親子で読めるジュニア版 日本はこうして世界から信頼される国となった

親子で読めるジュニア版 日本はこうして世界から信頼される国となった

開国、ロシアの脅威、アメリカとの戦争、シベリア抑留、新幹線、自動車、東京五輪……
そんなことがあったなんて!12の歴史に秘められたジャパニーズ・スピリットの物語

本書[親子で読めるジュニア版]は、小学校高学年以上からご高齢の方までより読みやすいように、小社刊『日本はこうして世界から信頼される国となった~わが子へ伝えたい11の歴史』を大幅に書き直し、新たに一部内容を入れ替え再構成したうえで、本文にルビをふり活字を大きくしたものです。付録としてカバー裏面にわかりやすい世界地図を掲載しています。

A5 判( 256 頁)
ISBN: 9784833421102

2014年10月30日発売 / 1,540円(税込)

[著]佐藤 芳直(さとう よしなお)S・Yワークス代表取締役

1958(昭和33)年2月宮城県仙台市生まれ。早稲田大学商学部を卒業後、大阪の経営コンサルティング会社、船井総合研究所に入社。多くの企業やそこで働く人たちを幸せにするための専門的なアドバイスや提案を行う。2006年に同社常務取締役を退任後、仙台で株式会社S・Yワークスを創業。同社代表取締役を務める。「企業の強さを生み出す根源は、歴史観、とくに歴史の中に観る日本の強さを学ぶことにある。また、人間の教育は歴史に学び、歴史を考察し、その歴史の中から未来に手渡す種を探しだすことである」と唱えている。
2013年3月に本書の原典でもある『日本はこうして世界から信頼される国となった~わが子へ伝えたい11の歴史』(小社刊)を出版。幼稚園や学校関係者、会社の経営者や子をもつ親たちなど、幅広い読者の支持を集め現在も版を重ねている。

S・Yワークスホームページ http://www.syw.jp/

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目次

まえがき

第1章 1890年 トルコのエルトゥールル号遭難
──100年後の「恩送り」を生んだ先祖の誠実さ

トルコの「恩送り」
難破したエルトゥールル号
トルコ人の気概

第2章 1859年 長州の思想家・吉田松陰の死
──明治維新の精神を育んだ勤勉な生き方

勉強はなんのためにするのか?
薩摩藩の「郷中教育」
松陰が説いた明治維新の精神
「アメリカという国をこの目で見たい!」
「至誠」という哲学
受け継がれる松陰の教え
吉田松陰が蒔いた種
「至誠にして動かざるもの未だ是あらざる也」

第3章 1853年 アメリカのペリー艦隊の来航
──世界情勢を理解していた教養と危機意識

大ベストセラー『学問のすゝめ』
日本の鎖国政策と当時の世界情勢
アメリカ大陸の発見
ヨーロッパは日本をどう見ていたのか
アメリカが・隣国・日本に目をつけた理由
ペリー艦隊が日本に突きつけた要求
開国──日米通商条約の締結
日本独立の最大の危機
なぜ日本は植民地にならずにすんだのか

第4章 1905年 日露戦争日本海海戦
──世界が感動した武士道精神

歴史的快挙だった日本の勝利
なぜ、世界は日本の勝利に沸き立ったのか?
ロシアの脅威
当時の「世界地図」は、「侵略地図」でもあった
なぜ圧倒的に不利な日本が勝てたのか
日英同盟の真実
イギリスに信頼された日本人
柴五郎中佐の「会津魂」
敗者をも敬う日本人の本性

第5章 1919年 人種差別撤廃法案の提案
──正しいことを貫く勇気ある行動

アメリカ合衆国の奴隷制度
「ジム・クロウ法」の歪んだ正義感
アメリカ人が日本人移民を嫌った本当の理由
日本を戦争へと導く恐ろしいシナリオ
100年前の勇気ある日本の主張
現在も生きている国際社会の暗黙のルール

第6章 1941年 日本とアメリカの戦争
──自尊を貫いた強い意志

「日本は悪い国だった」という日本人の思い込み
日本は他国の植民地にならない道を選択した
原子爆弾の実験場にされた広島と長崎
アメリカが仕掛けた日本の真珠湾攻撃

第7章 1944年 特攻隊の出撃
──特攻隊員が生命に代えて守ろうとしたもの

特攻で戦死した兵士に捧げる言葉
特攻隊員が守ろうとしたものとはなにか
私たち日本人が受け継ぐ精神
特攻と「現代の“自爆テロ”」のちがい
特攻兵が未来の日本人に託した願い

第8章 1951年 マッカーサー元最高司令長官の証言
──東京裁判後に証明された日本の正しさ

敗戦が日本人に突きつけた現実
戦勝国が敗戦国を裁いた「東京裁判」
インドのパル判事が指摘した日本の正当性
「戦勝国が日本に人道の罪を問えるのか?」
大東亜戦争とはなんだったのか?
マッカーサーが擁護した日本の戦争責任

第9章 1958年 国産車ダットサン210の闘い
──何度失敗しても挑戦しつづける気概

人生をなにかに「見立てる」日本人の特性
アメリカで始まったモータリゼーション
「日本はアメリカ車の中古を使えばいい」
未来を信じ、時代の先を見つめつづけた日本人
日産自動車「ダットサン210」の挑戦
元同盟国のドイツ車との競い合い
信頼がさらなる信頼につながる

第10章 1964年 世界を驚かせた東海道新幹線
──日本人の叡智と努力のシンボル

日本が世界に誇る夢の超特急新幹線
戦後の日本経済の発展と新幹線
日本の鉄道の夜明け
戦前に計画されていた「弾丸列車構想」
新たな新幹線計画に導入されたゼロ戦の技術
夢と技術と魂の結晶

第11章 1964年 アジア初の東京オリンピック
──受け継がれた幻の東京五輪の精神

日本が誇る「おもてなし」の精神
嘉納治五郎と幻の東京五輪
近代五輪の精神とアジア開催の意義
引き継がれた嘉納の精神
嘉納治五郎が思い描いた夢

第12章 1966年 ウズベキスタンの大地震
──命を名誉に代えたシベリア抑留者

「いじめ」というこの世の不条理
敗戦とシベリア抑留
「日本人のような人になりなさい」
大地震に耐えた劇場
中央アジアからのもうひとつの「恩送り」


主要参考文献