地熱革命が始まる

地熱革命が始まる

地球内部の熱エネルギーを利用して電気を起こす「地熱発電」――。
太陽光発電や風力発電と比べても、
天候に左右されず安定的に電力が供給できる
クリーンエネルギーとして注目されている。
じつは、火山大国・日本は世界第3位の地熱資源量を有している。
これまでは規制やコスト面で
なかなか普及が進まなかった地熱開発だが、
近年、イノベーションにより、
地熱が日本の主力電源になる可能性が生まれつつある。
地熱発電所のしくみから、
地熱を活用した地域共生型の先進事例、
最新の掘削・探査技術まで、
地熱革命をもたらすイノベーションの最前線を紹介する。

A4変型 判( 80 頁)
ISBN: 9784833482691

2024年04月22日発売 / 1,320円(税込)

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目次

  • 巻頭特集:日本の未来を担う再生可能エネルギー

  • 地熱革命が世界を変える5つの理由
  • インタビュー:片瀬裕文(I-Pulse取締役副会長)

  • 革新的イノベーションで日本が地熱革命のリーダーに
  • Part1:地熱発電のしくみQ&A

  • Q:そもそも「地熱」って何?
  • Q:地熱発電は何がすぐれているの?
  • Q:どうやって発電するの?
  • Q:日本に地熱発電所はどれくらいある?
  • Q:世界ではどれくらい地熱発電が使われている?
  • Q:日本の地熱発電の現状は?
  • Column

  • グーグル、ザッカーバーグも投資する 世界の地熱開発最前線
  • 地熱発電所ってどんなところ?

  • 日本最大! 八丁原発電所 潜入ルポ
  • Part2:なぜこれまで地熱開発は進まなかったのか

  • 理由1:リードタイムは10年超!ネックとなる「時間」と「コスト」
  • 理由2:掘ってみなければわからない「探査」と「掘削」の不確実性
  • 理由3:地熱資源の約8割が「自然公園」の地下に存在する
  • 理由4:「温泉大国」ならではの課題 自治体や住民との合意形成
  • 理由5:規制緩和や補助金の増設は進むも政府の支援策がまだ不十分
  • Part3:地熱革命をもたらすイノベーション最前線

  • 技術1:高電圧パルスの衝撃波で井戸の目詰まりを除去
  •  ●ブルースパーク(Blue Spark)

  • 技術2:探査深度は従来の3倍以上! 資源発見の確率を高める新技術
  •  ●タイフーン(Typhoon)

  • 技術3:網目状ループで水を循環させる次世代型発電システム
  •  ●クローズドループ(Closed Loop)

  • 技術4:工期もコストも大幅に削減する地熱革命の切り札となる掘削技術
  •  ●ジーパルス掘削装置

  • インタビュー:中村誠司(Geo Dreams代表取締役社長)

  • 自治体と連携して「地熱革命」を起こす
  • Part4:エネルギーの地産地消! 地熱で地方創生

  • これからの地熱発電は「地域共生型」へ
  • 日本初! 住民全30戸が出資し、地域のために立ち上げた発電所
  •  ●わいた温泉郷(熊本県阿蘇郡小国町)

  • 温泉郷と地熱発電の共存共栄モデルが実現
  •  ●奥飛騨温泉郷(岐阜県高山市)

  • 温泉リゾート開発に寄与した日本初の商業用地熱発電所
  •  ●松川温泉・八幡平温泉郷(岩手県八幡平市)

  • インタビュー:真山 仁(小説家)

  • 小説の力で地熱を盛り上げたい
  • インタビュー:柏木孝夫(東京工業大学特命教授・名誉教授)

  • 国が後押しして地熱発電を脱炭素時代のベースロード電源に