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日本語版への序文
はじめに
序章
サブプライム問題を見極める
市場崩壊のリスクを伴う大転換
「ノイズ」に隠れた重大な情報を見逃すな
「金利のなぞ」がもたらした混乱
メリルやシティが全力疾走で転倒
グローバル市場における「三つの底流」
金融市場の“配管”が詰まっている
「新たな現実」を理解する枠組み
第1章
グリーンスパンを惑わせた「異常」
途上国が安定要因に
説明のつかない「長短金利の逆転」
株式市場でも異常現象
第2章
危機対応「失敗の本質」
八方塞がりのIMF
リスクの過剰生産と過剰消費
ノーザン・ロック事件と流動性の急停止
経験則、従来の戦略が通じない世界
第3章
投資家はなぜ大転換を見逃すのか
ソロモンの若きトレーダーの行動を解析
合理的な愚か者
レモン市場とブラックスワン
「理性的な脳」は「感情的な脳」に負ける
雪だるま式のダイナミズム「複数均衡」
セカンドベストの理論
認識の遅れは「二次災害」に
第4章
「昨日の市場」と「明日の市場」の衝突
世界経済の新たな成長エンジン
輸出国による「ベンダーファイナンス」
新興国が消費主導型経済にシフトする
商品市況急騰でインフレの向かい風へ
進化する政府系ファンド
デリバティブの爆発的広がり
リスクとリターンの相対関係が変化する
第5章
「新たな行き先」まではいばらの道
「新旧入れ替わり」への適応
民間部門――荒っぽい自己改革
政府部門――破壊的結果の恐れ
国際機関――もはや打つ手なし?
「負の遺産」の重み
老朽化するインフラで大変革に直面
第6章
投資家のための行動計画
資産配分の定期点検と修正
株式――「世界的分散化」が課題
通貨――「強い通貨」が交替する
運用手段――パッシブかアクティブか
実物資産三点セット――商品、社会インフラ、不動産
債券――「役割低下」は本当か?
代替資産――不可解な投資対象
ヘッジファンドと買収ファンドに注意
ハーバード大学基金の作戦変更
「科学」と「芸術」の組み合わせ
第7章
政策当局のための行動計画
「影の銀行システム」に対応する
資本流入に対処する
新興国の国富を管理する
アメリカの巨大借金を是正する
FF金利への依存が一変
所得格差と社会政策
国際機関のための行動計画
巨大な代償から免れるために
第8章
新時代のリスク管理
リスク非対称性の歴史
急財をめぐるモラルハザード
リスク管理はアウトソースするな
アルゼンチン金融危機の教訓
「エージェンシー問題」を克服する
「オーバーレイ戦略」修正のタイミング
攻めにも使える「テール保険」
スケーラビリティとサーキットブレーカー
ハーバード大学基金の知恵
第9章
世界全体の福祉向上に向けて
これまでの常識を捨てる
その場しのぎと対症療法
目先でなく長期目標で動く
持続的成長と貧困撲滅
訳者あとがき
参考文献
索引