘病と仕事――職場での理解なしでは命を縮める

第3章 がん再発――それは「死の宣告」と同じだった

 24時間もたなかった点滴治療終了のよろこび
 娘を見つめる主治医の目に絶望
 妻と乗った救急車のなかで、考えたこと
 娘のせつない2分の1成人式
 終活フェアに参加する妻の表情
 しあわせなら100歳まで生きたいのは当たり前
 妻の娘になりたい、といって亡くなったがん友
 「パパががんになったら」よりも恐れていること
 私を励ましてくれる「謎の夢」

第4章 ダメ夫でもできる! 妻の闘病サポート術

 自分の耳を疑った「がん離婚」という言葉
 「離婚」の危機を左右する「お金」の問題
 「できることだけを確実にやる」がサポートの第一歩
 付き添ってはじめてわかる「通院」の大変さ
 「ママがいうとおり」を口癖にしてみる
 身内の反応は「触らぬ神に祟りなし」でいいと思いたい
 本当に困ったとき、親に家事を頼んでみる
 苦しいときを支えてくれた福山雅治のラジオ
 結婚を意識したときのことを思い出してみる

第5章 妻のがんと娘へのがん教育

 妻のがんを娘にどう伝えるべきか
 娘のチック症が始まり、学校の先生にも相談
 わが家では、「がんの話題」はタブーではない
 楽しませることが娘への一番のサポート
 命を削るかもしれない妻の決意
 妻が娘に見せておきたかった姿
 死ぬ前に、妻がやってみたかった仕事
 妻の夢「2020年まで生きたら猫か犬を飼う」

第6章 がん闘病にかかる想定外のお金

 お金がない! は突然やってくる
 がん闘病費はオプション式に増えていく
 想定外のお金がつくれず、手術を延期
 「がん保険」は低額でも入っておくべき
 なぜ「増やす健康法・健康食品」にはまるのか?
 たまには健康によくないことも
 「お金を稼ぐため」に必要なお金は使うほうがいい
 娘が林間学校のおみやげに買ってくれたもの

おわりに